話題株ピックアップ【夕刊】(1):伊藤忠、旭有機材、ワークマン

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2018年10月1日 15時12分

■伊藤忠商事 <8001>  2,225円  +145 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

伊藤忠商事<8001>が続急伸。午後1時ごろ、19年3月期の最終利益予想を、従来予想の4500億円から5000億円(前期比24.9%増)へ上方修正したことが好感されている。引き続き基礎収益が順調に積み上がっている状況などを考慮したという。また、最終利益予想の修正に伴い、従来37円を予定していた期末配当を9円増額して46円にするとしており、これも好材料視されている。年間配当は83円(従来予想74円)となり、前期実績の70円に対しては13円の増配になる予定だ。同時に10月19日付で消却前発行済み株数の4.69%に当たる7800万株の自社株を消却すると発表している。消却後の発行済み株数は15億8488万9504株になる。

■旭有機材 <4216>  2,835円  +134 円 (+5.0%)  本日終値

旭有機材<4216>は大幅続伸で8月2日につけた2799円を一気に上回り、1997年以来約21年ぶりの高値圏に浮上した。同社は樹脂バルブで断トツのシェアを誇るが、自動車向けや半導体向けが好調。特に「半導体製造装置向け中心に引き合い旺盛で生産が間に合わない状況が続いている」(国内中堅証券情報部)という。会社側では19年3月期営業利益について期初予想の35億円から39億円に上方修正しているが、市場では「再増額で44億円前後まで上振れする可能性が高い」(同)との見方を示しており、株価も好業績を改めて評価する動きをみせている。

■ワークマン <7564>  7,330円  +340 円 (+4.9%)  本日終値

ワークマン<7564>が5連騰で連日の上場来高値更新。前週末に460円高と値を飛ばしたが、きょうは目先筋の利益確定売りをこなし7000円大台活躍に舞台を移している。作業服販売チェーン大手で、作業服で培った機能性を生かしたカジュアル衣料に展開、プライベートブランド(PB)商品が好調で収益に寄与している。店舗併設により高機能ウエアの新業態「ワークマンプラス」の積極出店を推進、新たな成長期待につながっており、市場では「ポスト・ユニクロの有力候補」との位置づけも浸透し始めている。

■オークワ <8217>  1,204円  +47 円 (+4.1%)  本日終値

食品スーパーなどを展開しているオークワ<8217>が大幅反発。同社はきょう午後1時に、19年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。営業利益が10億3700万円(前年同期比2.7倍)となったことが買い安心感につながっているようだ。営業収益は1307億7200万円(同1.6%減)で着地した。同期間の客数は前年同期比2.8%減となったが、客単価が同1.6%上昇したことが下支え。また、外食子会社のオークフーズの売上高および利益が改善したことなども寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■USENHD <9418>  1,493円  +43 円 (+3.0%)  本日終値

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が続伸。この日、子会社USENが、10月から都市ガスサービスの取り次ぎ販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。東京電力ホールディングス<9501>傘下の東京電力エナジーパートナーの取次事業者として販売を開始するという。USENは、「店舗支援総合サービス」の一つとして、16年9月から店舗や事業所向け電力サービス「USENでんき」の提供を開始しているが、今回都市ガス販売を開始することで、エネルギー事業への取り組みをさらに加速させるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  15,955円  +345 円 (+2.2%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が買い優勢。前週末の米国株市場ではインテルやエヌビディアなどが大きく買われ、フィラデルフィア半導体株指数も続伸となった。これを受けて、東京市場でも半導体製造装置や半導体素材を手掛ける銘柄に物色の矛先が向いている。外国為替市場で1ドル=113円台後半までドル高・円安に振れていることも支援材料となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,437円  +20 円 (+1.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など資源開発関連や石油元売り関連企業の株価が強い動きをみせている。ここ原油市況が戻り足を強めており、前週末にWTI原油先物価格は1ドル13セント高と急伸、1バレル=73ドル25セントまで上昇した。これを受け原油高が業績面でメリットをもたらすとの思惑が買いに反映されている。なお、10時20分現在で業種別値上がり率のトップが「鉱業」で2位が「石油」となっている。

■レンゴー <3941>  980円  +11 円 (+1.1%)  本日終値

レンゴー<3941>が続伸、前週末28日に74円高と急騰したが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし4ケタ大台目前まで上値を伸ばしている。ネット通販市場の拡大に比例して段ボール需要が増大傾向を強めている。そのなか、需給タイト化を反映して製品価格も上昇、前週末には王子ホールディングス<3861>傘下の企業が段ボール原紙と段ボール製品の価格を引き上げることを発表している。段ボールの国内最大手であるレンゴーにとっても収益環境は追い風が強く、値上げ効果などから19年3月期営業利益は前期比76%増の300億円と急成長する見込み。

■東洋エンジニアリング <6330>  913円  +7 円 (+0.8%)  本日終値

東洋エンジニアリング<6330>は反発。この日、エクイスバイオエネルギー(東京都港区)が富山県高岡市で開発する50メガワット級バイオマス発電所の建設プロジェクトを受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同プロジェクトは、主に木質ペレットを燃料とするバイオマス専焼発電所を建設するもの。洋エンジは発電設備一式の設計、機器資材調達、建設工事、試運転までを一括請け負いで実施するとしている。なお、同プロジェクトは同社が取り組むバイオマス専焼発電所の第2号案件となる。

■ハピネット <7552>  1,795円  -202 円 (-10.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位

ハピネット<7552>は大幅反落。9月28日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を16億円から19億円(前年同期比7.9%増)へ、純利益を10億円から11億円(同5.4%増)へ上方修正したが、株価は直近で上昇局面にあり、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。売上高は従来予想の1000億円(同17.9%増)を据え置いたものの、映像音楽事業で安室奈美恵の「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」などの音楽商材が好調に推移。また、星光堂の音楽映像パッケージの卸売に関して有する権利義務の一部を承継した子会社の業務改善も寄与した。

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