話題株ピックアップ【昼刊】:技研製、ABCマート、ドンキHD

注目
2018年10月11日 11時39分

■技研製作所 <6289>  3,360円  +415 円 (+14.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

技研製作所 <6289> が急騰。10日大引け後に発表した18年8月期の連結経常利益は前の期比16.8%増の60.6億円で着地。続く19年8月期も前期比7.1%増の65億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も防災・減災需要の高まりを背景に、主力のインプラント機械の販売が拡大し、2ケタ増収を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比8円増の68円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは2.31%に上昇した。同時に、21年8月期に営業利益87億円(18年8月期は59.7億円)を目標とする中期経営計画を明らかにした。

■スタジオアリス <2305>  2,458円  +193 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

10日に決算を発表。「上期経常は13億円で着地」が好感された。スタジオアリス <2305> が10月10日大引け後(15:30)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常損益は13.8億円の黒字となり、通期計画の46億円に対する進捗率は30.0%となった。

⇒⇒スタジオアリスの詳しい業績推移表を見る

■エービーシー・マート <2670>  6,800円  +530 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

エービーシー・マート<2670>が大幅続伸している。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高1328億3200万円(前年同期比3.1%増)、営業利益246億5200万円(同4.1%増)、純利益169億2200万円(同5.2%増)となり、従来予想の営業利益242億円をやや上回って着地したことが好感されている。カジュアルラインのスポーツシューズやファッションスニーカーの販売に注力したほか、都心部の大型店を中心にスポーツアパレルや小物などの取り扱いを拡大したことが奏功し、既存店売上高が同1.1%増と伸長したことが業績を牽引。また、ショッピングセンターを中心に37店舗を出店したことや、海外子会社の収益改善も寄与した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高2634億円(前期比3.6%増)、営業利益439億円(同1.2%増)、純利益297億4000万円(同0.1%増)を見込んでいる。

■ドンキHD <7532>  6,490円  +440 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

ドンキホーテホールディングス<7532>が大幅続伸し、実質上場来高値を更新。この日より前に、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>傘下のユニーの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。同時に、ユニーファミマの完全子会社がドンキホーテHD株をTOBにより持ち分法適用会社とすると発表しており、TOB価格6600円を意識した動きとなっている。ドンキホーテHDでは、ユニー株式の40%を所有しており、来年1月をメドに残り60%を取得する予定。取得価額は282億円に上る。一方、ユニーファミマ子会社によるTOBでは、発行済み株数の20.17%に当たる3210万8700株を買付予定数の上限とする予定で、11月上旬から公開買い付けを開始する予定。なお、ドンキホーテHDの上場は維持するとしている。

■イオンモール <8905>  2,020円  +85 円 (+4.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

イオンモール <8905> が全般下げ相場に逆行し、大幅続伸。10日大引け後に発表した19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比8.8%増の238億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内事業はショッピングセンター3モールをオープンしたほか、積極的な既存モールの増床やリニューアルの効果も寄与し、増収増益を確保。地域集中型のドミナント出店の進展に伴うブランディングメリットの享受が進み、中国・アセアン事業が黒字化したことも増益に貢献した。

■チヨダ <8185>  2,194円  +41 円 (+1.9%)  11:30現在

チヨダ<8185>は朝安スタートもその後切り返している。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高615億3000万円(前年同期比8.5%減)、営業利益21億7200万円(同52.1%減)、純利益15億4900万円(同49.4%減)と大幅営業減益となったものの、アク抜け感の強まりから下値に買いが入り、プラスに転じている。8店舗を新規出店した一方、27店舗を閉店した影響や、競争環境の激化や在庫調整に伴う仕入れ抑制の影響で客数が落ち込み、売上高が減少した。また、積極的な在庫処分により売上高総利益率も悪化し利益を押し下げた。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1219億8200万円(前期比4.4%減)、営業利益36億7800万円(同40.0%減)、純利益28億円(同39.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■イオンファンタジー <4343>  4,145円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在

イオンファンタジー<4343>が続伸している。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高377億6300万円(前年同期比5.7%増)、営業利益28億5100万円(同12.0%増)、純利益13億6000万円(同23.5%増)と2ケタ増益で従来予想の営業利益28億円を上回って着地したことが好感されている。新規に国内5店舗、海外24店舗を出店したことに加えて、オリジナル景品の人気や「モーリーファンタジー」30店舗の活性化を行ったことなどが寄与し、国内遊戯機械売り上げの既存店伸び率が2.7%増となったことなどが売上高を押し上げた。また、「モーリーオンライン」の会員数が順調に増加したことも貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高777億円(前期比7.7%増)、営業利益66億円(同10.5%増)、純利益33億円(同10.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■竹内製作所 <6432>  2,532円  -423 円 (-14.3%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

