「RPA」関連が圏外から3位に急浮上、AI関連株人気の原動力に<注目テーマ>

特集
2018年10月9日 12時21分

★人気テーマ・ベスト10

1 人工知能

2 5G

3 RPA

4 TOPIXコア30

5 全固体電池

6 がん免疫療法

7 サイバーセキュリティ

8 リチウムイオン電池

9 QRコード

10 自動運転車 

みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「RPA」が前週末の圏外から3位に急浮上している。

RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、ロボット(広義の人工知能=AI)が人事や総務、経理といったホワイトカラー業務をオートメーション化して、企業の生産性を高める役割を担う。データ入力など膨大なルーティンワークが必要な銀行や、コールセンター業界に高水準のニーズがあり、いまや両業界にとどまらず広範囲に企業の導入が進んでいる。同分野でベンダーとして先駆するのは米オートメーション・エニーウェア。また、英ブルー・プリズムなども先頭集団を走っており、欧米と比較してやや遅れをとる日本もこれらの企業にキャッチアップすべく、システム開発関連企業が展開力を強めている。

RPAソフトの商品競争力で一頭地を抜くのが、システム開発業界の元締め的存在であるNTTデータ<9613>。同社が手掛ける「WinActor(ウィンアクター)」が好調にユーザーを取り込んでおり、収益に貢献している。同社では近い将来に国内市場シェア40%を目標に掲げ、注力姿勢を強めている。

このほかでは社名そのままに複数のRPAソフトの開発や代理販売を展開するRPAホールディングス<6572>は「BizRobo!」の販売などで注目度が高い。マシーンラーニングを活用したソフトを開発するPKSHA Technology<3993>も関連有力株。さらに、ここ急騰劇を演じているブレインパッド<3655>はクラウドとRPAを成長分野として力を注ぐAI関連株の代表格で、今回のRPA関連人気でも中核的な存在となっている。

クレオ<9698>は法人向けに特化したシステム開発受託を手掛け、ERPソフトの販売で実績が高いが、このノウハウを活用してRPA分野にも注力している。「BizRobo!」を活用したRPAサービスを展開し市場開拓を進めており、足もとの株価も急動意局面に入った。

また、外資系主体にIT企業の保守点検業務を主力とする日本サード・パーティ<2488>もRPA分野に傾注、化学業界向けにRPAによる分析データ処理工程の自動化支援パッケージを提供するなど布石を広げている。

教育や証券取引分野に強みを持つシステム開発会社でAI活用サービスにも力を入れるODKソリューションズ<3839>はRPA活用による生産性向上やヒューマンエラーのリスク軽減などに重点課題として取り組んでいる。また、NTTデータの子会社で、生保や損保業界を中心に資産運用管理システム提供および管理代行を手掛けるエックスネット<4762>もここにきて急速に株価の居どころを変えている。

これ以外にも、RPAソフト大手のNICE社製品を取り扱うアイティフォー<4743>やECやデータベース開発支援を手掛けるシステムインテグレータ<3826>、前出のエックスネット同様にNTTデータ子会社であるNTTデータ・イントラマート<3850>。さらに、2600社に及ぶ強力な顧客基盤を有し、金融機関中心にシステム開発案件を多数確保するデジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>もRPA分野で独自技術を駆使した自社商品を投入するなど、目の離せない銘柄となっている。

最終更新日:2018年10月09日 12時23分

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