明日の株式相場見通し=地合い悪化映し軟調推移、新興市場の急落波及も

市況
2018年10月29日 17時11分

あす(30日)の東京株式市場は、前週の日経平均株価が終値ベースで1300円余りの急落となったにもかかわらず、きょう一時、前週末比280円高まで買われながら結局終値でマイナス圏に沈み、反発力を示せなかった地合いの弱さが尾を引きそうだ。好決算内容を評価した個別銘柄への買いは限定的で、全般は軟調推移となりそうだ。

市場関係者からは「きょう朝方は買い優勢だった東京株式市場が、売り優勢に転じた背景として中国・上海総合指数の軟調推移が取りざたされている。ただ、それにも増してマイナス影響を及ぼしたのが東証マザーズなど新興市場の強烈な下げだった。マザーズ指数の終値は、前週末比35.42ポイント(4.06%)安の838.00で、16年11月以来約2年ぶりの安値水準となった。前週までの急落で信用取引の追い証(追加担保の差し入れ義務)が多く発生し、個人投資家から損失覚悟の売りが増加したことが背景にある。今後、東証1部市場にもこの動きが波及する可能性もある」との見方が出ていた。

週明け29日の東京株式市場は、朝方に買いが先行したものの、その後は戻り売り圧力に押され、日経平均は結局小幅ながらマイナス圏で引けた。日経平均株価終値は、前週末比34円80銭安の2万1149円80銭と小幅ながら3日続落した。

日程面では、特許・文書解析ツール「TechRadar」、「DocRadar」のASPライセンスサービスおよびこれを用いたコンサルティングサービスを提供するVALUENEX<4422>が東証マザーズ市場に新規上場する。

このほかに、日銀金融政策決定会合(31日まで)、9月の有効求人倍率・完全失業率に注目。海外では、7~9月期のユーロ圏GDP、米10月のCB消費者信頼感指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.