萩原工業---18/10期は売上高が13.9%増、合成樹脂加工製品事業及び機械製品事業ともに順調
萩原工業<7856>は10日、2018年10月期(17年11月-18年10月)連結決算を発表した。売上高が前期比13.9%増の264.57億円、営業利益が同1.3%減の26.85億円、経常利益が同1.0%増の27.81億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.1%減の18.84億円となった。
合成樹脂加工製品事業の売上高は前期比17.5%増の208.54億円、営業利益は同10.4%減の19.17億円となった。バルチップ海外向け販売、ブルーシート・土のう関連、フレコン関連、粘着関連、人工芝関連など、総じて順調だった。収益面では原料価格上昇の影響があったが、製品値上げを実施し、収益性も回復基調にある。インドネシアの子会社ハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズ社は、採算是正を目的とした製品値上げが浸透し、収益性が向上した。中国の子会社青島萩原工業有限公司も、ブルーシート他概ね順調だった。なお、当連結会計年度において、2018年2月1日に買収したEPC Holdings Pte.Ltd.及び同社買収時点で同社の子会社であった販売会社が8ヶ月間、2018年6月18日に買収した東洋平成ポリマーが3ヶ月間、それぞれ損益に寄与している。
機械製品事業の売上高は前期比2.0%増の56.02億円、営業利益は同32.0%増の7.68億円となった。主力製品であるスリッター関連機器は、国内向けは軟包装系及び光学系が、海外向けはタイ国及び他の東南アジア諸国で軟包装系が、中国で電池系が、それぞれ順調だった。ワインダー機器は、国内向けに粘着基材用の需要があった。押出関連機器は、高機能フィルム用スクリーンチェンジャー並びに特殊樹脂用及びコンパウンド用造粒装置が順調だった。リサイクル関連機器は、老朽化対策を目的とした造粒装置の更新需要があった。
2019年10月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比9.6%増の290.00億円、営業利益が同4.2%増の28.00億円、経常利益が同4.3%増の29.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.1%増の20.00億円を見込んでいる。
《SF》
提供:フィスコ