【↑】日経平均 大引け| 大幅に3日続伸、米中摩擦問題を織り込み一時380円高 (9月18日)

市況
2018年9月18日 16時41分

日経平均株価

始値  23042.19

高値  23481.53(14:01)

安値  23039.26(09:02)

大引け 23420.54(前日比 +325.87 、 +1.41% )

売買高  15億8144万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆9496億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は大幅高で3日続伸、一時380円以上の上昇見せる場面も

2.米株安も円安が支援材料、米中摩擦問題も目先織り込み買い戻し誘発

3.24日発動の対中追加関税は税率上乗せ幅10%でポジティブ材料視

4.Fリテ、ソフトバンク軟調な中での上昇で日経平均の強さ際立つ展開

5.売買代金は3兆円弱に膨らみ1ヵ月半ぶり高水準、マインド改善示唆

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは92ドル安と5日ぶりに反落した。トランプ大統領が中国に対する第3弾の追加関税を発表するとの報道を受け、売りが優勢となった。

3連休明けの東京市場では、朝方は売り買い交錯で日経平均が瞬間マイナスに転じる場面もあったが、その後は次第高の展開となり一時380円以上の上昇をみせた。

18日の東京市場は、前週後半の流れを引き継ぎ上昇基調を強めた。前日の米国株市場が軟調だったものの、為替が円安方向に振れるなか、リスク選好ムードはむしろ強まった。トランプ米政権による対中追加関税第3弾が24日から発動される見込みとなったが、悪材料として織り込みが進んでいたほか、税率の上乗せは10%にとどまったことで、これが先物を絡め空売り筋の買い戻しを誘発した。取引時間中は中国・上海株市場をはじめアジア株が軟調に推移するなかもこれを特に嫌気する動きは見られなかった。日経平均寄与度の高い値がさ株が軟調だったが、この影響も吸収した。なお、後場は上海株や香港株も日本株に追随する形で急浮上している。東証1部の売買代金は3兆円近くに膨らみ、投資マインドの改善を示唆。SQ算出日を除けば8月1日以来の高水準となった。

個別では、任天堂<7974>が活況のなか上値追い、トヨタ自動車<7203>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買い優勢だった。三菱商事<8058>が高く、NTT<9432>も物色人気を集めた。東海カーボン<5301>も上昇した。ジャストシステム<4686>、ラクト・ジャパン<3139>、TATERU<1435>がストップ高に買われ、日本アジア投資<8518>も大幅高、UKCホールディングス<3156>、関西ペイント<4613>も値を飛ばした。

半面、売買代金トップのファーストリテイリング<9983>が反落したほか、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。リクルートホールディングス<6098>、村田製作所<6981>も値を下げた。ディー・エル・イー<3686>がストップ安に売られ、スクロール<8005>、ネオス<3627>も大幅安、パーク24<4666>、CKD<6407>なども下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、KDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、花王 <4452> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約64円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、京セラ <6971> 、アルプス <6770> 。押し下げ効果は約57円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)鉄鋼、(3)保険業、(4)石油石炭製品、(5)倉庫運輸関連。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気機器、(2)サービス業、(3)情報・通信業、(4)ゴム製品、(5)機械。

■個別材料株

△TATERU <1435>

再発防止策発表で買い戻し流入。

△アイスタディ <2345> [東証2]

1→2の株式分割と株主優待制度を変更。

△ラクトJ <3139>

SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始

△UKCHD <3156>

バイテックH <9957> と経営統合、業績上方修正と配当増額も好感。

△UUUM <3990> [東証M]

1→3の株式分割とレモネードの吸収合併を発表。

△花王 <4452>

中国で紙おむつや化粧品などシェア拡大。

△ジャスト <4686>

4-6月期(1Q)経常は48%増益、四半期最高益を達成。

△オハラ <5218>

今期経常を31%上方修正。

△アサヒ陶 <5341> [東証2]

ベトナム子会社の大口契約が決定。

△日野自 <7205>

独トラトン社と電動技術協力と調達会社設立で合意。

▼ダイセキS <1712>

今期経常を一転47%減益に下方修正。

▼明豊エンタ <8927> [JQ]

今期経常は73%減益へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)ジャスト <4686> 、(3)ラクトJ <3139> 、(4)フリービット <3843> 、(5)アジア投資 <8518> 、(6)ファマライズ <2796> 、(7)DIT <3916> 、(8)UKCHD <3156> 、(9)東建コーポ <1766> 、(10)竹本容器 <4248>

値下がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)スクロール <8005> 、(3)ネオス <3627> 、(4)イオンファン <4343> 、(5)パーク24 <4666> 、(6)ダイセキS <1712> 、(7)CKD <6407> 、(8)USENHD <9418> 、(9)ネオジャパン <3921> 、(10)黒谷 <3168>

【大引け】

日経平均は前日比325.87円(1.41%)高の2万3420.54円。TOPIXは前日比31.27(1.81%)高の1759.88。出来高は概算で15億8144万株。東証1部の値上がり銘柄数は1780、値下がり銘柄数は271となった。日経ジャスダック平均は3754.72円(2.25円高)。

[2018年9月18日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.