話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、エンバイオH、テラ

注目
2018年9月25日 15時21分

■トヨタ自動車 <7203>  7,122円  +122 円 (+1.7%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は続伸。前日の米国株市場では米中貿易摩擦問題を改めて嫌気してNYダウが約180ドルの下落をみせた。日米間でも26日に日米首脳会談を控え、これを見極めたいとの思惑が漂う。特に、自動車は対米貿易黒字のおよそ70%を占めており、同社株についても関税引き上げなどに対するマーケットの警戒感は根強いものがある。ただ、株価面ではかなり織り込みが進んでいるほか、目先外国為替市場では1ドル=112円70銭台まで円安に振れていることもあり、下値では買い板が厚い。

■MDV <3902>  1,869円  +30 円 (+1.6%)  本日終値

メディカル・データ・ビジョン<3902>が4日続伸。同社はきょう、相良病院(鹿児島市)などを傘下に持つ、さがらウイメンズヘルスケアグループ(SWHG)と乳がん検診車事業などで業務提携契約を締結したと発表。また、子会社のDoctorbookによる健診(検診)受信者をサポートする「SCAPO(スキャポ)」サービスを開始するとしており、これらが買い手掛かりとなったようだ。同社はSWHGとの業務提携を機に、100%子会社となる「MDVチェックアップ」を10月にも新たに設立する予定。新会社は今後、グループのリソースやネットワークを活用して、全国の自治体や企業のがん検診を受託するほか、全国の健診施設に対して、健診・検診センター向けソリューション「けんしんBOX」の導入を促進していく計画だという。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,403.5円  +12.5 円 (+0.9%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などが堅調な動き。OPEC加盟国とロシアなどの主要非加盟産油国が23日に開いた会合で、原油増産を見送ったことが足もとの市況上昇をもたらしている。WTI原油先物価格は1ドル30セント高の72ドル8セントまで上昇、前日の米株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が上昇基調を強める展開となった。これを受けて東京市場でも資源開発関連セクターなどの株価を刺激される格好となった。

■スルガ銀行 <8358>  560円  -60 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

スルガ銀行<8358>は大幅反落。日証金が21日付で、スルガ銀行株について貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となったようだ。

■アクリーティブ <8423>  360円  +80 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

21日、アクリーティブ <8423> に対して芙蓉総合リース <8424> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を48.2%上回る1株415円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は9月25日から11月6日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■エンバイオH <6092>  1,250円  +232 円 (+22.8%)  本日終値

エンバイオ・ホールディングス<6092>が高い。SOMPOホールディングス<8630>はきょう、グループの日本財産保険(中国)がエンバイオHDのグループ会社と提携し、企業向け環境対策コンサルティングサービスの無償提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。サービスの提供先は、SOMPOの中国の取引企業。サービス内容は、廃水・排気・固体廃棄物・騒音などの対策状況のヒアリングと現場調査を通じて、企業の問題点を洗い出し、改善策を報告書にまとめて提案するとしている。

■オプトエレクトロニクス <6664>  813円  +111 円 (+15.8%)  本日終値

オプトエレクトロニクス <6664> [JQ]が急騰。18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結経常利益は前年同期比59.4%増の2億9800万円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で定置式スキャナーやモジュールの販売が大きく伸びたことが寄与。通期計画の1億6300万円をすでに82.8%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■テラ <2191>  261円  +23 円 (+9.7%)  本日終値

テラ<2191>、リプロセル<4978>など株価低位のバイオベンチャーが急動意、ヘリオス<4593>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>、サンバイオ<4592>なども買いを集め、バイオ関連セクターへの資金流入が目立つ展開となった。秋は学会シーズンで話題性の多い時期にあることや、ここ再生医療やiPS細胞に関するニュースが相次ぐなど関連銘柄へのマーケットの視線が熱を帯びている。前週はそーせいグループ<4565>が認知症治療薬の開発の中断を発表して株価を急落させ、バイオ関連株全般もその影響を受けたが、そーせいも前週末を境に下げ止まる動きをみせており、足もと買い安心感も台頭しているようだ。

●ストップ高銘柄

エクスモーション <4394>  5,070円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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