話題株ピックアップ【夕刊】(2):ハーモニック、コマツ、川金HD

注目
2018年10月19日 15時18分

■ハーモニック <6324>  3,300円  -195 円 (-5.6%)  本日終値

ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅続落し年初来安値を更新。18日の取引終了後に発表した第2四半期(7~9月)受注高が、61億8300万円で前年同期比57.6%減となったことが嫌気された。主に中国で、家電・通信・コンピューター業界で使われる小型ロボット向け、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレー製造装置向け減速装置に対する発注調整が継続したことが主な要因としている。なお、第2四半期累計では、受注高は157億3000万円で前年同期比51.7%減だった。

■コマツ <6301>  3,074円  -99 円 (-3.1%)  本日終値

コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が安い。ここにきて中国景気減速懸念が再び浮上しており、前日に上海株指数は3%近い下げで3年11カ月ぶりの安値圏に沈んでいる。米国株市場でも建機大手のキャタピラーが大幅安となったが、東京市場でも中国向け売上比率の高く、中国関連の代表的な銘柄であるコマツや日立建機に売りがかさんでいる。外国為替市場で一時1ドル=112円を下回る円高方向に振れていることも海外売上高比率が8割におよぶ両銘柄にとって、リスクオフの流れを助長する形となった。

■川金ホールディングス <5614>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

川金ホールディングス<5614>が大幅高。KYB<7242>による免震・制振装置の検査データ改ざん問題の影響が広がるなか、同社に代替需要の思惑が浮上しているもよう。グループの川金コアテックは免・制振ダンパーを手掛けており、あべのハルカスなど多数の納入実績があることが注目されているようだ。なお、KYBはきょうの午後、免震用および制振用オイルダンパーの不適合納入物件を公表する予定となっている。

■アイ・ピー・エス <4335>  1,025円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

アイ・ピー・エス<4335>に人気集中。前日に急速人気化しストップ高に買われたが、きょうも短期資金の流入が加速し連日のストップ高となった。関西を地盤に企業の情報システム構築・ERP導入支援を展開するが、ERPをクラウドで導入するサービスが好調で収益を押し上げている。同分野での先行者メリットを発揮してソフト開発大手である独SAPのパブリッククラウド認定パートナーの第1号となったことは特筆される。19年6月期は営業利益段階で前期比倍増の1億4000万円予想だが、企業のIT投資需要拡大を追い風に、クラウドサービス導入を足場としたコンサルや開発投資などで商機をつかむ公算大。20年6月期以降も高成長が続く可能性がある。

■メンバーズ <2130>  1,355円  +129 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

メンバーズ<2130>が大幅高で4日続伸。18日の取引終了後、データサイエンス領域に特化した人材派遣事業サービス会社を設立すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新会社「メンバーズデータアドベンチャー」は、自社では調達が難しいデータ活用のプロフェッショナル人材を正社員型派遣で提供するほか、企業のデータ活用を派遣形態で支援することによるファーストパーティーデータ分析/利用の内製化支援や、デジタル人材市場で特に不足をしているデータサイエンティスト育成強化によるサービス向上などが特徴という。設立は11月1日を予定。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■スタジオアタオ <3550>  2,900円  +188 円 (+6.9%)  本日終値

スタジオアタオ<3550>が反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジ開始した。目標株価は3200円とした。同社は神戸発の基幹ブランド「ATAO(アタオ)」を中心にバックや財布類の企画・販売を行っている。第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益は前年同期比40%増の5億5400万円と好調。同証券では19年2月期の同利益は8億5000万円と会社計画(6億円)を上回ると予想。20年2月期の同利益は10億円と連続増益を見込んでいる。

■ダイハツディーゼル <6023>  740円  +43 円 (+6.2%)  本日終値

ダイハツディーゼル <6023> [東証2]が急伸。18日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の24億円→30億円に25.0%上方修正。減益率が22.7%減→3.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。想定以上の円安進行による採算改善に加え、為替差損益が好転することが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが14.8倍→11.1倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■丸八証券 <8700>  1,274円  +65 円 (+5.4%)  本日終値

丸八証券 <8700> [JQ]が高い。18日大引け後、非開示だった19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.4倍の2.7億円に拡大する見通しとなったと発表しており、これを好感する買いが向かった。外国株式や外国債券の取扱い増加でトレーディング収益が拡大したほか、投資信託の販売手数料が増加したことも業績拡大に貢献した。上期の決算発表は10月31日を予定している。

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