本日注目すべき【好決算】銘柄 レーザーテク、コマツ、IXナレッジ (29日大引け後 発表分)

注目
2018年10月30日 7時01分

29日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

レーザーテク <6920>   ★7-9月期(1Q)経常は3.9倍増益で着地

◆19年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の9.7億円に急拡大して着地。主力の半導体マスク欠陥検査装置の販売が拡大したうえ、FDP向け検査装置も好調で、2.3倍の大幅増収を達成したことが寄与。

日本ドライ <1909>   ★上期経常を一転黒字に上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の0.9億円の赤字→5.3億円の黒字(前年同期は2.5億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。防災設備事業で都市再開発やリニューアルなどの大型工事が想定より進み、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

アルフレッサ <2784>   ★今期経常を一転微増益に上方修正

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の457億円→519億円に13.6%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して0.1%増益見通しとなった。C型肝炎治療薬や抗悪性腫瘍薬などの販売が好調に推移するなか、流通改革の推進やローコスト経営の継続などが寄与し、採算が上向く。

エンカレッジ <3682> [東証M]  ★上期経常最高益予想を38%上乗せ

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→3.8億円に37.5%上方修正。増益率が72.8%増→2.4倍に拡大し、従来の3期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。パッケージソフトウエア事業で重要インフラ事業者向けのライセンス販売が好調だったことが寄与。採用活動の遅れで採用関連費用の発生が下期へずれ込んだことも上振れの要因となった。

セック <3741>   ★上期経常を19%上方修正・17期ぶり最高益更新へ

◆19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の3億円→3.5億円に19.3%上方修正。増益率が35.7%増→62.0%増に拡大し、17期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。移動体通信事業者向けのサービス系開発の好調継続に加え、非接触ICを含めたモバイル決済関連やロボットの研究開発案件の増加も寄与し、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

カーバイド <4064>   ★上期経常を一転15%増益に上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の14億円→17億円に21.4%上方修正。従来の5.0%減益予想から一転して15.3%増益見通しとなった。住宅用アルミ建材の販売低迷で売上高は計画を下回ったものの、東南アジア向けステッカーの好調などで補い、営業増益を確保した。また、円安進行で為替差益が発生したことも利益を押し上げた。

田岡化 <4113> [東証2]  ★今期経常最高益予想を9%上乗せ、配当も10円増額

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比57.7%増の12.9億円と従来予想の10億円を上回って着地。医薬中間体や樹脂原料などの出荷が想定より伸びたことが寄与。生産効率化による原価低減も上振れに貢献した。

業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の22億円→24億円に9.1%上方修正。増益率が4.7%増→14.2%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

併せて、今期の年間配当を従来計画の80円→90円に増額修正した。

東和薬品 <4553>   ★今期経常を一転4%増益に上方修正

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の96億円→122億円に27.1%上方修正。従来の18.1%減益予想から一転して4.1%増益見通しとなった。主力のジェネリック医薬品で近年の追補品の販売が好調で、売上高が計画を上回ることが寄与。研究開発費が想定を下回ることも上振れの要因となる。

ニッキ <6042> [東証2]  ★今期経常を21%上方修正

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の5.8億円→7億円に20.7%上方修正。減益率が35.0%減→21.5%減に縮小する見通しとなった。中国向け製品の一時的な販売減少などで売上高は計画を下回るものの、不採算取引の減少に加え、円安による為替差損益の好転などが利益を押し上げる。予想PERが9.4倍→8.1倍に低下し、割安感がさらに強まった。

コマツ <6301>   ★今期税引き前を11期ぶり最高益に上方修正、配当も6円増額

◆19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の3200億円→3620億円に13.1%上方修正。増益率が9.7%増→24.1%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。北米やインドネシアを中心に一般建機と鉱山機械の販売が想定より伸びることが寄与。円安による採算改善なども上振れに貢献する。下期の前提為替レートを1ドル=100円→105円に見直した。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の96円→102円(前期は84円)に増額修正した。予想PERが11.0倍→10.3倍に低下し、割安感が強まった。

タカトリ <6338> [東証2]  ★前期経常を一転39%増益に上方修正

◆18年9月期の連結経常利益を従来予想の2億円→4.7億円に2.3倍上方修正。従来の38.9%減益予想から一転して39.5%増益見通しとなった。売上高は計画を下回ったものの、生産効率化によるコスト削減や経費抑制などが奏功し、採算が大きく改善した。

IXナレッジ <9753> [JQ]  ★上期経常が67%増益で着地

◆19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比67.4%増の4.4億円に拡大して着地。大手通信事業者向けシステム検証や大手飲料事業者向けシステム再構築案件、大手重工業メーカー向け開発案件などの受注が伸びたことが寄与。事業の選択と集中が進み、採算が改善したことも大幅増益に貢献した。

併せて、ジャスダックから本則市場へ市場変更を目指すことを明らかにした。

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