【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 蘇生先取りへ、売られすぎ銘柄に照準!

市況
2018年10月28日 9時30分

「蘇生先取りへ、売られすぎ銘柄に照準!」

●復元可能の分水嶺となる下落率とは

東京市場は残念な状況に陥っている。日経平均株価がなかなか下げ止まらない。下値支持線と見てきた水準を次々と割り込み、26日には2万0971円の安値をつけた。いつ頃の水準か。3月末だ。

NYダウが7月上旬、NASDAQが5月上旬の水準に戻ったのに比べると、東京市場の下落ぶりが際立つ。10月19日に年初来安値を更新したばかりの上海市場が、まだ下げ止まったとはいえない不安定な動きを続けているからだろう。

日経平均はここにきてどの程度下げたのか。10月2日につけた高値2万4448円から14.2%だ。この下落率をどう見るか。

東京市場は毎年2~3回は急落に見舞われる。今年は1月下旬から3月末にかけて1回、6月半ばから7月初めにかけてもう一度、そして今回が3度目だ。そのうちもっとも下げたのは1月から3月にかけてで、15.6%の下げになった。

今回はまだそこまでは下げていないことになるが、もちろんだからといって安心できるわけではない。今後15.6%に達したり、それを上回ったりする可能性もないとはいえない。

しかし、市場が急落してしまった場合、回復できるかどうかを判断する基準として、私は復元可能率をマイナス20%と見ている。下落率が20%を越えると、復元できない恐れがあるのだ。

●海外需要に影響されない内需系をピックアップ

では、今回20%を越えてしまうのかどうか。この点が問題だが、それはないと見る。根拠として上げたいのは、市場の下落要因となっているネガティブ材料がほとんど表面化しているからだ。

残る一つが米中間選挙であり、共和党がボロ負けするとそれが売り材料になる恐れはある。しかし、たとえ共和党敗北でもトランプ政権が終わってしまうわけではない。市場はそれを知っていると見てよく、共和党敗北で下げたとしても高値からの下落率は20%には達しないだろう。

こう観測されることから、ここは蘇生先取りを狙って売られすぎ銘柄を拾っておきたい。具体的には海外需要の動向に左右されにくい事業を展開している銘柄に着目。まずはコジマ <7513> だ。

私は個人的にはヤマダ電機 <9831> をよく利用しているのだが、業績から見ると好調が続くコジマへの投資が安全といえる。

障害者の就労支援に取り組んでいるLITALICO <6187> も目先の下値支持線まで下げているため、そろそろ拾いどころだ。

最近の小中高生たちの憧れの職業の一つは、 ユーチューバーとのこと。ユーチューバーの育成と著名ユーチューバーとの契約などで収益を伸ばし続けているUUUM <3990> [東証M]の現況も押しと見てよく、投資しておきたい状況だ。

スマホコミックなどの電子書籍のネット配信を利用している人が案外多いことから、イーブックイニシアティブジャパン <3658> も魅力的だ。

これから年末に向かい、芸能情報に関心が向くことを考えると、ファンサイト運営に強いエムアップ <3661> も見逃せない。

最後に社会保険労務士事務所、労働保険事務組合向けASPサービスに強いエムケイシステム <3910> [JQ]を。

2018年10月26日 記

株探ニュース

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