話題株ピックアップ【夕刊】(3):ビリングシス、富士ソSB、テリロジー

注目
2018年10月1日 15時17分

■ビリングシステム <3623>  7,520円  +610 円 (+8.8%)  本日終値

ビリングシステム<3623>が急反発。同社はきょう、大阪府の各種税金の納付手段として、自社提供しているスマートフォン決済アプリ「PayB」を提供し、取り扱いが開始されたと発表。これが株価を刺激しているようだ。「PayB」の払い込み決済機能は、コンビニエンスストアなどでの支払いで利用される払込票のバーコードを、スマホのカメラ機能で読み取り、登録した銀行口座から即時に支払いができるサービス。都道府県への提供は宮崎県、滋賀県に次ぎ3例目となる。

■富士ソSB <6188>  1,065円  +85 円 (+8.7%)  本日終値

富士ソフトサービスビューロ<6188>が急反発。9月28日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、10月5日付で東証ジャスダックから東証2部へ市場変更されることになったと発表しており、これを好材料視視した買いが入っている。同社は、コールセンターサービスと事務代行などのBPOサービスが事業の2本柱。19年3月期単独業績予想は、売上高110億円(前期比9.6%増)、経常利益5億5500万円(同25.4%増)を見込んでいる。

■テリロジー <3356>  1,743円  +130 円 (+8.1%)  本日終値

テリロジー<3356>が一時8.5%高の1750円に買われたほか、インテリジェント ウェイブ<4847>も約8%の上昇、トレンドマイクロ<4704>、デジタルアーツ<2326>、ソースネクスト<4344>などサイバーセキュリティー関連の一角が買いを集めている。イスラエルのサイバーセキュリティー大手企業チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーの日本法人が前週発表したところによると、18年上半期に発生したサイバー攻撃では、ネットにつながる端末の処理能力を盗み仮想通貨をマイニングする「盗掘」や、クラウドをターゲットにした攻撃が深刻化していることが判明している。これを受けて、セキュリティー関連銘柄の活躍期待が改めて株価に反映されている。また、米ホワイトハウスは前週末28日に、日米が協力して推進している「自由で開かれたインド太平洋戦略」の具体策を発表、そのなかで、太平洋諸島の国々におけるサイバー攻撃への対処能力の向上を支援する計画も掲げられており、米国との協業で同分野における日本企業の実力にも注目度が高まっている。

■マルマエ <6264>  1,162円  +73 円 (+6.7%)  本日終値

マルマエ<6264>が大幅高で1100円近辺のもみ合いを上放れつつある。株価は依然として底値圏で出遅れ感が強い。半導体製造装置向けなど中心に精密部品加工を行っているが、半導体投資需要が世界的に旺盛ななか、業績は絶好調に推移しており、18年8月期第3四半期(17年9月~5月)の営業利益は前年同期比96%増の9億4500万円とほぼ倍増した。電子ビーム溶接機を導入して新事業も立ち上げており、19年8月期も増収増益への期待が強い。PER17倍は業態を考慮すればむしろ割安、26%を超える高ROEも評価材料となる。

■Aiming <3911>  425円  +20 円 (+4.9%)  本日終値

Aiming<3911>が大幅反発。9月28日の取引終了後、マーベラス<7844>とスマートフォン向けゲームの共同開発契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。両社は既に、「剣と魔法のログレス」シリーズで共同開発の実績があるが、これらで培った経験やノウハウを生かして、新たにスマホゲームの共同開発を行うという。なお、タイトル名、ゲーム内容、配信時期などは順次発表するとしている。

■DIT <3916>  1,614円  +76 円 (+4.9%)  本日終値

デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が大幅続伸。金融業界向けなどで競争力の高い情報サービスを展開し、近年深刻化するサイバー攻撃への対応などセキュリティー分野で優位性を持っている。約2600社に達する幅広い顧客基盤を強みとし、サイバーセキュリティーのほか、RPA(AIを活用した業務効率化)分野など成長エリアで独自技術を駆使する。同社が展開するウェブアルゴスは改ざんを確実に検知し、0.1秒未満で復旧を完了するセキュリティーソリューションで、マーケットでも注目度が高い。なお、上場来高値は分割後修正値で1827.5円。早晩ここを視野に入れる可能性もある。

■ソーシャルワイヤー <3929>  1,125円  +35 円 (+3.2%)  本日終値

ソーシャルワイヤー<3929>が大幅反発。同社はきょう、子会社のFind Modelがインスタグラムの投稿に最適なハッシュタグを提案することができる人工知能(AI)分析ツールを開発したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。今回開発したハッシュタグAI分析ツールは、ブラウザ上で動作するアプリケーションで、一般名称(1キーワード)を入力するだけで、そのキーワードと一緒に設定されることが多い類似性の高いハッシュタグを提案するサービス。類似率やどのくらいの投稿でそのハッシュタグが利用されているかが分かるほか、フォロワー数の多いインスタグラムユーザーが多く使っているハッシュタグなどが表示される。

■sMedio <3913>  1,394円  +43 円 (+3.2%)  本日終値

sMedio<3913>が大幅反発。9月28日の取引終了後、ウエストホールディングス<1407>と業務提携することで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の提携は、sMedioが保有するIoTクラウドシステム構築技術やデータサイエンスを含む人工知能(AI)技術を、ウエストHD社の先進的なエネルギーソリューションに展開することが狙い。メガソーラー事業における統合IoTクラウドシステムの構築とAIによる需給調整や、新電力事業における付加サービスの構築、エスコ事業におけるクラウドシステム構築とAIによる見える化などを推進するという。

■フジプレアム <4237>  342円  +9 円 (+2.7%)  本日終値

フジプレアム<4237>が3日ぶりに反発。9月28日の取引終了後、レーザー光源の開発・製造を手掛けるサイバーレーザー(東京都品川区)と資本提携を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。両社は今年6月に最先端フェムト秒レーザー市場向けの機器製造・販売で業務提携しているが、同提携を強固に推進するため資本提携を行うことにしたという。今回の資本提携により、これまで以上に両社の機能を最大限活用し、新たな市場の開拓および高機能レーザー加工機の製造を行うとしている。

■ピーエス三菱 <1871>  602円  +14 円 (+2.4%)  本日終値

ピーエス三菱<1871>が7連騰、600円台での活躍を視界に捉えている。今秋の臨時国会で補正予算が俎上に載る公算が大きく、そのなか市場では橋梁やトンネル、高速道路といった社会インフラの補修ニーズを背景とした「国土強靭化」に向けた動きが改めて意識されている。国土交通省では2012年に発生した中央自動車道の笹子トンネル天井板落下事故を契機に13年度を「社会資本メンテナンス元年」に位置づけたが、その後老朽化対策の国交省予算は増勢にあり、18年度には4500億円弱にまで拡大している。PS三菱はプレストレストコンクリートのトップで高速道路や橋梁向けで高い実績を持つ。とりわけNEXCO向け床版取替工事は、「15年度の13億円から18年度には100億円レベルまで急拡大している」(中堅証券情報部)状況にあり、株価面でもここにきて継続的な買いが観測されている。

●ストップ高銘柄

BBSec <4398>  2,649円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

極東産機 <6233>  854円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

ランドビジネス <8944>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

アズーム <3496>  9,070円  +1,500 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

FMI <7038>  7,000円  +1,000 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

エルナー <6972>  733円  -150 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値

ETFS商品 <1684>  829円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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