竹内製作所<6432>は急反落している。10日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を970億円から1060億円(前期比12.4%増)へ、営業利益を127億円から138億円(同2.4%減)へ、純利益を90億円から101億円(同5.8%増)へ上方修正したが、営業利益で150億円強を見込んでいた市場予想に届かなかったことから、失望売りが出ているようだ。上方修正は、欧州でのミニショベル、油圧ショベルの販売が上期に好調に推移し、下期も引き続き前回予想を上回る見通しとなったことが寄与する。また、想定為替レートを1ドル=103円から109円へ見直すなど前回予想より円安に設定したことなども要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来40円を予定していた期末一括配当を5円増額して45円にするとあわせて発表した。前期実績に対しては9円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高598億3200万円(前年同期比14.3%増)、営業利益91億8700万円(同11.1%増)、純利益69億2700万円(同19.7%増)だった。

■イオンディライト <9787>  3,680円  -340 円 (-8.5%)  11:30現在

10日に決算を発表。「6-8月期(2Q)経常は6%減益」が嫌気された。イオンディライト <9787> が10月10日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比2.9%増の91.3億円となったが、通期計画の185億円に対する進捗率は49.4%となり、5年平均の49.5%とほぼ同水準だった。

⇒⇒イオンディライトの詳しい業績推移表を見る

■日経レバ <1570>  20,560円  -1,760 円 (-7.9%)  11:30現在

NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。前日の米国株市場の波乱を受け、日経平均は先物主導で急落、日経平均に連動するETFでボラティリティが2倍に設定されている同銘柄も大きく下値を試す動きとなっている。個人投資家をはじめ短期資金の売り買いが活発で、売買代金は9時40分現在で全上場銘柄中断トツの水準をこなしている。

■コカBJH <2579>  2,846円  -229 円 (-7.5%)  11:30現在

10日に業績修正を発表。「今期経常を一転37%減益に下方修正」が嫌気された。コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス <2579> が10月10日大引け後(15:30)に業績修正を発表。18年12月期の連結経常利益を従来予想の479億円→252億円(前期は398億円)に47.4%下方修正し、一転して36.8%減益見通しとなった。

⇒⇒コカBJHの詳しい業績推移表を見る

■久光製薬 <4530>  7,330円  -540 円 (-6.9%)  11:30現在

10日に決算を発表。「上期経常が7%減益で着地・6-8月期も5%減益」が嫌気された。久光製薬 <4530> が10月10日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比6.7%減の120億円に減り、通期計画の263億円に対する進捗率は45.7%にとどまり、5年平均の51.1%も下回った。

⇒⇒久光製薬の詳しい業績推移表を見る

■安川電機 <6506>  3,030円  -185 円 (-5.8%)  11:30現在

安川電機<6506>が大幅反落し年初来安値を更新している。10日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を5100億円から4980億円へ、営業利益を655億円から590億円へ、純利益を500億円から470億円へ下方修正したことが嫌気されている。上期業績が計画を下振れたことに加えて、足もとの半導体需要の減速や中国市場の弱含みなどによる直近の受注動向を考慮したという。なお、18年2月期に決算期を変更したのに伴い、前期との比較はない。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高2482億4400万円、営業利益305億1000万円、純利益260億6300万円となり、従来予想の売上高2585億円、営業利益333億円、純利益265億円を下回った。生産設備の自動化・省人化を目的に設備投資が継続したほか、電気自動車(EV)を含む自動車関連の需要が高水準で推移したことから、モーションコントロールやロボットを中心に伸長し、上期としては過去最高の業績となったが、計画未達に終わった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,353.5円  -74 円 (-5.2%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連やJXTGホールディングス<5020>など石油元売り関連が急反落。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数など主要指数が暴落、このリスクオフの流れを背景にWTI原油先物価格は1ドル79セント安の1バレル=73ドル17セントと急落、原油市況と連動しやすい原油関連株に売りが集中する展開となった。

■コマツ <6301>  3,225円  -157 円 (-4.6%)  11:30現在

コマツ<6301>、日立建機<6305>はいずれも大きく下値を探る展開を強いられている。前日の米国株市場でNYダウが800ドルを超える下げをみせたが、米中貿易摩擦に対する懸念も売りの背景にあり、建機大手のキャタピラーは3.8%安に売り込まれている。トランプ米大統領は人民元安について「中国の為替操作である」と批判しており、これも米国と中国の通商摩擦の激化を示唆している。東京市場でも中国関連株への逆風が引き続き意識されている状況にある。

●ストップ高銘柄

愛光電気 <9909>  3,950円  +700 円 (+21.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

アイケイ <2722>  1,126円  -400 円 (-26.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

エムティジェネックス <9820>  26,000円  -7,000 円 (-21.2%) ストップ安   11:30現在

デザインワン・ジャパン <6048>  767円  -150 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、3銘柄

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