話題株ピックアップ【夕刊】(3):OLC、トヨタ、東エレク

注目
2018年11月29日 15時21分

■オリエンタルランド <4661>  11,065円  +70 円 (+0.6%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>は3日続伸。同社は28日の取引終了後、東京ディズニーリゾート内に映画「トイ・ストーリー」をテーマにしたディズニーホテルを、2021年度の開業を目指して開発すると発表した。新たに開発するホテルは地上11階、地下1階の構造で、客室数は約600室を予定。外観から中庭にいたるまで、すべておもちゃで作られたようなデザインとし、客室は「トイ・ストーリー」のアンディの部屋を思わせるインテリアで、カラフルな家具が並ぶ予定という。同社では、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーにおいて、それぞれ20年春と22年度に新エリアの開業を予定しており、これに対応する。なお、投資金額は約315億円としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,894円  +28 円 (+0.4%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は反発も上値の重い展開。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が揃って大幅高、このリスクオンの流れを受け日経平均は大幅続伸となっているが、今週末にアルゼンチンでのG20を控え、自動車の関税引き上げを巡る米国との通商摩擦の思惑が買い手控え材料となっている。足もと外国為替市場で1ドル=113円台半ばの推移と円安一服となっていることもマイナスに働いている。

■東京エレクトロン <8035>  15,845円  +5 円 (+0.0%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が高い。前日の米国株市場ではエヌビディアが4%を超える上昇をみせたほか、インテルやアプライドマテリアルなども上昇、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%高で3日続伸している。東京市場でも日経平均に対して出遅れている半導体関連株に上値を期待した買いが流入した。

■ミロク情報サービス <9928>  2,373円  -378 円 (-13.7%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

28日、ミロク情報サービス <9928> が110億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。転換価格は3082円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は11.43%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。一方、発行済み株式数(自社株を除く)の1.44%にあたる45万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したが、こちらへの反応は限定的となった。

■大阪チタ <5726>  2,102円  -40 円 (-1.9%)  本日終値

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>は4日ぶりに小幅反落。同社は28日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、売上高を446億円から426億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を18億円から15億円(同54.8%減)へ、最終損益を8億円の黒字から15億円の赤字(前期18億5700万円の黒字)へ下方修正した。同日付でSUMCO<3436>とのポリシリコン事業における長期売買契約を中途で合意解約し、同事業から撤退すると発表しており、これに伴い売上高・営業利益が減少する見込み。また、事業撤退損失を特別損失として120億円、解約に伴う解約金100億円を特別利益として計上することも考慮した。

■プロパティデータバンク <4389>  2,426円  +307 円 (+14.5%)  本日終値

プロパティデータバンク <4389> [東証M]が続急騰。28日大引け後、新たな事業としてデータサイエンスサービスを開始すると発表しており、業容拡大による将来的な収益貢献に期待する買いが向かった。主力サービスの不動産管理クラウド「@プロパティ」に蓄積されたビッグデータを最新のAI技術で解析することで得られる、最適賃料の算出や退去確率・空室期間・改修工事投資効果の予測などを提供するほか、商業施設売上予測サービスの提供を開始する。現在、商業施設売上予測サービスは試験的に営業を開始しており、足元で多店舗展開する企業数社からの受注が好調に推移しているという。

■インテリW <4847>  935円  +51 円 (+5.8%)  本日終値

インテリジェント ウェイブ<4847>が急伸。標的型攻撃メールに対応したサイバーセキュリティー関連のシステム販売を伸ばしているが、同分野で先駆するイスラエル企業と契約を結び、サイバー攻撃をかわす新タイプのセキュリティーソフト販売などに期待が高まっている。また、安倍政権が中小小売店でのキャッシュレス決済した際に5%のポイント還元に言及したことで、キャッシュレス関連銘柄の株価を改めて刺激しており、金融決済システムの構築を得意とする同社株にも思惑材料として働いている。

■NCS&A <9709>  504円  +26 円 (+5.4%)  本日終値

NCS&A<9709>が大きく切り返し、一時27日につけた年初来高値510円を上回った。個人投資家を中心とした投資資金を呼び込み高水準の商いをこなしている。大株主のNEC<6701>と協業しながらIoT、AIをはじめ成長IT分野に展開、傾注するシステム可視化ソリューションでは大手企業中心に高い評価を受けている。2025年の大阪万博開催では、訪日客を受け入れる宿泊施設の需要が高まることが予想され、ホテルの宿泊インターネット予約システム「i-honex」で全国330以上の施設に導入しているという実績が中期的な収益成長を支える材料として注目されている。

■ミマキエンジニアリング <6638>  920円  +44 円 (+5.0%)  本日終値

ミマキエンジニアリング<6638>に継続的な資金流入が観測、にわかに株価水準を切り上げてきた。同社はインクジェットプリンターの世界的メーカーで、技術力が高く多種多様な素材にプリントできる大型プリンター製造に強みを持っている。昨年から投入している新型UVインクジェットプリンターの売れ行き好調で収益を牽引している。業績は18年3月期に営業33%増益と回復に転じており、19年3月期は前期比強含み横ばいを会社側では予想するが保守的で、大幅増額の可能性もある。株式需給面では900円から1000円のゾーンは滞留出来高が少なく上値が軽い。

■アクセル <6730>  594円  +20 円 (+3.5%)  本日終値

アクセル<6730>が後場急伸。同社はきょう、スマートフォン向けシミュレーションロールプレイングゲーム(SRPG)「メガミラクルフォース」を19年1月末から提供することを決めたと発表。きょうから事前登録キャンペーンを開始しており、期待感が高まるかたちとなったようだ。「メガミラクルフォース」は、アイディアファクトリー(東京都豊島区)子会社のコンパイルハートがこれまで手掛けてきた人気ゲームのキャラクターが一堂に登場するゲーム。販売や宣伝などはNTTぷらら(東京都豊島区)、ゲーム開発はズー(長野県上田市)、原作はアイディアファクトリー、開発協力はアクセルが担っている。

●ストップ高銘柄

フジタコーポレーション <3370>  1,311円  +300 円 (+29.7%) ストップ高   本日終値

アクトコール <6064>  897円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

3DM <7777>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

ジェイホールディングス <2721>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

ジェーソン <3080>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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