【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、為替条項を嫌気しリスク回避の売り優勢 (10月15日)

市況
2018年10月15日 16時19分

日経平均株価

始値  22501.33

高値  22520.59(09:01)

安値  22261.92(14:57)

大引け 22271.30(前日比 -423.36 、 -1.87% )

売買高  14億0017万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5945億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は400円超の大幅反落、リスク回避ムード再び強まる展開に

2.ムニューシン米財務長官が日米間の「為替条項」言及、これを嫌気する売り

3.消費増税実施の際の影響懸念、日米企業の決算発表を見極めたいとの思惑も

4.アジア株安も下げを助長し、東証1部全体の88%の銘柄が値を下げる状況

5.ソフトバンク、ファーストリテの両値がさ株が急落し日経平均の下げを演出

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは287ドル高と4日ぶり反発した。前日まで急落していたアップルやマイクロソフトなどハイテク株が買い戻され指数を押し上げた。

週明けの東京市場では広範囲に売りが出て、日経平均株価は400円超の大幅反落となった。8月下旬以来約2ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。

15日の東京市場は、リスク回避の流れが再び強まった。前週末の米国株市場ではNYダウが4日ぶりに反発したが不安定な動きを継続、為替もドル安・円高方向に振れており主力株中心に向かい風が強い。ムニューシン米財務長官が日米貿易協議で“為替条項”を求める方針を示唆したことが、嫌気売りを助長。安倍政権が来秋の消費増税を予定通り実施する方針と伝わったことも投資マインドを冷やした。日米企業の決算発表を控え、これを見極めたいとの思惑も買い手控え要因に。日経平均は前場下げ渋る動きをみせたものの、中国や香港株をはじめアジア株市場が軒並み下落したこともあって、後場売り直される展開となった。東証1部全体の88%の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだったが、特に日経平均寄与度の高い値がさ株に売りがかさみ、全体の下げを加速させた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>がいずれも大幅安で日経平均の下げを主導する形となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調、資生堂<4911>なども大きく下げた。トヨタ自動車<7203>が軟調、ダイキン工業<6367>も安い。USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急落したほか、レノバ<9519>も大幅下落となった。IDOM<7599>、島忠<8184>などの下げも目立った。

半面、武田薬品工業<4502>が底堅く、SMC<6273>も売り物を吸収しプラス圏。塩野義製薬<4507>、国際石油開発帝石<1605>などもしっかり。また、ネオス<3627>はストップ高で買い物を残す異色展開で東証1部値上がり率トップ。Gunosy<6047>、ワコム<6727>、エスケイジャパン<7608>もストップ高。コーナン商事<7516>も大幅高となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は電通 <4324> 、塩野義 <4507> 、エーザイ <4523> 、大日本住友 <4506> 、国際石開帝石 <1605> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約6円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約218円。

東証33業種のうち上昇は鉱業、空運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)海運業、(3)水産・農林業、(4)石油石炭製品、(5)鉄鋼。一方、下落率の大きかった5業種は(1)情報・通信業、(2)ガラス土石製品、(3)輸送用機器、(4)食料品、(5)銀行業。

■個別材料株

△ウエストHD <1407> [JQ]

前期経常が上振れ着地・今期は15%増益。

△地域新聞社 <2164> [JQG]

業者紹介サービス「ちいき新聞の外壁塗装」をスタート。

△ジンズ <3046>

今期経常は22%増で6期ぶり最高益、2円増配へ。

△ネオス <3627>

今期経常を10倍上方修正。

△CRI <3698> [東証M]

「シーテック」京セラブースで同社技術搭載製品が展示。

△Gunosy <6047>

6-8月期(1Q)経常は90%増益、通期増額修正。

△ワコム <6727>

上期経常を一転77%増益に上方修正。

△コーナン <7516>

6-8月期(2Q)経常は18%増益、今期配当を2円増額修正。

△SKジャパン <7608>

今期経常を一転75%増益に上方修正。

△インターアク <7725>

6-8月期(1Q)経常は73%増益で着地。

▼コマツ <6301> 、日立建機 <6305>

円高警戒と中国株市場軟調推移を嫌気。

▼リンガハット <8200>

今期経常を14%下方修正、配当も4円減額。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ネオス <3627> 、(2)Gunosy <6047> 、(3)ワコム <6727> 、(4)SKジャパン <7608> 、(5)コーナン <7516> 、(6)トランザク <7818> 、(7)進和 <7607> 、(8)オンリー <3376> 、(9)デサント <8114> 、(10)ランド <8918>

値下がり率上位10傑は(1)USENHD <9418> 、(2)レノバ <9519> 、(3)イオンファン <4343> 、(4)多木化 <4025> 、(5)IDOM <7599> 、(6)イワキ <8095> 、(7)島忠 <8184> 、(8)ダイト <4577> 、(9)ソフトバンク <9984> 、(10)アイスタイル <3660>

【大引け】

日経平均は前日比423.36円(1.87%)安の2万2271.30円。TOPIXは前日比27.01(1.59%)安の1675.44。出来高は概算で14億0017万株。東証1部の値上がり銘柄数は223、値下がり銘柄数は1852となった。日経ジャスダック平均は3717.38円(9.78円安)。

[2018年10月15日]

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