<話題の焦点>=米中貿易摩擦で注目度高まる「中国国際輸入博覧会」
中国商務部や上海市人民政府が主催する「第1回中国国際輸入博覧会(CIIE2018)」が、11月5日から10日にかけて開催される。この博覧会は、17年5月に行われた「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、習近平(シー・ジンピン)国家主席が自ら開催を発表した国家的威信をかけた一大イベント。米国と中国の貿易摩擦が続くなか、同国の購買力の大きさをアピールする場となりそうだ。
CIIE2018は、世界各国の経済交流・協力の強化、世界の貿易と経済成長を促進し、開放型の世界経済発展を促進する見本市と位置づけられている。会場はハイエンド・インテリジェント機器、消費者向け電子製品、自動車、服飾・日用消費品、食品・農産品、医療機器・医薬保健、サービス貿易(観光サービス、エマージングテクノロジー、文化・教育、クリエイティブデザイン、アウトソーシングなど)の7分野で構成。中国にとっての輸入がテーマで、中国内で生産されたものや中国法人は出品の対象外となっている。
CIIE2018には、中国の各地方政府が大規模バイヤー団を派遣するのをはじめ、国内外から15万社以上のバイヤーが参加する予定。同国での販路拡大を目指す企業にとって絶好のPR・商談の機会となり、100を超える国・地域の企業が参加する見通しだ。同博覧会には日本貿易振興機構(ジェトロ)がジャパン・パビリオンを設置し、ここには中小企業を中心に計261社・団体が出品する計画。このほか、主催者に直接申し込んだ企業が約120社あり、オールジャパンとしては約380社・団体が出品、出品者数および展示スペース(総規模1万5000平方メートル以上)とも国別で最大の参加規模となる。
ジャパン・パビリオンへの出展を計画する主な企業は、日清オイリオグループ<2602>、キャンドゥ<2698>、アツギ<3529>、ライオン<4912>、オムロン<6645>、ツインバード工業<6897>、SCREENホールディングス<7735>、山九<9065>など。
これ以外では、ロート製薬<4527>、テルモ<4543>、AGC<5201>、リンナイ<5947>、不二越<6474>、ミネベアミツミ<6479>、キーエンス<6861>、トヨタ自動車<7203>、オリンパス<7733>、ラオックス<8202>、日本通運<9062>などが独自の出展を予定している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)