注目銘柄ダイジェスト(前場):パイオニア、日東工、JDIなど

市況
2018年12月10日 12時08分

HEROZ<4382>:14930円(+430円)

大幅に3日続伸。31日(実質的には28日)を基準日として、1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げて投資しやすい環境を整え、投資家層拡大と株式の流動性向上を図る。19年4月期第2四半期累計(18年5-10月)の営業利益は2.29億円で着地。スマートフォンアプリ「将棋ウォーズ」が堅調だった。前年同期比増減率は非公表。通期予想は前期比12.9%増の4.00億円で据え置いた。進捗率は57.3%。

日東工<6651>:2038円(+240円)

急反発で上昇率トップ。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューを2200円から2400円に引き上げている。Gathergates社の損益の改善などを織り込み、20.3期以降の業績予想を小幅に上方修正、製品価格改定についても順調な進捗とみているようだ。また、北川工業<6896>に対するTOBが成功すれば、販路活用などによる中長期的なシナジーなども期待できるとしている。

LINE<3938>:3630円(-285円)

急反落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も4450円から3500円に引き下げている。戦略事業の先行投資負担に加えて、広告を中心としたコア事業強化に向けた費用増が利益を圧迫、足元で大きく収益性が低下しており、利益成長軌道を回復するまで積極的な投資スタンスは取り難いと判断。今12月期営業利益は265億円から72億円に、来期は382億円から116億円にまで下方修正。

JDI<6740>:59円(-7円)

大幅続落で上場来安値更新。12月からアップルのスマホ「iPhoneXR」向け液晶パネルの減産に入ったと報じられている。生産数量は11月までに比べて3割前後減る見通しのもよう。同機種の販売がアップルの想定に比べて低迷しており、パネル供給も減少する見通しとなっている。稼働率の低下による収益の落ち込みで、再建進展の遅れが警戒される状況に。なお、ファーウェイ向けの動向などにも警戒がもたれている。

Orchestra Holdings<6533>:866円(-19円)

大幅に続伸。東証の承認を受け、14日から上場市場が第1部に変更されると発表している。同社は「更なる事業の拡大と、企業価値の向上に努める」とコメントしている。19年1月末にTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に組み入れられることから、パッシブファンドなどの需要を期待した買いが入っている。株価が200日移動平均線を上抜けていることも買い安心感につながっているようだ。

田淵電<6624>:167円(+14円)

大幅反発。取引金融機関から債務免除の同意を受け、事業再生ADR手続が成立と発表している。債権残高90億1059万円のうち49億4776万円につき債務免除、残金については、20.3期まで元本を据え置き、21.3期から対象債権総額の7分の1相当額を毎年均等返済することなどの要請が了解されたもよう。債務免除額を今期の特別利益に計上する予定。最悪シナリオの回避で買い安心感が高まる形にも。

メディアシーク<4824>:801円(+42円)

大幅に続伸。19年7月期第1四半期(18年8-10月)の営業損益が0.03億円の黒字(前年同期実績0.40億円の赤字)に転換したと発表している。法人事業で国内クライアント企業向けRPAツールの導入コンサルティング業務が拡大し、RPAツール「ipaS」のライセンス数も堅調だった。通期予想は0.10億円の黒字(前期実績1.73億円の赤字)で据え置いた。19年7月期の好調なスタートが好感され、買い人気を集めている。

パイオニア<6773>:63円(-25円)

売り気配から急落。投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジアと、同社への770億円の出資、既存株主からの約250億円での株式買い取りによる「パイオニア再生プラン」に合意と先週末に発表している。急務となる財務基盤の立て直しに必要不可欠な運転資金を確保し、今後の抜本的施策の遂行に備えることになる。19年3月27日付で上場廃止、既存株主からの株式買い取りは、5月以降で66.1円が設定と予定されている。

《ST》

提供:フィスコ

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