今週の【早わかり株式市況】値幅1400円と乱高下で大幅反落、米国の動向に揺れる

市況
2018年12月8日 6時40分

■今週の相場ポイント

1.日経平均は値幅1400円弱と乱高下で大幅反落

2.米中貿易休戦を受け7連騰と好スタート

3.円高で利益確定売りが膨らみ下げに転じる

4.景気後退懸念による米株急落や米中摩擦再燃への警戒で下押す

5.週末は買い戻しでやや持ち直す

■週間 市場概況

今週の株式市場は米国の動向に翻弄され、日経平均株価は前週比672円(3.01%)安の2万1678円と前週の上げ幅704円をほぼ帳消しして取引を終えた。週間の値幅は1391円で高値は前週末比347円高、安値は同1043円安と乱高下した。週初めは米中貿易休戦を受けて大幅に7日続伸と好スタート。その後は為替の円高で利益確定売りが膨らみ大幅反落し、さらに米国で景気後退を予兆するとされる逆イールド(長期金利が短期金利よりも低い)となり景気先行きへの懸念からNYダウが799ドル安と急落したうえ、中国・ファーウェイ副会長の逮捕で米中摩擦再燃が警戒され下押す展開が続いた。ただ、週末は買い戻しが入りやや持ち直した。

■来週のポイント

昨日の米株市場が景気後退懸念が強まり急落しており、来週は軟調な展開で始まりそうだ。また、14日にメジャーSQを控える中、英議会でのEU離脱案の採決次第では波乱な展開になる可能性もある。

重要イベントとしては、国内では12日朝に発表される10月機械受注や14日朝に発表される12月日銀短観が注目される。海外では11日に行われる英議会でのEU離脱案の採決が最も注目される。そのほか、12日発表の米国11月消費者物価指数や13日開催のEU首脳会議、14日に発表される中国11月の鉱工業生産と不動産投資開発などにも注視が必要だろう。

■日々の動き(12月03日~12月07日)

【↑】  12月 3日(月)―― 7連騰、対中追加関税の先延ばしでリスクオンの買い継続

日経平均 22574.76( +223.70)  売買高13億4078万株 売買代金 2兆4306億円

【↓】  12月 4日(火)―― 8日ぶり急反落、円高嫌気され利益確定売り噴出

日経平均 22036.05( -538.71)  売買高15億5187万株 売買代金 2兆7343億円

【↓】  12月 5日(水)―― 続落、米株急落を受け売り先行も押し目買いで下げ渋る

日経平均 21919.33( -116.72)  売買高14億6316万株 売買代金 2兆5094億円

【↓】  12月 6日(木)―― 大幅に3日続落、米中貿易摩擦への警戒を改めて想起

日経平均 21501.62( -417.71)  売買高15億1021万株 売買代金 2兆7165億円

【↑】  12月 7日(金)―― 4日ぶり反発、米株戻り足受けリスク選好に傾く

日経平均 00000.00( +177.06)  売買高13億7189万株 売買代金 2兆5406億円

■セクター・トレンド

(1)33業種中、31業種が下落

(2)出光興産 <5019> など石油株が業種別下落率トップ

(3)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株が大きく売られた

(4)コマツ <6301> など機械、パナソニック <6752> など電機といった輸出株は大幅反落

(5)住友鉱 <5713> など非鉄、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった景気敏感株も安い

(6)JR東海 <9022> など陸運、ファストリ <9983> など小売りといった内需株は総じて下げ限定的

(7)東電HD <9501> 、大ガス <9532> など電力・ガス株は堅調

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)

1(4)人工知能(AI)   ── “ベスト5”常連の人気テーマ

2(1)大阪万博

3(2)キャッシュレス決済

4(20)国土強靱化     ── 政策期待からアクセス数が6倍に急増

5(15)人材派遣

※カッコは前週の順位

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