話題株ピックアップ【夕刊】(2):NISSHA、Fスターズ、明治HD
■NISSHA <7915> 2,054円 +172 円 (+9.1%) 本日終値
NISSHA<7915>は急反騰。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1408億6000万円、営業利益19億5800万円、最終利益4億5100万円となり、前期は決算期変更に伴う9カ月決算のため前年同期との比較はないものの、会社側発表の同一期間比で営業利益・最終利益がそれぞれ黒字転換したことが好感された。ディバイス事業で上期に低調だった製品需要が下期に入り拡大基調となったほか、メディカルテクノロジー事業で米医療機器受託生産会社買収の業績貢献が始まったことが業績を押し上げた。なお、18年12月期業績予想は、売上高2170億円(会社側による前年同一期間比12.2%増)、営業利益102億円(同2.5倍)、純利益70億円(同2.6倍)の従来見通しを据え置いている。同時に、70万株(発行済み株数の1.39%)、または10億円を上限とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月8日から12月20日までで、株主還元および資本効率の向上のためとしている。
■フィックスターズ <3687> 1,380円 +108 円 (+8.5%) 本日終値
フィックスターズ<3687>は急伸。金融機関や半導体メーカー向けなどを中心に顧客のシステムを高速化させるソフトを開発するが、18年9月期は半導体向けなどを中心に高水準の需要を取り込んだ。7日取引終了後に発表した18年9月期連結決算は、売上高52億7500万円(前の期比18.5%増)、本業のもうけを示す営業利益11億円(同31.8%増)と大幅な伸びを示した。さらに、19年9月期の連結業績予想についても、売上高は60億円(前期比13.7%増)と2ケタ増収を確保し、営業利益は11億7300万円(同6.6%増)と利益成長を継続する見通しで、これを評価する買いが流入した。また、同社は世界初の量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携していることで、同分野での成長期待も内包している。
■明治ホールディングス <2269> 8,360円 +650 円 (+8.4%) 本日終値
明治ホールディングス<2269>が3日続伸。25日移動平均線だけでなく、中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線も約3カ月半ぶりに上回り、底値離脱の動きをみせている。同社は7日取引終了後に19年3月期の連結業績予想の修正を発表しており、売上高を1兆2600億円から1兆2655億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を995億円から1010億円(同6.7%増)へ、最終利益を630億円から710億円(同15.9%増)へそれぞれ増額した。食品部門でチーズ類が好調で収益に貢献、ワクチン製造会社の連結子会社化に伴う収益押し上げ効果も反映される。これを材料視する買いを引き寄せている。
■日清オイリオグループ <2602> 3,500円 +245 円 (+7.5%) 本日終値
7日に決算を発表。「上期経常が56%増益で着地・7-9月期も2.2倍増益」が好感された。日清オイリオグループ <2602> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比56.1%増の70億円に拡大し、通期計画の114億円に対する進捗率は61.4%に達し、5年平均の48.1%も上回った。
■パイオラックス <5988> 2,732円 +186 円 (+7.3%) 本日終値
パイオラックス<5988>が後場に入って上げ幅を拡大。同社はきょう午後1時に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は52億8100万円(前年同期比2.1%増)となり、従来計画の45億円から上振れ着地した。売上高は345億9600万円(同4.2%増)で、従来計画の331億円を上回った。米国をはじめ新興国市場などで積極的に拡販を進めたことなどから、主力の自動車関連事業が伸長したことが増収に寄与。また、合理化を推進したことが利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■静岡ガス <9543> 1,021円 +62 円 (+6.5%) 本日終値
7日に決算を発表。「今期経常を9%上方修正」が好感された。静岡ガス <9543> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比6.3%減の66.1億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の48.4億円→52.7億円(前期は83.4億円)に8.9%上方修正し、減益率が42.0%減→36.8%減に縮小する見通しとなった。
■三重交HD <3232> 578円 +35 円 (+6.5%) 本日終値
7日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正」が好感された。三重交通グループホールディングス <3232> が11月7日大引け後(16:20)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.0%増の32.6億円に伸び、従来の14.9%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の61億円→63億円(前期は64.3億円)に3.3%上方修正し、減益率が5.1%減→2.0%減に縮小する見通しとなった。
■京浜急行電鉄 <9006> 1,781円 +107 円 (+6.4%) 本日終値
7日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正、配当も2円増額」が好感された。京浜急行電鉄 <9006> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.1%増の179億円に伸び、従来の5.7%減益予想から一転して増益で着地。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の14円→16円に増額修正した。
株探ニュース