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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】宇宙ビジネスなど材料性ある銘柄に短期資金が流入

市況
2026年5月23日 8時00分

「宇宙ビジネスなど材料性ある銘柄に短期資金が流入」

●ソフトバンクG急伸で日経平均が6万3000円台を回復

日経平均株価は週末連日の急伸により、7営業日ぶりに終値で6万3000円台を回復した。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉の進展期待を背景に、原油先物相場が下落したことが手掛かり材料となった。また、生成AI(人工知能)「ChatGPT」を手掛ける米オープンAIの上場に向けた動きが伝わるなか、同社に出資するソフトバンクグループ <9984> [東証P]がストップ高を交えて急騰したことも、日経平均株価を大きく押し上げた。ソフトバンクグループが演じた連日での10%超の上昇は、物色の矛先を指数インパクトの大きい 半導体 AI関連株へと向かわせる形となった。

22日は東証プライムの過半数の銘柄が上昇したものの、4割超の銘柄が値下がりしており、値がさ株に資金が集中していたことがうかがえる。イラン情勢が依然として不透明ななかでは、ソフトバンクグループなどの動向に影響を受けやすい相場展開が続きそうである。

物色の流れとしては、引き続き半導体やAI関連株に市場の関心が集まりやすい。また、米国の実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業・スペースXの上場接近で関心が高まる宇宙ビジネス関連や、トランプ米政権による資金提供が伝えられた量子コンピューター関連など、材料性のある銘柄への短期筋の資金流入が意識されよう。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆アクセルスペースホールディングス <402A> [東証G]

小型衛星の設計・製造・打ち上げ・運用までワンストップで受託・提供する「AxelLiner(アクセルライナー)事業」と、コンステレーション(複数衛星の連携運用)により地球の画像データの販売・解析を行う「AxelGlobe(アクセルグローブ)事業」を展開する。5月19日に、次世代地球観測衛星「GRUS-3」を2026年7月以降に「7機同時」に打ち上げると発表。株価は週末22日の急騰(11%高)により、3カ月ぶりに年初来高値を更新。次のターゲットは、昨年8月につけた上場来高値の1141円となる。

◆Synspective <290A> [東証G]

天候や昼夜に左右されずに地球を観測できる小型SAR(合成開口レーダー)衛星「StriX(ストリクス)」によるコンステレーションの構築を進める。防衛省の「小型衛星コンステレーション」プロジェクト(SPC「トライサット・コンステレーション」)にも参画。衛星の製造・打ち上げなどの先行投資により数十億円規模の赤字が続いたが、防衛省案件の寄与や商用運用の本格化により、2026年12月期の連結最終損益は26億2400万円の黒字(前期は3億7100万円の赤字)に浮上する見通し。週末22日にみせた19%超の急騰により短期過熱感は警戒されるものの、昨年6月の上場来高値1944円を射程に捉えており、高値更新からの一段高に期待したい。

◆レーザーテック <6920> [東証P]

最先端の半導体微細化で欠かせない「EUV(極端紫外線)露光」プロセス向け検査装置で独占的な世界シェアを誇る。高速化した新機種「ACTIS A200HiT」の新規受注や、マスクブランクス検査装置の需要が想定以上に強く、4月末には2026年6月期の通期受注高を従来予想の1700億~2200億円から2000億~2400億円へ上方修正している。株価は5月7日につけた4万6720円をピークに調整を強め75日移動平均線をいったん割り込んだが、大きく下放れることなく再び上回ってきている。これまで同線が支持線として機能してきた経緯から、調整一巡によるリバウンド狙いが意識されそうだ。

◆BuySell Technologies <7685> [東証G]

主にシニア層を対象に着物やブランド品、貴金属などの「出張訪問買取」を展開する。自宅に眠る資産(遺品整理や生前整理など)を、専門の査定員が直接訪問して買い取る独自のルートを確立。一度利用した顧客がリピーターとなり、2回目以降に「より多くの高単価商材」を売却する好循環(査定単価の向上)が生じているという。株価は75日線を支持線としたリバウンドにより、5月19日にはほぼ1カ月ぶりに上場来高値を更新。高値クリアから上方へのバイアスが強まる展開が期待される。

◆SUMCO <3436> [東証P]

シリコンウエハー大手。半導体用で世界首位級。最先端半導体(AI半導体など)向けの旺盛な需要に応えるため、国内に最先端シリコンウエハーの工場を新設。これに伴う減価償却費が一時的に重くのしかかり、5月12日に発表した26年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益は84億6900万円の赤字(前年同期は30億4700万円の黒字)に転落した。株価は決算が嫌気されて大きく売られる場面もあったが、3000円を挟んだ底固めを経ての仕切り直しを想定する。

2026年5月22日 記 (次回は6月6日に更新予定)

株探ニュース

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