明日の株式相場見通し=買い気持続で強含み推移、TOPIXの強調に注目
あす(19日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価大幅上昇の買いの勢いが持続することが予想され、日経平均は強含みの推移となりそうだ。5月以降過去4回、トライして果たせなかった2万3000円台の定着が5回目にして実現する可能性が濃厚となってきた。さらに、5月以降の日足チャートで、“上値切り下げパターン”と判断されてきた東証株価指数(TOPIX)が、8月30日の高値1749.72ポイントを大きく上回り、下降トレンドを離脱し上昇転換となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、トランプ米大統領が現地17日、対中制裁関税第3弾の発動を表明したものの、新たに課税する2000億ドル相当の中国製品の年内追加税率が10%にとどまることに加え、今回の課税措置で“悪材料出尽くし”との受け止めも広がったことから、海外投資家からとみられる買いが入り、上昇が加速する展開となった。株価指数先物主導の上昇に変わりはないものの、きょうは、医薬品、化粧品、食品といった内需業種で225種採用の値がさ株の上昇が、日経平均の上げ幅拡大を牽引した。半導体などハイテク関連銘柄に目立った動きの少ないなかでの堅調相場となった」としていた。
18日の東京株式市場は、朝方売り買い交錯で、日経平均が瞬間マイナスに転じる場面もあったものの、その後は次第高の展開となり一時、前週末比で380円以上の上昇をみせた。日経平均株価終値は、前週末比325円87銭高の2万3420円54銭と大幅高で3日続伸となった。
日程面では、黒田日銀総裁会見、8月の貿易統計、8月の訪日外国人客数に注目。海外では、主要7カ国(G7)環境・海洋・エネルギー相会合(21日まで)、EU非公式首脳会合(20日まで)、米8月の住宅着工・完工件数、米4~6月期経常収支が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)