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2018年10月27日 19時30分
特集

逆襲の低位株、“陰の極”発「上昇超特急モード」5銘柄+1 <株探トップ特集>

―波乱相場に打ち勝つ高パフォーマンス銘柄の宝庫、野崎印“変身高”に続くのは―

26日の東京株式市場は前日(25日)の暴落の余韻冷めやらぬなか、戻り足の鈍さを露呈した。目先リバウンド狙いの買いに日経平均株価は朝方買い優勢で始まったが、その後は値を消しマイナス圏に沈んだ。主力株への買い意欲が減退するなか上値の重さは拭い切れない状況だ。米株市場の波乱の背景には複合的に悪材料が絡み合っている。これまでの長期金利上昇に対する警戒感にとどまらず、米中貿易戦争によるマクロ経済や企業業績へのダメージなど、その懸念される領域を広げており投資家の不安心理が増幅されている。

年初来安値圏に沈む銘柄が続出し、東証1部に限ってみても、連日にわたり2110銘柄のうち800銘柄近くが新安値をつけるという現実に、今の投資家のセンチメントが反映されているといってよい。皮肉にも4~9月期決算発表期間に突入した矢先、日米ともに拠りどころとなっていた企業業績の上方修正期待が剥落しつつあることが、これまでの強気相場のシナリオに狂いを生じさせている。もはや、投資家のマインドは“陰の極”にあるといっても過言ではない。

●希少エリア“300円未満の低位株”の出番

しかし、だからといって買い方全面撤退の地合いとは違う。全体株価指数の上値が重い状況であっても、今の東京市場では個別株戦略で乗り切ることが十分に可能だ。投資家の視線が向けられる場所が限定的となりやすいがゆえに、物色人気化するセクターはボトルネック型で資金の流入が加速するという原理も働く。要は不特定多数の投資マネーが向かうエリアに機動的に資金シフトすることで、勝利を収めることができる。

それを踏まえたうえで、ここで注目すべきは「低位株」に位置付けられる銘柄群だ。特に大化け銘柄の輩出が相次ぐ株価300円未満の一群に照準を合わせたい。10月からの100株取引統一に絡み、株式併合により株価が低位にある銘柄が激減していることは周知の通りだ。200円台までの銘柄が現在どのくらいマーケットに存在しているのかというと、東証1部・2部、新興市場合算の約4400銘柄のうちわずか200銘柄強に過ぎない(25日時点)。全体の5%未満というこの希少エリアに今、熱い眼差しが向けられている。

●野崎印刷が開花させた人気素地、その急所は

例えば9月1日配信の株探トップ特集「夏の終わりの“大玉花火”、動き始めた『東証2部』急騰候補10連発」で紹介した野崎印刷紙業 <7919> [東証2]は、取り上げた時点では株価200円台後半に位置していたが、今月16日までの1ヵ月半で569円の高値まで駆け上がった。地味な業態ではあるが、印刷物を手掛けていることで新元号に絡む特需が期待できるほか、セルフレジの普及と相まって市場拡大が加速するICタグ関連として一気に頭角を現した。俗に言われる「手垢のついていない」銘柄でシコリ玉がなく、業績も上向き。テーマ買い対象としての意外性がマーケットに受け入れられた。直近では株価水準を400円台に切り下げているが、その脚力は低位材料株ならではの人気素地を雄弁に物語っている。

また、カタログ通信販売を展開する夢みつけ隊 <2673> [JQ]は、9月中旬を境に売買代金を急増させながら株価も大きく動意、100円台前半からわずか10日弱で227円の高値まで跳躍し株価を倍化させた経緯がある。瞬発力の高さも低位株の大きな魅力だ。

●投資家の脳裏に刻まれたアクサスHDの上げ足

最近では、ドラッグストアや雑貨店などの小売チェーンを展開するアクサスホールディングス <3536> [JQ]の急騰劇が話題を呼んだ。経営再建中だが業績は足もと改善傾向にあり、今月22日引け後に上場廃止猶予期間から解除されたことを発表し、これが投機資金の食指を動かした。23日に50円高はストップ高となる170円に買われ、翌24日取引時間中に220円の高値まで上値を伸ばす場面があった。株価はたった2日間で83%高という上昇パフォーマンスを演じた。その後は全体暴落相場のなかで短期筋の資金が離散し、結果的にほぼ“往って来い”の水準まで株価を切り下げてしまったのだが、その売買代金の急増を伴う強烈な上げ足は投資家の脳裏に刻まれているはずだ。

