本日注目すべき【好決算】銘柄 ファストリ、ディップ、ビックカメラ (11日大引け後 発表分)
11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ファストリ <9983> ★今期税引き前は11%増で3期連続最高益、前期配当40円増額・今期40円増配へ
◆18年8月期の連結税引き前利益は前の期比25.5%増の2426億円で着地。続く19年8月期も前期比11.3%増の2700億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は海外ユニクロ事業が収益を牽引する。中国や東南アジア、オセアニア地区で年間150店舗と出店ペースを加速する計画。国内事業は前期好調だった反動があるものの、原価率の改善などが寄与し増益を確保する見通し。
併せて、前期の年間配当を400円→440円(前の期は350円)に増額し、今期も前期比40円増の480円に増配する方針とした。
コシダカHD <2157> ★今期経常は13%増で17期連続最高益、実質増配へ
◆18年8月期の連結経常利益は前の期比29.2%増の82億円で着地。続く19年8月期も前期比13.4%増の93億円に伸び、17期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は首都圏を中心にカラオケ店の出店拡大を進め、カラオケ事業が2ケタ増収となる計画。会員数増加を見込む女性専用フィットネス「カーブス」事業も増収を確保する。
併せて、今期の年間配当は12円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は20.0%増配とする方針とした。
ディップ <2379> ★今期経常最高益予想を9%上乗せ、配当も4円増額
◆19年2月期の連結経常利益を従来予想の115億円→125億円に8.8%上方修正。増益率が7.1%増→16.5%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。旺盛な求人需要を背景に、求人情報サイトの広告出稿件数が堅調に推移するなか、人件費や採用関連費、広告宣伝費が想定を下回ることが利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→49円(前期は43円)に増額修正した。
ビックカメラ <3048> ★今期経常は5%増で3期連続最高益、前期配当を8円増額
◆18年8月期の連結経常利益は前の期比20.0%増の292億円で着地。続く19年8月期も前期比4.6%増の306億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はテレビや冷蔵庫、洗濯機など主力の家電商品が伸びるほか、医薬品・日用雑貨、スポーツ用品、酒類・飲食物といった非家電分野の好調継続を見込む。
業績好調に伴い、前期の年間配当を12円→20円(前の期は12円)に増額し、今期も20円を継続する方針とした。
三谷産業 <8285> ★上期経常を一転6%増益に上方修正
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→10.6億円に52.4%上方修正。従来の30.3%減益予想から一転して6.2%増益見通しとなった。空調設備工事や住宅設備機器の施工が想定以上に進んだうえ、情報システムで業務効率化ソフトの販売が伸びたことなどが収益を押し上げた。
カンセキ <9903> [JQ] ★上期経常は34%増益で上振れ着地、配当2円増額
◆19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比34.4%増の7億7800万円に拡大し、従来予想の6億6500万円を上回って着地。キャンプ関連用品を中心に販売が好調だったアウトドア専門店のWILD-1事業が収益を牽引した。記録的な猛暑を背景に、業務スーパーで氷・飲料水や塩分補給食材などの特需があったことも増益に貢献した。
通期計画の8億2000万円に対する進捗率は94.9%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、今期の年間配当を従来計画の8円→10円に増額修正した。
株探ニュース