話題株ピックアップ【夕刊】(1):アカツキ、HEROZ、国際石開帝石

注目
2018年12月10日 15時13分

■アカツキ <3932>  5,560円  +410 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

アカツキ<3932>が3日ぶりに急反発。同社は7日、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスと共同開発し、6日からサービスを開始している「ロマンシング サガ リ・ユニバース」が200万ダウンロードを突破したと発表。これが株価の刺激材料となったようだ。「ロマンシング サガ リ・ユニバース」は、23年ぶりとなる「ロマンシング サガ」完全新作のスマートフォン向けRPG。11日からは200万ダウンロード突破を記念して、記念ログインボーナスを開催するとしている。

■HEROZ <4382>  15,240円  +740 円 (+5.1%)  本日終値

HEROZ<4382>が3日続伸。前週末7日の取引終了後、12月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資しやすい環境を整え、投資家層の更なる拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。同時に発表した第2四半期累計(5~10月)単独決算は、売上高6億4600万円、営業利益2億2900万円、純利益1億5800万円だった。18年4月期第2四半期決算を行っていないため前年同期との比較はないが、通期計画に対する営業利益の進捗率は57.4%だった。「HEROZ Kishin」の拡販により初期設定フィーと継続フィーともに収益を拡大したAI(BtoB)サービスが牽引役となったほか、「将棋ウォーズ」などAI(BtoC)サービスも堅調だった。なお、19年4月期通期業績予想は、売上高13億円(前期比12.6%増)、営業利益4億円(同12.9%増)、純利益2億8000万円(同13.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■東映アニメーション <4816>  3,670円  +140 円 (+4.0%)  本日終値

東映アニメーション<4816>が3日続伸。東海東京調査センターが7日付で、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価5000円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、クールジャパン政策や、スマートフォンの普及による世界的な日本のアニメへの関心の高まりが追い風となっている点を評価。19年3月期は、上期の好調持続や「ドラゴンボール」の新作映画などが寄与する見通しで、同センターでは30%営業増益と会社計画の同7%増に対して上振れを予想。20年3月期も約10%の増益を予想している。

■第一工業製薬 <4461>  2,943円  +58 円 (+2.0%)  本日終値

第一工業製薬<4461>が3連騰。東海東京調査センターが7日付で、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価4250円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、霞工場(四日市)の本格稼動とM&Aで飛躍への準備が進みつつある点を評価。19年3月期は先行投資費用増などで減益予想だが、20年3月期以降の2年間は、同社のユニークな技術がトイレタリー製品の需要増加などの事業変化にマッチして2ケタ増益が続くと見込んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,193.5円  +12 円 (+1.0%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前日比1.12ドル高の1バレル52.61ドルに上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国は19年1月から日量120万バレル減産することで合意した。市場で予想されていた100万バレルの減産を上回ったことから、原油の需給好転への期待が強まった。これを受け、日本の石油資源株にも買いが流入した。

■日立製作所 <6501>  3,254円  +32 円 (+1.0%)  本日終値

日立製作所<6501>が後場に入ってプラス圏に浮上。同社はきょう、グループのアンサルドSTS社がイタリアで、ブレシアからヴェローナ間の高速鉄道向け信号・運行管理システムなどを約130億円で受注したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。欧州では輸送システムの統一による貨物・旅客輸送の円滑化及び効率化を目指しており、ブレシアからヴェローナ間の高速鉄道は欧州連合が認定する「優先的に整備を進める」鉄道路線のひとつ。アンサルドSTS社は、信号システムや運行管理システム、電力監視制御システム、受変電設備、火災報知設備、空調設備、トンネル内安全監視システムなどを担当する。

■あさひ <3333>  1,451円  +9 円 (+0.6%)  本日終値

あさひ<3333>が後場終盤になって上昇。午後2時ごろに発表した11月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比13.5%増と2ケタ増となり、2カ月連続して前年実績を上回ったことが好感された。客数が同3.6%増と2カ月連続プラスを維持したほか、客単価も同9.5%増となったことが貢献した。なお、全社売上高は同17.8%増だった。

■ジャパンディスプレイ <6740>  59円  -7 円 (-10.6%)  本日終値  東証1部 下落率7位

ジャパンディスプレイ<6740>が急落。9日付の日本経済新聞で「経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は12月から、米アップルのスマートフォン(スマホ)『iPhoneXR』向け液晶パネルの減産に入った」と報じらており、業績への影響を懸念した売りが出たようだ。記事によると、国内の前工程工場でXR向けの生産数量は、フル稼働が続いた11月までに比べ3割前後減る見通しという。

■エイチーム <3662>  1,521円  -149 円 (-8.9%)  本日終値

エイチーム<3662>が急反落。前週末7日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高89億2700万円(前年同期比0.3%増)、営業利益4億8400万円(同49.7%減)、純利益2億5700万円(同62.1%減)となり、従来予想の収支均衡は上回ったものの、5割弱の営業減益で進捗率が12%だったことが嫌気された。ライフスタイルサポート事業が好調に推移し売上高は増収を確保したが、エンタ―テインメント事業における既存タイトルの利益寄与の減少に加えて、ライフスタイルサポート事業で新規事業への先行投資が増加したことが利益を圧迫した。なお、19年7月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比6.2%増)、営業利益40億円(同14.9%減)、純利益26億円(同21.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■ニチコン <6996>  789円  -51 円 (-6.1%)  本日終値

ニチコン<6996>が大幅安で5日続落し、年初来安値を更新した。前週末7日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終損益を43億円の黒字から57億円の赤字(前期109億500万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。米国における直接購入者原告団から提訴された集団民事訴訟で和解が成立し、和解金9000万ドルを支払うことなどが要因としている。なお、売上高は1250億円(前期比8.9%増)、営業利益は62億円(同横ばい)で従来予想を据え置いている。

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