話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソラスト、邦チタ、コマツ
■ソラスト <6197> 1,413円 +57 円 (+4.2%) 本日終値
ソラスト<6197>が大幅続伸で上場来高値を更新。20日の取引終了後に発表した、8月の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7060人(前年同月比9.8%増)、デイサービス利用者数が7763人(同70.3%増)となり、増加基調の継続を確認できたことが好材料視された。なお入居率は、グループホームが98.7%(前年同月98.0%)、有料老人ホームが94.6%(同97.3%)、サービス付き高齢者向け住宅95.5%(同94.7%)といずれも高水準で推移している。
■東邦チタニウム <5727> 1,315円 +53 円 (+4.2%) 本日終値
東邦チタニウム<5727>が続伸、9月中旬を境に一気に上げ足を強め25日移動平均線を大きく上放れてきた。航空機向け中心にスポンジチタンや、半導体材料向け高純度チタンを製造、19年3月期は営業2ケタ増益見通しと好調だ。チタンなどを配合することによる高出力の固体電解質の生産技術を持ち、従来品の5倍以上の高イオン伝導率を有するリチウムイオン透過固体電解質の開発に成功、全固体電池関連株の一角としても注目される。株式需給面からも1300円台は比較的滞留出来高が薄く、値運びが軽くなる可能性もある。
■IRジャパン <6035> 1,771円 +69 円 (+4.1%) 本日終値
20日、東証がアイ・アールジャパンホールディングス <6035> [東証2]を27日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■コマツ <6301> 3,511円 +115 円 (+3.4%) 本日終値
コマツ<6301>が6連騰。前日の米国株市場ではNYダウが大幅高で約8カ月ぶりに最高値を更新、建機のキャタピラーが2%以上の上昇をみせその牽引役となった。米中貿易摩擦問題に対する行き過ぎた懸念が後退、その象徴株として中国向け売上比率の高いキャタピラーが買われており、この流れを東京市場でも引き継いでいる格好だ。コマツは連騰前の9月12日終値が3000円ちょうどで、きょうの高値まで既に17%近い上昇をみせている。
■エフティグループ <2763> 1,766円 +35 円 (+2.0%) 本日終値
エフティグループ<2763>が続伸。20日の取引終了後、情報セキュリティー監視ソフト「LOOOC(ルック)」の開発販売を行うコムソル(東京都渋谷区)と業務提携し、日本国内における総販売代理店として「LOOOC」の販売を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「LOOOC」は、従業員のパソコンの操作履歴を全て「画面キャプチャー」および「キータイプログ」で取得し、動画ログとして再現。これにより内部不正に対する抑止効果や情報漏洩・改ざんの防止、セキュリティーインシデント発生時の追跡調査で高いパフォーマンスを発揮する製品。FTグループでは、販売するネットセキュリティー装置などとの親和性が高いと判断し、同製品を販売ラインアップに入れることで、情報通信サービスのさらなる拡販につながると期待している。
■新日鐵住金 <5401> 2,376.5円 +37 円 (+1.6%) 本日終値
新日鉄住金<5401>が6日続伸。上値のフシとなっていた2300円台前半を上放れ、戻り足を強めてきた。中期トレンドでも週足で26週移動平均線を上回ってきたことから上昇相場入りの兆しをみせている。同社は20日、ステンレス線材の中で、バネや金網に使うニッケル系線材の9~11月契約価格を引き下げることを発表したが、ステンレス線材の需要は自動車や建材向けに好調でフル生産体制が続いている。
■凸版印刷 <7911> 923円 +14 円 (+1.5%) 本日終値
凸版印刷<7911>が反発。この日、モバイル端末の生体認証機能で安全・簡単にログインできる認証サービスの提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新サービスは、従来入力していたID・パスワードをモバイル端末の生体認証機能に置き換えることで、ID・パスワードを一切使用しないログイン認証が可能になるというもの。モバイル端末にインストールした専用アプリを立ち上げ、モバイル端末に搭載されている生体認証を実施。ID・パスワード認証画面の代わりにパソコンやタブレットに表示されたQRコードをモバイル端末でスキャンし認証が完了するという。企業にとっては、ID・パスワード忘れによる顧客のサービス離脱やパスワードの盗難、不正アクセス防止につながるほか、顧客満足度の向上につながるとしている。
■アルファシステムズ <4719> 2,970円 +42 円 (+1.4%) 本日終値
20日、アルファシステムズ <4719> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.07%にあたる90万株(金額で26億3520万円)を上限に、21日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■LINK&M <2170> 1,269円 +15 円 (+1.2%) 本日終値
リンクアンドモチベーション<2170>が5日続伸、5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現するとともに、75日移動平均線との下方カイ離解消でトレンド転換を印象づけている。同社は20日取引終了後、日本最大級の社員クチコミによる就職・転職向け情報プラットフォーム「Vorkers」を運営するヴォーカーズと資本・業務提携することを発表。これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。
株探ニュース