5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは190ドル高、米中間選挙やFOMCを控えて様子見ムード

市況
2018年11月6日 7時39分

■NY株式:NYダウは190ドル高、米中間選挙やFOMCを控えて様子見ムード

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は190.87ドル高の25461.70、ナスダックは28.14ポイント安の7328.85で取引を終了した。ダウやS&P500が概ね堅調推移となる一方で、ハイテク株を中心に売りが広がったものの、明日に投開票を控える米中間選挙や、7日から始まるFOMCを見極めたいとの思惑から小動きとなった。セクター別では、各種金融や保険が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や小売が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は、10月から販売を開始した低価格の液晶ディスプレー版「iPhone XR(テンアール)」増産計画中止を委託先に要請したことを日経新聞が報じ、需要後退への懸念から下落。食品メーカーのシスコ(SYY)は、決算内容が嫌気され大幅下落。一方で、著名投資家バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(BRKB)は好決算を発表すると共に、約9億ドルの自社株買いを実施したことが明らかとなり上昇。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UA)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。ホームセンターのロウズ(LOW)は、米国とカナダでの不採算店舗の閉鎖計画を発表し小幅上昇となった。

明日、投開票が実施される中間選挙では、民主党が下院で過半数を確保し、上院は共和党が支配するとの見方が有力だ。可能性は低いが民主党が著しく躍進し、両議会を掌握する事態を株式相場は最も嫌気するだろう。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期債利回り低下でドルは上げ渋る

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円33銭から113円08銭まで下落したが、113円20銭で引けた。米中間選挙を控えた調整で米国債相場が上昇し、長期債利回りが低下したためドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1365ドルから1.1424ドルまで上昇し、1.1408ドルで引けた。欧州委員会が欧州連合(EU)の財政規制に反したイタリアに制裁を課すとの報道が嫌気され、ユーロ売りが一時優勢となった。しかしながら、モスコビシEU委員が報道を否定したため、イタリア国債が上昇。利回りも低下したため、ユーロを買い戻す動きが広がった。ユーロ・円は、128円75銭から129円33銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2977ドルから1.3056ドルまで上昇した。EUからの離脱条件をめぐる協議は進展しており、EUからの秩序だった離脱への期待でポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、1.0064フランから1.0031フランまで下落した。

■NY原油:小幅続落で63.10ドル、需給ひっ迫の可能性は低下

NY原油先物12月限は小幅続落(NYMEX原油12月限終値:63.10 ↓0.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.04ドルの63.10ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時64.14ドルまで反発したが、米国内における生産増加への懸念は消えていないことから、下げに転じた。日本など8カ国はイラン産原油の輸入を継続するとみられており、供給不安への思惑は後退している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.06ドル +0.17ドル(+0.61%)

モルガン・スタンレー(MS) 45.82ドル -0.13ドル(-0.28%)

ゴールドマン・サックス(GS)228.72ドル -0.97ドル(-0.42%)

インテル(INTC) 47.97ドル +0.86ドル(+1.83%)

アップル(AAPL) 201.59ドル -5.89ドル(-2.84%)

アルファベット(GOOG) 1040.09ドル -17.70ドル(-1.67%)

フェイスブック(FB) 148.68ドル -1.67ドル(-1.11%)

キャタピラー(CAT) 126.41ドル +0.62ドル(+0.49%)

アルコア(AA) 36.60ドル -0.33ドル(-0.89%)

ウォルマート(WMT) 102.91ドル +1.57ドル(+1.55%)

スプリント(S) 6.27ドル 0.00ドル(0.00%)

《SF》

提供:フィスコ

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