【↓】日経平均 大引け| 3日続落、朝高も中国株安で戻り売り圧力に押される (10月29日)

市況
2018年10月29日 16時27分

日経平均株価

始値  21323.61

高値  21465.99(09:38)

安値  21109.97(14:51)

大引け 21149.80(前日比 -34.80 、 -0.16% )

売買高  13億7332万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5060億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は朝高後に値を消し3日続落、値ごろ感も買い意欲は限定的

2.後場寄りに日銀ETF買いの思惑から再浮上するも、中国株安で売り直し

3.中国景気減速への懸念根強く、精密・電気・自動車など輸出株の上値重い

4.海外短期筋の先物売りに加え、個人の追い証発生に絡む投げが下げを助長

5.好決算発表の信越化など半導体関連の一角が買われたが、全体支え切れず

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは296ドル安と反落した。7-9月期決算への懸念が強まり、アップルやシスコシステムズなどハイテク株を中心に売りが優勢となった。

週明けの東京市場では朝方は買い先行も、その後は戻り売り圧力に押され、日経平均株価は結局小幅ながらマイナス圏で着地した。

29日の東京市場は、朝方は買い戻しが大きく先行し日経平均は一時280円の上昇をみせたが、その後は戻り売りが厚く、値を消す展開を余儀なくされた。米国を軸とする通商摩擦問題が、中国をはじめとする世界景気に与える影響を警戒するムードが強い。精密や電気機器、自動車など輸出株が軟調。一部に半導体関連の一角など決算発表を好感され買われる銘柄も出たが、総じて物色意欲は盛り上がりを欠いた。海外短期筋の先物を絡めた売り圧力や、個人投資家の追い証発生に絡む売りが出て、全体相場を押し下げている。後場寄りは日銀のETF買いの思惑などで日経平均は再浮上したが、中国・上海株市場が下げ幅を広げると、東京市場も改めてリスク回避の売り圧力が強まった。引け際に買い戻しが入り、やや下げ渋ったもののプラス圏には切り返せなかった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が値を下げ、富士通<6702>は大幅安。バリューコマース<2491>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、ミルボン<4919>、さくらインターネット<3778>がストップ安となったほか、千趣会<8165>、日本特殊陶業<5334>も一時ストップ安水準まで売り込まれた。多木化学<4025>も急落した。

半面、ファーストリテイリング<9983>が堅調、信越化学工業<4063>は大きく買われた。武田薬品工業<4502>も買い優勢だった。ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>もしっかり。クラリオン<6796>も上昇した。大京<8840>がストップ高、NSW<9739>も一時値幅制限いっぱいに買われる場面があった。アイチコーポレーション<6345>、幸楽苑ホールディングス<7554>なども値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はリクルート <6098> 、KDDI <9433> 、ソフトバンク <9984> 、テルモ <4543> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約65円。

東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)その他金融業、(4)パルプ・紙、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)サービス業、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)保険業。

■個別材料株

△鉄建 <1815>

上期経常を一転7%増益に上方修正。

△信越化 <4063>

今期経常最高益予想を8%上乗せ、配当も20円増額。

△インフォコム <4348> [JQ]

今期経常を2%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△東映アニメ <4816> [JQ]

上期経常は31%増益で上振れ着地。

△富士通ゼ <6755>

今期経常を一転2%増益に上方修正。

△日車両 <7102>

今期経常を74%上方修正。

△幸楽苑HD <7554>

今期経常を91%上方修正。

△北国銀 <8363>

上期経常を38%上方修正。

△住友倉 <9303>

自社株取得と消却、配当増額を評価。

△関西電 <9503>

野村証券が投資判断を「バイ」へ引き上げ。

▼さくらネット <3778>

上期経常が5%減益で着地・7-9月期も6%減益。

▼NTTDイン <3850> [東証2]

7-9月期(2Q)経常は35%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)大京 <8840> 、(2)NSW <9739> 、(3)アイチコーポ <6345> 、(4)幸楽苑HD <7554> 、(5)フジッコ <2908> 、(6)日車両 <7102> 、(7)富士PS <1848> 、(8)三栄建築 <3228> 、(9)富士通ゼ <6755> 、(10)信越化 <4063>

値下がり率上位10傑は(1)千趣会 <8165> 、(2)Vコマース <2491> 、(3)イーブック <3658> 、(4)特殊陶 <5334> 、(5)多木化 <4025> 、(6)さくらネット <3778> 、(7)ミルボン <4919> 、(8)システナ <2317> 、(9)日本ハウス <1873> 、(10)グッドコムA <3475>

【大引け】

日経平均は前日比34.80円(0.16%)安の2万1149.80円。TOPIXは前日比6.45(0.40%)安の1589.56。出来高は概算で13億7332万株。東証1部の値上がり銘柄数は638、値下がり銘柄数は1402となった。日経ジャスダック平均は3465.78円(67.57円安)。

[2018年10月29日]

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