前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後の中小型株の出直りに期待

市況
2018年11月13日 8時30分

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売り一巡後の中小型株の出直りに期待

■前場の注目材料:アイフル、2Q営業利益121.1%増、通期下方修正もコンセンサス上回る

■パイオラックス、生産再編、米中摩擦・英EU離脱対応、車部品、地産地消にシフト

■売り一巡後の中小型株の出直りに期待

13日の日本株市場はハイテク株を中心に売り優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場ではNYダウが600ドル超、ナスダックが200Ptを超える大幅な下げとなった。アップルの急落がハイテク株売りに波及したほか、ゴールドマン・サックスの下げが重石となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比475円安の21775円と底堅さが意識されていた22000円処をあっさり割り込んでいる。これにサヤ寄せする格好から指数インパクトの大きい値がさ株は軒並み大きく下げてくることから、ギャップダウンでのスタートとなる。

売り一巡後はペンス米副大統領と安倍首相との2国間の貿易協定の行方を見極めることになろう。来年1月にも始まる日本との貿易協定をめぐる交渉について、意見を交わす見通しであり、当然、市場の関心は高い。対米交渉が伝わることで、市場の混乱要因となる可能性には注視する必要がありそうだ。

その中で、物色は主力処を避ける格好から、ディフェンシブや中小型株にシフトしやすいだろう。昨日はマザーズ指数が2%を超える下げとなり、個別で大きく下げている銘柄が散見されていたが、指数自体は7営業日ぶりの反落と、当然の一服。また、強いトレンドを形成している銘柄などは押し目を拾う動きもみられており、需給不安はそれ程強まってはないとみられる。

また、ソフトバンクの上場が承認されたことから、人気の高さ故、取得のための換金売りが警戒されやすい。その中でも強い値動きをみせることができれば、目先は中小型株に市場の関心が集まりやすくなる。まずは売り一巡後の中小型株の出直りが期待されるところであろう。

■アイフル、2Q営業利益121.1%増、通期下方修正もコンセンサス上回る

アイフル<8515>は12日、第2四半期決算を発表。売上高は前年同期比14.6%増の564.25億円、営業利益が同121.4%増の47.55億円だった。コンセンサス(42億円程度)を上回っての着地となっている。合わせて通期計画を下方修正(営業利益164億円→155億円)しているが、コンセンサスの153億円程度を上回っており、想定の範囲内。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22269.88、+19.63)

・日銀のETF購入

・好調な企業業績

・補正予算への期待

・パイオラックス<5988>生産再編、米中摩擦・英EU離脱対応、車部品、地産地消にシフト

・三菱重<7011>風力23基受注、ベルギー社から、保守も長期契約

・ダイヘン<6622>高電流アーク溶接システム、半自動仕様発売

・中部電<9502>電力買い取り「ワオン」付与、イオン<8267>と来年11月から

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《SF》

提供:フィスコ

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