話題株ピックアップ【夕刊】(3):ショーワ、戸田建、Vコマース

注目
2018年10月29日 15時18分

■ショーワ <7274>  1,470円  +23 円 (+1.6%)  本日終値

ショーワ<7274>が大幅反発。ホンダ系の緩衝器メーカー大手でタイやベトナムなど海外の需要を取り込んでいる。26日取引終了後に19年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上高を2800億円から2840億円(前期比2.7%減)へ、営業利益を270億円から285億円(同12.7%増)へ増額している。さらに、今期年間配当計画も従来予想の30円から32円に2円上乗せしている、配当利回りは2%強あり、株主還元姿勢の高さも評価されている。

■戸田建設 <1860>  748円  +11 円 (+1.5%)  本日終値

戸田建設<1860>が続伸。前週末26日の取引終了後、福島県を地盤とする建設会社の佐藤工業(福島県福島市)の全株式を12月14日付で取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の子会社化は、相互のノウハウや経営リソースを活用し、東北エリアにおける事業基盤の確立やシェア拡大を図るのが狙い。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■日本工営 <1954>  2,443円  +4 円 (+0.2%)  本日終値

日本工営<1954>が3日ぶりに反発。きょう付けの日経産業新聞で、「バングラデシュの首都ダッカで計画されている同国で初めてとなる地下鉄建設のエンジニアリング業務を受注した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、信号など運行関連のシステム、車両や駅舎などの設計に関するサービスを約32億円で受注したという。今回の受注により、海外の都市鉄道の受注に弾みがつくとの期待感も強まっているようだ。

■バリューコマース <2491>  1,475円  -400 円 (-21.3%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率2位

バリューコマース<2491>が急落。前週末26日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算は、売上高146億7100万円(前年同期比20.0%増)、営業利益26億1800万円(同77.4%増)、純利益18億1500万円(同3.1倍)と大幅増益となったが、期待されていた通期予想の上方修正がなかったことから失望売りが出たようだ。Yahoo!ショッピングのストア向けCRMツール「STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)」やクリック課金型広告「ストアマッチ」が好調に推移し業績を牽引。また、成果報酬型広告の「アフィリエイトマーケティング」が堅調に推移したことも寄与した。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高198億1000万円(前期比17.3%増)、営業利益32億7000万円(同47.1%増)、純利益21億8000万円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■小糸製作所 <7276>  5,030円  -720 円 (-12.5%)  本日終値

26日に決算を発表。「今期経常を2%下方修正」が嫌気された。小糸製作所 <7276> が10月26日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.6%減の488億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の1030億円→1010億円(前期は1079億円)に1.9%下方修正し、減益率が4.6%減→6.4%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒小糸製作所の詳しい業績推移表を見る

■JSP <7942>  2,105円  -291 円 (-12.2%)  本日終値

26日に決算を発表。「上期経常が40%減益で着地・7-9月期も41%減益」が嫌気された。JSP <7942> が10月26日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比39.5%減の29.9億円に落ち込み、通期計画の77億円に対する進捗率は38.9%にとどまり、5年平均の49.0%も下回った。

⇒⇒JSPの詳しい業績推移表を見る

■小森コーポレーション <6349>  1,130円  -122 円 (-9.7%)  本日終値

26日に業績修正を発表。「今期経常を44%下方修正」が嫌気された。小森コーポレーション <6349> が10月26日大引け後(15:00)に業績修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→18億円(前期は44.2億円)に43.8%下方修正し、減益率が27.6%減→59.3%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒小森コーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■明電舎 <6508>  1,508円  -104 円 (-6.5%)  本日終値

26日に決算を発表。「今期経常を4%下方修正」が嫌気された。明電舎 <6508> が10月26日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は48.6億円の赤字(前年同期は55.8億円の赤字)に赤字幅が縮小した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の108億円→104億円(前期は99.9億円)に3.7%下方修正し、増益率が8.1%増→4.1%増に縮小する見通しとなった。

⇒⇒明電舎の詳しい業績推移表を見る

■富士通 <6702>  6,622円  -381 円 (-5.4%)  本日終値

富士通<6702>が急落。同社が前週末26日の後場取引時間中に発表した、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が1兆8345億4400万円(前年同期比4.6%減)と減収だったものの、営業利益は952億7500万円(同3.4倍)、最終利益は811億3100万円(同86.6%増)と大幅な伸びを示した。しかし、発表後に前週末の相場で売りを浴び、週明けのきょうも大口の売り注文がかさんでいる。市場では「(同社が打ち出した)人員配置転換などのリストラ策があまりポジティブには受け止めにくいとの見方が広がった。また、外資系証券会社の投資判断およびターゲットプライス引き下げの動きなども影響したとみられる。しかし、それにしても売られすぎの感は強い。一部でアラブ系のファンド解約売りの観測も出ているようだ」(国内ネット証券アナリスト)という。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,290円  -240 円 (-5.3%)  本日終値

ユナイテッドアローズ<7606>は反落。前週末26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が702億2000万円から717億5200万円(前年同期比2.9%増)へ、営業利益が22億1600万円から30億3100万円(同0.2%増)へ、純利益が7億8500万円から15億300万円(同18.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。ユナイテッドアローズやコーエンなどが好調に推移したことで売上高が計画を上振れたことに加えて、ユナイテッドアローズにおける値引きロスの低減や宣伝販促費の減少、固定費の期ずれなどが利益を押し上げたとしている。

●ストップ高銘柄

大京 <8840>  2,896円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

など、1銘柄

●ストップ安銘柄

サカイホールディングス <9446>  1,000円  -300 円 (-23.1%) ストップ安   本日終値

エリアリンク <8914>  1,692円  -500 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値

ケア21 <2373>  1,143円  -332 円 (-22.5%) ストップ安   本日終値

中村超硬 <6166>  1,167円  -300 円 (-20.5%) ストップ安   本日終値

エスポア <3260>  590円  -150 円 (-20.3%) ストップ安売り気配   本日終値

など、14銘柄

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