話題株ピックアップ【夕刊】(1):アカツキ、ブレインP、任天堂
■アカツキ <3932> 3,955円 +465 円 (+13.3%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
アカツキ<3932>は一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>との共同開発による、23年ぶりとなる「ロマンシング サガ」の完全新作ゲームアプリ「ロマンシング サガ リ・ユニバース」を発表。きょうから「ロマンシング サガ リ・ユニバース」のティザーサイトを公開しており、配信時期は未定。なお、東京ゲームショウ2018のスクェア・エニックスブース内で、「ロマンシング サガ」最新作スペシャル生放送を配信するとしており、放送日時は22日の午後1時20分からとなっている。
■JBR <2453> 1,323円 +133 円 (+11.2%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ジャパンベストレスキューシステム<2453>が急騰、上場来高値更新となった。鍵やガラス、水回り関係など生活トラブル解決を行う。会員数の増加で利益成長を続けており、18年9月期は前期比38%営業増益を見込む。東証1部に上場するが時価総額は500億円未満と小型で値動きが軽く、信用取組は14日申し込み現在で信用倍率0.4倍と売り長、日証金では株不足状態にあり足もとは逆日歩がついている。18年9月期は好調な業績を背景に年間配当を11円と従来予想比1円上乗せするなど株主還元姿勢も強めている。
■ブレインパッド <3655> 4,955円 +425 円 (+9.4%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
ブレインパッド <3655> が続急伸し、上場来高値を更新した。同社はデータ活用のリーディングカンパニーで、機械学習やAI(人工知能)を駆使したデータ分析に強みを持つ。足もとの業績は拡大基調にあり、19年6月期の経常利益は前期比19.1%増の7.1億円と2期連続で最高益を見込む。株価は業績好調なAI関連銘柄として強調展開を続けている。この日は英資産運用会社ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーが20日付で財務省に変更報告書を提出したことが刺激材料となったもよう。報告書によると、ベイリー・ギフォードの同社株式保有比率が7.99%→9.38%に増加したことがわかった。
■任天堂 <7974> 41,920円 +1,920 円 (+4.8%) 本日終値
任天堂<7974>が3日続伸。同社は19日、「ニンテンドースイッチ」向けの月額制オンライン有料サービスを開始しており、これを好感した買いが入った。新サービス「ニンテンドースイッチオンライン」は、「スプラトゥーン2」や「マリオカート8デラックス」などのオンラインプレイ対応ソフトで、遠く離れた友だちや世界中のライバルと対戦や協力プレイなどを楽しむことができるサービス。また、「マリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」「ドンキーコング」など、「ファミリーコンピュータ」の人気ソフトも配信しており、当初は20本からスタートし順次拡大する予定だという。さらに、オンラインプレイで気軽にボイスチャットができる専用アプリなども用意されており、利用者層の拡大が期待されている。
■コマツ <6301> 3,396円 +114 円 (+3.5%) 本日終値
コマツ<6301>が5日続伸。また、日立建機<6305>も5日続伸で5%を超える大幅高となった。両銘柄とも中国向け売上比率が高く中国関連に位置づけられているが、米中貿易摩擦懸念の後退からここにきて買い戻し圧力が強まっている。きょうは、上海総合指数が8月下旬以来となる3日続伸と底入れの動きをみせており、これを横目に引き続きリバウンド狙いの買いを引き寄せた。
■ホソカワミクロン <6277> 6,340円 +110 円 (+1.8%) 本日終値
ホソカワミクロン<6277>が5連騰、前週9月12日と13日に5770円で底値を確認しその後は一本調子の戻り足。時価は25日移動平均線も上回り底入れを明確にしている。ナノレベルの技術力に定評があり、粉体製造装置で業界断トツの商品シェアを誇る。電気自動車(EV)向けで高水準の需要があるリチウムイオン電池では、製造に使う磁性材料をジェットミルなどにより粉砕し製品化する技術で商機を得ている。また、次世代電池開発に注力姿勢をみせ、ポスト・リチウム電池に目される全固体電池分野でもビジネスチャンスが期待されている。18年9月期営業利益は前期比15%営業増益の58億円を見込むが、増額修正の公算が大きい。
■三菱UFJ <8306> 714.1円 +11.4 円 (+1.6%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5日続伸と上値追い基調を強めている。前日の米国株市場では、米10年債利回りが一時3.09%と約4カ月ぶりの水準まで上昇したことを受け、ゴールドマン・サックスやシティグループ、バンク・オブ・アメリカなど大手金融株が買われた。東京市場でも米国での事業展開に厚い同社などメガバンクは運用環境改善を評価する動きが買いに反映されている。
■ファナック <6954> 22,330円 +160 円 (+0.7%) 本日終値
ファナック<6954>が5連騰と気を吐いているほか、安川電機<6506>、ダイフク<6383>なども上昇。ここ米中貿易摩擦問題で買い手控えられていた機械セクターが、リスクオフの巻き戻しで戻り足を強めている。前日は、中国・上海株指数が9月に入ってから初の続伸を記録、底入れ機運が台頭していることで、中国向け売上比率の高いFA関連株への見直し買いにつながっている。
■西松屋チェーン <7545> 1,144円 -48 円 (-4.0%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>は大幅反落。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2月21日~8月20日)単独業績について、売上高が725億円から691億5000万円(前年同期比0.7%増)へ、営業利益が40億8600万円から31億2600万円(同8.6%減)へ、純利益が28億1500万円から20億6200万円(同13.3%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。紙おむつ、ベビーフードなどの消耗品が好調に推移した一方、ベビー・マタニティー用品や子供衣料が伸び悩んだことが、売上高・利益を押し下げた。
株探ニュース