【投資部門別売買動向】海外勢による先物買い戻しに対して個人が売りに回る (11月第4週)

市況
2018年12月8日 6時50分

●日経平均が3週ぶりに大幅反発する中、海外勢による先物買い戻しや年金マネーの買いに対して、個人が売りに回る

東証が6日に発表した11月第4週(11月26日~30日)の投資部門別売買動向によると、好調な年末商戦による米株高や米中貿易交渉合意への期待に加え、米利上げの早期打ち止め観測を受けて日経平均株価が3週ぶりに大幅反発したこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門が2週連続で買い越した。買越額は前週比3.6倍の1450億円と大幅に増加した。証券会社の自己売買部門も2週連続で買い越し、買越額は前週比12.7倍の2236億円に急拡大し、部門別買越額トップだった。

一方、個人投資家は2週連続で売り越した。売越額は3586億円と前週の361億円から大きく膨らみ、部門別売越額トップだった。海外投資家も3週連続で売り越し、売越額は2101億円と前週の1967億円から増加した。ただ、海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経平均先物とTOPIX先物の合計で3週ぶりに買い越し、買越額は3225億円に上った。ヘッジファンドなど海外短期筋の買い戻しが膨らんだとみられる。現物と先物の合算は1123億円の買い越しだった。

日経平均が3週ぶりに大幅反発する中、海外投資家による先物買い戻しや年金マネーの買いに対して、個人投資家が売りに回った格好だ。

■投資部門別売買代金差額 (11月26日~30日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全50社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

11月 ―――

第4週    ▲2,101   1,450  ▲3,586 [ ▲2,805  ▲780 ] 22,351円 ( +704 円)

第3週    ▲1,967    401   ▲361 [  ▲437   76 ] 21,646円 ( -33 円)

第2週    ▲1,369   ▲670   1,074 [   183   890 ] 21,680円 ( -569 円)

第1週     2,440  ▲1,358  ▲1,776 [ ▲1,757  ▲18 ] 22,250円 (  +6 円)

10月 ―――

第5週      262   1,425  ▲1,662 [ ▲1,058  ▲604 ] 22,243円 ( +1059 円)

第4週    ▲3,174    412   3,251 [  2,882   369 ] 21,184円 ( -1347 円)

第3週    ▲2,120    339   2,756 [  1,582  1,174 ] 22,532円 ( -162 円)

第2週    ▲3,290   ▲731   6,023 [  3,742  2,280 ] 22,694円 ( -1089 円)

第1週     5,757  ▲1,505    210 [ ▲1,076  1,286 ] 23,783円 ( -336 円)

9月 ―――

第4週     3,770   ▲582  ▲3,363 [ ▲2,936  ▲427 ] 24,120円 ( +250 円)

第3週     2,770   ▲644  ▲6,698 [ ▲4,862 ▲1,836 ] 23,869円 ( +775 円)

第2週    ▲2,819    275  ▲2,203 [ ▲1,636  ▲567 ] 23,094円 ( +787 円)

第1週    ▲5,279    287   3,697 [  2,243  1,453 ] 22,307円 ( -558 円)

8月 ―――

第5週      483   ▲476  ▲2,363 [ ▲1,754  ▲608 ] 22,865円 ( +263 円)

第4週     ▲840   ▲160   ▲437 [  ▲226  ▲210 ] 22,601円 ( +331 円)

第3週    ▲3,449   ▲145   2,254 [  1,650   603 ] 22,270円 ( -27 円)

第2週     ▲347    394    289 [   18   270 ] 22,298円 ( -227 円)

第1週     ▲672    970    670 [  ▲204   874 ] 22,525円 ( -187 円)

7月 ―――

第4週      859    52  ▲2,186 [ ▲1,941  ▲244 ] 22,712円 ( +14 円)

第3週      319    301   ▲863 [ ▲1,062   198 ] 22,697円 ( +100 円)

第2週     3,248   ▲21  ▲2,459 [ ▲1,930  ▲528 ] 22,597円 ( +809 円)

第1週     ▲313    997    633 [   798  ▲165 ] 21,788円 ( -516 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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