話題株ピックアップ【夕刊】(3):パナソニック、キヤノン、日立建機

注目
2018年10月26日 15時17分

■パナソニック <6752>  1,223円  +0.5 円 (+0.0%)  本日終値

パナソニック<6752>が3日続伸。前日に日経平均が800円以上下げるなかでプラス圏を維持し異彩を放っていたが、きょうも上値指向を続けている。同社が電気自動車(EV)向け2次電池を供給している米テスラが予想外の7~9月期好決算を発表したことで、これがポジティブに作用している。前日の米国株市場でテスラは9%以上の上昇をみせており、提携するパナソニックの株価も押し上げられる形となった。また、パナソニックは小型EVなど次世代モビリティーサービスに参入するとの観測も浮上しており、これも株価を刺激しているようだ。

■ソフバンテク <4726>  2,080円  -500 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

25日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は44%減益」が嫌気された。ソフトバンク・テクノロジー <4726> が10月25日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.3%増の7.7億円に伸びたが、通期計画の25億円に対する進捗率は31.1%となり、5年平均の33.9%とほぼ同水準だった。

⇒⇒ソフバンテクの詳しい業績推移表を見る

■日本瓦斯 <8174>  3,485円  -700 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位

日本瓦斯 <8174> がストップ安に売られ、年初来安値を更新した。25日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の138億円→80億円に42.0%下方修正し、一転して27.9%減益見通しとなったことが売り材料視された。夏場の高気温の影響などでガス販売量が想定を下回ることが響く。また、ガス原料価格の上昇に加え、下期に開始する電力小売事業への先行投資なども利益を圧迫する。一方、株主還元策の強化を発表したが株価への影響は限定的だった。具体的には、今期配当を従来計画の46円→70円に大幅増額修正したほか、発行済み株式数の11.5%にあたる558万8059株の自社株消却、125万株を上限とする自社株買いを実施する。

■キヤノン <7751>  3,206円  -191 円 (-5.6%)  本日終値

キヤノン<7751>は大幅続落で年初来安値を更新した。25日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を4兆1200億円から4兆円(前期比2.0%減)へ、営業利益を3785億円から3355億円(同4.3%増)へ、純利益を2800億円から2510億円(同3.8%増)へ下方修正したことが嫌気された。市場が想定以上に縮小していることから、レンズ交換式デジタルカメラの販売計画を見直したことに加えて、産業機器分野でFPD露光装置や有機ELディスプレー製造装置で中小型向けパネルの設備投資が一服する見通しであることが収益を圧迫する。なお、第4四半期の想定為替レートは1ドル=110 円、1ユーロ=130円とし、通期の前期比でドルは約2円の円高、ユーロは約4円の円安を想定している。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2兆8935億9700万円(前年同期比2.2%減)、営業利益2433億7400万円(同0.7%減)、最終利益1810億4100万円(同3.4%減)だった。

■LINE <3938>  3,400円  -190 円 (-5.3%)  本日終値

LINE<3938>が3日続落。ドイツ証券は25日、同社株の投資判断を「バイ」から「ホールド」へ引き下げた。目標株価は6300円から3900円に見直した。18年3月期の第3四半期(7~9月)は売上収益が減少する一方、コストが急増し36億円の営業損失となった。これを受け、同証券では19年度の営業利益予想を47%引き下げ、コンセンサス予想より49%低い108億円としている。

■日立建機 <6305>  2,906円  -154 円 (-5.0%)  本日終値

日立建機<6305>が反発。25日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を9500億円から9800億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を840億円から910億円(同2.8%減)へ、純利益を490億円から510億円(同15.0%減)へ上方修正したことが好感された。主力の油圧ショベル需要が堅調に推移していることに加えて、マイニング機械についても鉱山会社の投資増加を背景に、超大型のダンプトラックや油圧ショベルの需要が増加しており、減益幅が縮小する見通しだ。なお、10月以降の想定為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=120円、1人民元=15.5円を据え置いている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高4904億1300万円(前年同期比11.4%増)、営業利益533億5800万円(同55.9%増)、純利益302億4300万円(同30.2%増)だった。

■JBCCHD <9889>  1,531円  +195 円 (+14.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

JBCCホールディングス <9889> が急騰。25日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比33.2%増の14.4億円と、従来の5.7%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。Windows10への更新やサーバー更新などの大型案件を前倒しで獲得したことが寄与。セキュリティ、次世代プラットフォーム、クラウド、自社ソフトなどの好採算案件が伸長したことも一転増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の21.5億円→25.3億円に17.7%上方修正。増益率が5.7%増→24.4%増に拡大する見通しとなった。

●ストップ高銘柄

地域新聞社 <2164>  4,050円  +700 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

ジェネレーションパス <3195>  764円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

ETFS商品 <1684>  822円  -309 円 (-27.3%) ストップ安   本日終値

エムティジェネックス <9820>  11,920円  -3,000 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値

島精機製作所 <6222>  3,025円  -700 円 (-18.8%) ストップ安   本日終値

ブロッコリー <2706>  2,232円  -500 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値

エスポア <3260>  740円  -150 円 (-16.9%) ストップ安売り気配   本日終値

など、7銘柄

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