話題株ピックアップ【夕刊】(2):サインポスト、日立金、ぐるなび

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2018年10月26日 15時15分

■三菱鉛筆 <7976>  1,855円  +73 円 (+4.1%)  本日終値

三菱鉛筆<7976>が急反発。25日の取引終了後、自社株の取得を発表したことが好感された。100万株(発行済み株式数の1.66%)、20億円を上限としており、取得期間は10月29日から19年3月22日まで。また、同社が発表した18年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が452億6200万円(前年同期比7.9%減)、営業利益が64億4700万円(同24.3%減)、最終利益が43億6500万円(同30.0%減)だった。

■サインポスト <3996>  4,360円  +160 円 (+3.8%)  本日終値

サインポスト<3996>が反発。岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は6000円としている。同社は金融機関向けを主力とするIT関連のコンサルティング会社。人工知能(AI)を活用するキャッシュレス決済対応の無人レジで有力製品を開発している点に注目している。小売り店舗で無人レジを導入する動きが増えていることや、政府がキャッシュレス決済を推進していることが追い風に働く。来期以降は無人レジの導入が進みそうであり、成長ステージが変わる可能性があるとみている。同証券では、19年2月期の連結営業利益は会社予想と同水準の4億100万円(前期比8%増)だが、20年2月期は今期推定比50%増の6億円を見込んでいる。

■日立金属 <5486>  1,283円  +35 円 (+2.8%)  本日終値

日立金属<5486>が5日ぶりに反発。同社は25日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算(国際会計基準)を発表。税引き前利益は372億3700万円(前年同期比32.9%増)となり、通期計画645億円に対する進捗率は57.7%となった。売上収益は5189億5800万円(同7.6%増)で着地。主力製品を中心に需要が拡大したほか、原材料価格に応じて製品価格を変える「価格スライド制」が浸透してきたことなどが増収増益につながった。通期業績予想については、従来計画を据え置いている。また、今期配当計画を増額修正したことも好材料視されているもよう。中間配当および期末配当をそれぞれ従来計画から4円増額の17円とし、年間配当は34円(従来は26円)となる。

■スズケン <9987>  5,190円  +140 円 (+2.8%)  本日終値

スズケン<9987>は高い。午後2時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆700億円から2兆817億円(前期比2.0%減)へ、営業利益を181億円から215億5000万円(同9.2%増)へ、純利益を170億円から201億円(同6.8%増)へ上方修正したことが好感された。C型肝炎治療剤の販売が計画を上回っていることに加えて、医薬品卸売事業および医薬品製造事業で販管費の抑制に取り組んだことが貢献する見通し。

■ぐるなび <2440>  911円  +19 円 (+2.1%)  本日終値

ぐるなび <2440> が反発。25日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→10億円に42.9%上方修正。減益率が75.3%減→64.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は7月に続き、2回目。人員再配置による増員抑制や業務委託の削減、システム運用の効率化などが進み、採算が改善したことが寄与。なお、通期の経常利益は従来予想の13億円(前期は48億円)を据え置いた。

■日立製作所 <6501>  3,256円  +68 円 (+2.1%)  本日終値

日立製作所<6501>は7日ぶりに反発。26日付の日本経済新聞朝刊で「カーナビゲーションシステムなどを手がける子会社のクラリオンを売却する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。日立は18年3月末時点でクラリオン<6796>株の63.5%を保有しているが、記事によると、仏自動車部品大手のフォルシアによるTOBに応じる形で50%超を800億円前後で譲渡するという。報道に対して日立は、「当社が発表したものではない。公開買い付けに関する提案を受けているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表している。

■東京製鐵 <5423>  839円  +9 円 (+1.1%)  本日終値

東京製鉄<5423>が3日続伸。岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は930円とした。第2四半期累計(4~9月)の営業利益は前年同期比9%減の71億8400万円となったが、会社計画を約12億円上回った。収益を圧迫していた黒鉛電極や耐火れんがの価格上昇が一巡、今下期はコスト削減が進む見通しだ。こうしたなか、会社側では19年3月期の同利益見通しは120億円から130億円に上方修正した。同証券では今3月期の営業利益は140億円(前期比34%増)と会社計画をさらに上回ると予想。

■ベル24HD <6183>  1,504円  +15 円 (+1.0%)  本日終値

ベルシステム24ホールディングス<6183>が反発。SMBC日興証券が25日付で、目標株価を2200円から2100円に引き下げたものの、投資評価「1」を継続。第2四半期決算以降の株価下落は過剰反応として、押し目買いの好機と評価している。同証券によると、株価下落は第2四半期売り上げ伸び率の鈍化、下期増益率低下懸念などを理由とみているが、第2四半期の売り上げ伸び率が鈍化してみえた一因は一部顧客での売り上げ計上方法変更による影響もあり、実態としては堅調との印象と評価。また、下期増益率低下懸念については、第3四半期は前年同期の選挙スポット案件の反動減であり、第4四半期は新人事制度導入に伴う人件費増で見た目の増益率は上期比では減速するが、期初計画段階から既に織り込まれているテクニカル要因でモメンタム減速を示すものではないと指摘。将来に向けての投資を行いながらの中期的な2ケタ成長ストーリーに変化はないとし、足もとの株価調整は中期投資の観点では押し目買いの好機であろうとしている。

■システナ <2317>  1,424円  +11 円 (+0.8%)  本日終値

システナ <2317> が反発。25日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比44.4%増の31.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。車載システムやECサイト開発などのネットビジネス、ロボット・AI・IoT関連の受注が増加したほか、業務システムの引き合いも旺盛で、ソリューションデザイン事業の収益が拡大したことが寄与。

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