リスク回避姿勢後退も、マザーズ指数の下げ止まりを見極め【クロージング】

市況
2018年12月17日 16時00分

17日の日経平均は反発。132.05円高の21506.88円(出来高概算13億6000万株)で取引を終えた。朝方に下げに転じる局面がみられ、その後は3桁の上昇となったものの、21500円を挟んでのこう着感の強い相場展開が続いた。先週末の米国市場ではNYダウが500ドル近く下落したものの、このとこは大きく上下する動きが続いていることもあってか、波乱の展開とはならなかった。また、ユニファミマ<8028>が大幅上昇で日経平均を約37円押し上げているほか、朝方は弱含みだったソフトバンクG<9984>が上昇に転じたことも、日経平均を押し上げる要因となっている。その他、グローベックスの米株先物が上昇していることも材料視されていた。

一方で、中小型株の弱さが目立っており、規模別指数では小型株指数のみが下げているほか、東証2部指数、JASDAQ平均、マザーズ指数が下落。特にマザーズ指数は3%を超える下落となっており、日経平均の底堅さを打ち消す格好でセンチメントを冷ます一因となった。東証1部の値下がり数は1400を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは、電力ガス、陸運、不動産、保険が軟調。一方で、石油石炭、鉱業、機械、水産農林が冴えない。

メジャーSQ通過でクリスマス休暇に入る参加者も多く、海外ファンドの売りも一巡している。売り圧力が後退した分、下値の堅さが意識される需給状況であるとみられ、リスク回避姿勢も後退する。しかし、中小型株の弱さが目立っており、押し目拾いの流れも出難い状況であろう。短期筋の資金を交えて大相場を見せていた銘柄からの資金流出の動きが目立っていることから、明日以降も神経質にさせそうである。

月末に向けた税金対策等の換金売りの流れもあるとみられるが、クリスマス休暇から国内外の機関投資家の売買が細る中では個人主体の売買が期待されることもあり、まずはマザーズ指数の下げ止まりを見極めたいところである。また、19日のソフトバンク上場、その後の資金還流の動きを見極めるところであろう。

《CN》

提供:フィスコ

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