【↓】日経平均 大引け| 続落、米株急落を受け売り先行も押し目買いで下げ渋る (12月5日)

市況
2018年12月5日 16時13分

日経平均株価

始値  21755.17

高値  21979.18(14:21)

安値  21708.82(09:03)

大引け 21919.33(前日比 -116.72 、 -0.53% )

売買高  14億6316万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5094億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、米株急落受けリスク回避も売り一巡後は下げ渋る

2.米長期金利急低下、逆イールド(長短金利逆転)で米景気先行きに懸念

3.日米の金利差縮小を背景に円高も警戒、主力株中心に広範囲に売られる

4.日経平均は前日に500円超下落していたことで、下値では押し目買い

5.全体の7割が下げるなかも、武田薬は売買代金トップでプラス圏で着地

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは799ドル安と3日ぶりに急反落した。米国の景気後退懸念が強まったことや米中貿易摩擦への警戒感が再燃した。

東京市場では、前日の米国株市場急落を受け売り優勢に傾いたが、売り一巡後は押し目買いが入り、結局、日経平均株価の下げ幅は限定的なものにとどまった。

5日の東京市場は、寄り前はリスクオフの流れが強く意識されたが、実際フタを開けてみると想定されたほど売り圧力は強くなかった。前日の米国株市場でNYダウがほぼ800ドルの下げ、ナスダック総合指数も280ポイント強の急落をみせた。米長期債に資金がなだれ込み、米10年債利回りの急低下がリスク資産である株式売却の流れを誘発した。特に長短金利逆転の動きが米景気先行きに対する懸念を映している。そうしたなか、日米金利差縮小を受け為替市場でもドル安・円高が進行し、東京市場では主力株はじめ広範囲にリスク回避の売りが広がったが、日経平均は寄り付き直後がきょうの安値となった。前日に500円を超える下げをみせていたことで、下値では押し目買いや買い戻しが厚かった。なお、東証1部の値下がり銘柄数は全体の約7割を占めている。

個別では、ファナック<6954>、キーエンス<6861>が軟調、日本電産<6594>も値を下げた。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>、資生堂<4911>も安い。三菱ガス化学<4182>が大幅安、長谷川香料<4958>も大きく売られた。新川<6274>、SCREENホールディングス<7735>が下落、日本カーボン<5302>も下値を探った。

半面、売買代金トップとなった武田薬品工業<4502>がプラスで引け、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>も堅調、村田製作所<6981>もしっかり。アダストリア<2685>大幅高、スシローグローバルホールディングス<3563>、アトラ<6029>も物色人気となった。大日本住友製薬<4506>が大きく買われたほか、東海運<9380>も値を上げた。川崎汽船<9107>、ビックカメラ<3048>なども上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、大日本住友 <4506> 、アサヒ <2502> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 、ユニファミマ <8028> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約61円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)食料品、(2)水産・農林業、(3)建設業、(4)電気・ガス業、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)証券商品先物、(3)保険業、(4)機械、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△博展 <2173> [JQG]

11日にイベント担当者向けセミナー開催。

△アダストリア <2685>

11月既存店売上高が4ヵ月連続前年上回る。

△DWTI <4576> [JQG]

創製した緑内障・高眼圧症治療剤が国内第3相臨床試験を登録。

△サンセイ <6307> [東証2]

光通信の直近保有株比率が14%以上に。

△ゲームウィズ <6552> [東証M]

ゲームユーザー向け簡単チャットサービスを提供開始。

△CRGHD <7041> [東証M]

「AI-OCR+RPAソリューション事業」を開始。

△良品計画 <7453>

11月既存店売上高は1.7%増。

△Uアローズ <7606>

11月既存店売上高が10ヵ月連続前年上回る。

△大和自 <9082> [東証2]

台湾タクシー最大手と業務提携。

△サックスバー <9990>

東京デリカの11月既存店売上高が4ヵ月連続前年上回る。

▼菱ガス化 <4182>

合弁企業の出資比率見直しを発表。

▼アインHD <9627>

上期経常が19%減益で着地・8-10月期も25%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アダストリア <2685> 、(2)ランド <8918> 、(3)北恵 <9872> 、(4)スシローGH <3563> 、(5)DIT <3916> 、(6)アトラ <6029> 、(7)サックスバー <9990> 、(8)チェンジ <3962> 、(9)ナイガイ <8013> 、(10)大日本住友 <4506>

値下がり率上位10傑は(1)IDOM <7599> 、(2)DLE <3686> 、(3)菱ガス化 <4182> 、(4)日本マイクロ <6871> 、(5)オリンピック <8289> 、(6)TOWA <6315> 、(7)NSW <9739> 、(8)長谷川香料 <4958> 、(9)gumi <3903> 、(10)KHネオケム <4189>

【大引け】

日経平均は前日比116.72円(0.53%)安の2万1919.33円。TOPIXは前日比8.71(0.53%)安の1640.49。出来高は概算で14億6316万株。東証1部の値上がり銘柄数は590、値下がり銘柄数は1469となった。日経ジャスダック平均は3594.79円(11.49円安)。

[2018年12月5日]

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