いうまでもなく、人気化の過程と人気離散のタイミングの見極めは重要となる。また、いったん人気が剥落しても、銘柄として素材が良ければ繰り返し上昇波が訪れるケースも多い。いわゆる“確変”状態で、こういう銘柄を探せるかどうかが、投資家としての「差」につながっていく。

●爆発力を内包するジェクシードに注目

そこで、ここからターゲットに置くべき銘柄として、まず、ジェクシード <3719> [JQ]に注目しておきたい。同銘柄はアクサスHD同様に100円台前半のもみ合いを地相場とする超低位株だが、アクサスHDが24日ザラ場中に大立ち回りを演じたのと同じタイミングで人気化し、投機筋の熱視線を集めた。瞬間風速で151円まで上値を伸ばし、結果的には長い上ヒゲを形成しているが、こうした“上ヒゲ銘柄”がインターバルを置いて大きく化けるケースは少なくない。ERPなどの経営コンサルティングを行い、「働き方改革」関連株としてのテーマ性を持つ。業績は低迷しているが足もとは改善傾向にあり、M&A戦略にも積極的に踏み込んでいることで変身期待がある。

このほか、低位株エリアから株価変貌の可能性を内包する5銘柄を紹介する。

●株価変貌の可能性を内包する低位5銘柄はこれだ

【石垣食品】

石垣食品 <2901> [JQ]の150円近辺は上値期待を内包している。同社は「ミネラル麦茶」を主力に健康茶類を製造販売、今夏には猛暑関連として262円の高値まで買われた経緯がある。時価総額10億円前後で足の軽さは抜群で人気化したときの出来高流動性も申し分ない。業績面では美容・健康食品を販売する子会社の貢献もあって回復色が強い。ビーフジャーキーがOEM商品として伸びているほか、健康ブームのなか、ごぼう茶への引き合いが強く株高材料に事欠かない。

【フォーバルRS】

フォーバル・リアルストレート <9423> [JQ](=FRS)はフォーバルグループに属し、オフィス移転支援ビジネスや通信OA機器販売などを手掛けており、首都圏中心とする旺盛なオフィス移転需要を取り込み、業績は回復トレンドに乗っている。17年3月期に復配を果たすなど財務体質もしっかりしており、時価100円近辺は絶好の買い場を提供している。やや上値が重い印象はあるが、買い安心感が強い。昨年3月には165円まで上値を伸ばしたが、当面の目標としては、ちょうど1ヵ月前の9月27日につけた高値126円奪回を睨む。

【日本エンター】

日本エンタープライズ <4829> は、スマートフォン向けゲームと音楽コンテンツを主力にシステム開発受託などソリューションビジネスも展開する。また、築地市場の豊洲への移転を背景に、鮮魚のeコマース事業などユニークな新規ビジネスが収益寄与する公算が大きい。“IT鮮魚流通”の拡大への取り組みでは、子会社を通じ一般消費者向けECマーケット「いなせり市場」を11月7日にオープン予定で改めて話題を集めそうだ。19年5月期営業利益は前期比64%増の2億8500万円を計画。株価は26週移動平均線近辺でもみ合っており、ここを足場に再騰の機をうかがう。

【ネクストウェア】

ネクストウェア <4814> [JQ]の200円台前半は大底圏で仕込み好機だ。システムの受託開発を手掛け、超高速ブロードバンドサービスに対応したケーブルテレビ事業者の投資需要を取り込んでいる。また、顔認証システムの導入ソリューション事業に期待が大きく、株価変貌の可能性を内包している。ブロックチェーン技術開発のシビラ社と資本・業務提携してIoT時代に必須の高度機密情報のマネジメントにも傾注している。業績は18年3月期を境に回復トレンドに入っている。

【ピーエイ】

ピーエイ <4766> [東証2]はモバイル向け求人サイトの運営や無料求人誌発行などの情報サービス事業を主力とする。また、人材派遣事業を手掛けるほか、保育士の育成と働く環境を考えた「ココカラ保育園」を展開していることで「働き方改革」の関連銘柄としても注目。時価総額20億円前後と小型であり、折に触れ投資資金の食指を動かし、株価は急騰習性に富んでいる。子会社を通じて千葉県エリアでの業務拡大に力を入れている点はポイント。千葉県を中心に無料情報誌発行を手掛ける地域新聞社 <2164> [JQG]が、再編思惑などを背景に株価を大化けさせており、その連想も働く。

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