12日の米国市場ダイジェスト:上昇、ハイテク株に幅広く買い戻しの動き

市況
2018年10月15日 7時48分

■NY株式:上昇、ハイテク株に幅広く買い戻しの動き

米国株式相場は上昇。ダウ平均は287.16ドル高の25339.99、ナスダックは167.83ポイント高の7496.89で取引を終了した。大手行の決算発表を受けて買いが先行したものの、金利上昇への警戒感から上げ幅を縮小し、ダウは一時下落に転じる場面もあった。しかし、今週下落の目立っていたハイテク株に幅広く買い戻しの動きが広がり、引けにかけて上げ幅を拡大した。週を通じて、ダウは4%を超す下落となり、ナスダック総合指数も4%近い下落となった。セクター別では、ソフトウェア・サービスやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。

大手行のシティグループ(C)は、債券トレーディング収入が6四半期ぶりに増加したほか、ウェルズファーゴ(WFC)は、自動車や個人向けローンが好調で売上が予想外に増加するなど、良好な決算を発表して上昇。一方でJPモルガンチェース(JPM)は、純金利収入が過去最高となったものの、債券トレーディング収入が予想を下振れ、下落した。携帯端末のアップル(AAPL)や検索大手のアルファベット(GOOGL)、ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)、ネット小売のアマゾン(AMZN)など主要ハイテク株に買い戻しが広がった。フィットネス関連機器のフィットビット(FIT)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。

来週から7-9月期決算発表が本格化する。ファクトセット社の調査によれば、7-9月期のS&P500構成銘柄の利益は、12日時点で前年同期比19.1%の増益が予想されている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米中首脳会談の開催が100%確実ではないとの報道に失望したドル売り

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円37銭から111円88銭まで下落して112円20銭で引けた。米国の10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に低下、また、米中首脳会談の開催が100%確実ではないとの報道に失望したドル売り・円買いが再燃した。ただ、引けにかけて株式相場が大幅に回復したため下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1580ドルから1.1535ドルまで下落し1.1535ドルで引けた。ユーロ・円は、130円06銭から129円36銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3212ドルから1.3148ドルで下落した。離脱を協議するEUサミットを控えて、ポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9904フランから0.9930フランまで上昇した。

■NY原油:NY原油先物は反発、株高を受けて投資家心理が改善

12日のNY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:71.34 ↑0.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.37ドルの71.34ドルで通常取引を終えた。米国株式相場が下げ止まり、投資家心理が改善したことが買いにつながった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.46ドル +0.10ドル(+0.35%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.43ドル -0.06ドル(-0.14%)

ゴールドマン・サックス(GS)213.87ドル +0.90ドル(+0.42%)

インテル(INTC) 44.88ドル +0.65ドル(+1.47%)

アップル(AAPL) 222.11ドル +7.66ドル(+3.57%)

アルファベット(GOOG) 1110.08ドル +30.76ドル(+2.85%)

フェイスブック(FB) 153.74ドル +0.39ドル(+0.25%)

キャタピラー(CAT) 142.07ドル +1.10ドル(+0.78%)

アルコア(AA) 35.67ドル 0.00ドル(0.00%)

ウォルマート(WMT) 94.81ドル +0.89ドル(+0.95%)

スプリント(S) 6.41ドル +0.20ドル(+3.22%)

《HT》

提供:フィスコ

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