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伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 5月24日版

市況
2026年5月24日 14時09分

年足が陰線となるのであれば、5万円以下を目指す

1. 日経平均は6月までに上値の限界を確認し、7月に下げる傾向がある

日経平均株価は1990年から2025年までの期間で、7月の月足が陽線引けする確率が41.7%となっています。数値は極端に偏っていませんが、1月から12月のそれぞれの月と比較すると、年間を通じて7月は最も下げていることの多い月になっています。

日経平均株価は年度末から新年度へ入る3月、4月に取引量が増えて、株価が上昇へ向かいやすくなります。毎年繰り返される資金移動の事情から、多くの市場参加者は3月、4月の前に上昇への準備へ入るため、その年全体の株価が上昇するか否かにかかわらず、年明け後、4月頃まで上昇しやすくなります。

4月へ向けた上昇の流れが5月、6月までに一段落して、7月は年間を通じて最も下げやすい時期になっているわけです。

1990年から2025年までの期間では、年足が陰線引けした年が15回あります。その中で6月以降に年間の最高値をつけた年は、2018年の一度しかありません。

その他の年は、1月から6月までの期間で年間の最高値を確認して下降を開始しています。

年足が陰線引けしている年で、6月に年間の最高値をつけた年は、1996年、1997年の2回です。

1996年は、5月の保ち合いを6月に一時的に抜けて年初来高値を更新した後、下降を開始しています。

1997年は、5月から6月にかけてジグザグに年初来高値を切り上げて、6月の高値が戻り高値になった後、下降を開始しています。

年足が陰線で引ける年は、6月に年初来高値を更新する場合、5月から6月が保ち合いとなる中で、一時的に6月に保ち合いを抜けて年初来高値を更新し、それがきっかけとなって戻り高値をつける展開になっています。

年足が陽線引けする展開となっていても、6月以降は積極的にそれまでの高値を更新する展開になっていません。

6月に積極的に上値を試す流れになっている場合、だいたい6月中に戻り高値をつけて、7月は下降しています。

6月以降にそれまでの高値を積極的に更新する動きが表れる場合、その動きは翌年が意識されて上昇を開始する、年末へ向けた動きになります。

7月以降も積極的に上昇している年がまったくないわけではありません。2003年は7月以降、年末まで上昇しています。しかし、この年は株価の長期低迷後、積極的に押し上げるための政策が実行されていることで、不規則な動きになっているに過ぎません。

年足が陰線引けする場合、6月は年間の最高値を更新しても、5月からの保ち合いを若干抜ける程度で戻り高値をつける動きになると考えられます。

そうならずに6月が積極的に年初来高値を更新する場合、年足が陽線引けする可能性が出てきます。ただ、そうなっても、7月には強く上値を抑えられて、応分の下げを経過する可能性が大きいと見ておくことができます。

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