話題株ピックアップ【昼刊】:FDK、サンバイオ、大東建

注目
2018年12月18日 11時40分

■FDK <6955>  1,200円  +129 円 (+12.0%)  11:30現在

FDK<6955>が大幅続伸となっている。同社は17日、世界最高水準の高電圧・超小型の酸化物系全固体電池を開発し、20日からサンプル出荷を開始すると発表。IoT機器やウェアラブル端末などへの搭載が期待されているようだ。この製品は、富士通研究所(川崎市)と共同で17年2月に開発した高電位正極材料「ピロリン酸コバルトリチウム」を用いて開発されたもの。SMD(表面実装部品)タイプであることから、全固体電池をSMD部品化することで、電子部品のひとつとして実装することができ、機器の小型化や実装コストの低減につながるという。

■アイネス <9742>  1,139円  +61 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

17日、アイネス <9742> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.5%にあたる165万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月18日から19年3月11日まで。

■サンバイオ <4592>  8,670円  +270 円 (+3.2%)  11:30現在

サンバイオ<4592>は寄り付きこそ前日比で安くスタートしたものの、その後切り返し同プラス圏に浮上している。東証が17日、サンバイオ株について18日売買分から信用取引に関する臨時措置を解除すると発表した。日証金も同日から、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表した。 信用取引の規制解除に伴って、売買の自由度が回復するとの見方から、売り一巡後は買い優勢となっているようだ。

■大東建託 <1878>  15,800円  +405 円 (+2.6%)  11:30現在

大東建託<1878>が大幅続伸している。この日の寄り前に、4月23日に決議した143万株を上限とする自社株買いを中止するとともに、上限を700万株(発行済み株数の9.43%)、または868億円とする新たな自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いの取得期間は12月18日から来年12月17日までで、経営環境の変化に応じ、株式上の動向を考慮した機動的な資本政策を遂行するのが目的としている。また、これにより取得する自社株に加えて、既に今年度取得済みである72億3000株、132億円を合わせて1000億円の自社株取得・消却を予定しているという。

■日立金属 <5486>  1,215円  +19 円 (+1.6%)  11:30現在

日立金属<5486>が3日ぶりに小反発している。17日の取引終了後、収益性が悪化していたアルミホイール事業から撤退すると発表しており、業績改善への期待から買いが入っているようだ。米子会社AAPの全株式を売却するほか、熊谷工場(埼玉県)で生産していたアルミホイールの生産・出荷を停止し20年9月末をメドに完全に終了するとしている。なお、国内拠点の従業員については、グループ内で配置転換を行い雇用を維持する方針としている。

■パーク24 <4666>  2,646円  -394 円 (-13.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

パーク24<4666>は急反落している。17日の取引終了後に発表した19年10月期連結業績予想で、売上高3200億円(前期比7.2%増)、営業利益226億円(同0.3%増)、純利益128億円(同7.6%減)と最終減益を見込むことが嫌気されている。引き続き収益貢献を意識した駐車場開発を推進し、国内駐車場の運営台数の増加を見込むほか、カーシェアの拠点拡大などで売上高は増収を確保する見通し。ただ、新本社ビルへの移転費用などで最終減益を余儀なくされる見通しだ。なお、18年10月期決算は、売上高2985億1700万円(前の期比28.1%増)、営業利益225億3900万円(同9.9%増)、純利益138億5100万円(同3.1%増)だった。

■GMO-PG <3769>  5,130円  -690 円 (-11.9%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

GMOペイメントゲートウェイ<3769>は大幅続落。親会社のGMOインターネット<9449>が17日の取引終了後、GMOPG株式720万株をSMBC日興証券に売却すると発表。SMBC日興証券は株式取得後、直ちに転売する予定としていることから、需給悪化懸念が台頭しているようだ。売却額は383億6300万円で、受渡日は12月21日の予定。なお、売却後のGMOのGMOPGに対する議決権比率は51.7%から42.0%に低下する。

■ファンコミ <2461>  599円  -28 円 (-4.5%)  11:30現在

ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅3日続落している。17日の取引終了後に発表した11月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比8.1%減となり、14カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。主力でアフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が同7.3%減と前年割れが続いたほか、アドネットワークや行動ターゲティングなどCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が同11.6%減となったことが響いた。なお、その他売り上げは同8.9%増とプラスに転じた。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,086.5円  -29.5 円 (-2.6%)  11:30現在

石油関連株が軒並み安。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>などが値を下げ年初来安値を更新している。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前週末比1.32ドル安の1バレル49.88ドルと17年10月以来、1年2カ月ぶりに50ドルを割り込んだ。この日の時間外取引では49.30ドル台へ下落している。世界経済の減速懸念が強まるなか、原油需要が減少することへの懸念が浮上。原油価格の下落に伴い、石油関連各社の業績悪化懸念が強まっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,321円  -219 円 (-2.6%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が反落、12月に入り下値模索の動きを続けている。テクニカル的には11月1日につけた安値8224円を下回ると7700円台までフシがなく下放れが鮮明となる。前日の米国株市場ではNYダウが500ドル超の下落をみせたが、ハイテク株比率の高いナスダック指数は150ポイントを超える下げでさらに下落率が大きい。ソフトバンクグループはビジョン・ファンドなどを通じ米国でハイテク企業に投資しており、ナスダック安は東京市場に上場する銘柄の中でも株価の逆風要因として強く意識されやすい。一方、あすに通信子会社ソフトバンク<9434>の上場を控えており、約2兆6000億円を調達する。8300円近辺では子会社上場を見込んだ押し目買いも観測される。

■アークランドサカモト <9842>  1,425円  -22 円 (-1.5%)  11:30現在

アークランドサカモト<9842>は反落。17日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算は、売上高830億1900万円(前年同期比4.1%増)、営業利益77億5700万円(同6.2%増)、純利益47億3200万円(同8.2%増)と増収増益となったが、全般市場が軟調ななか好反応は限定的のようだ。第3四半期は引き続き外食事業の積極的な事業展開が業績を牽引した。また、主力の小売り事業では、ホームセンター部門の既存店売上高がほぼ前年並みとなったことに加えて、販管費を減少させたことが貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1070億円(前期比1.7%増)、営業利益97億円(同3.3%増)、純利益55億円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  579.5円  -4.4 円 (-0.8%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。米株急落に伴う全体リスクオフ相場で買いが入りにくいなか、米10年債利回りが、前日終値ベースで2.85%台まで急速に水準を切り下げており、米国事業における運用環境の悪化が嫌気されている。きょう、あすの日程で行われるFOMCでは来年の利上げペースが鈍化するとの観測が強く、米長期金利低下に対する思惑が改めて強まっている。

■フリークHD <6094>  1,645円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在

フリークアウト・ホールディングス<6094>がストップ高。同社はネット広告枠をリアルタイムで高速取引するシステムを主力に展開している。17日取引終了後、伊藤忠商事<8001>と資本・業務提携することを発表、これが株価を押し上げる材料となった。第三者割当増資の実施などを通じ、伊藤忠は同社株を議決権ベースで18%保有する第2位株主に浮上する。業務面ではデジタルマーケティング領域の新サービス開発や海外事業の拡大などで連携する計画で、中期的な成長加速に期待した買いを呼び込んでいる。

■ビーロット <3452>  1,499円  +243 円 (+19.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ビーロット <3452> が急騰。17日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の20.5億円→28億円に36.4%上方修正。増益率が3.0%増→40.4%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。第4四半期に不動産投資開発事業で販売用不動産の売却が相次ぎ、採算が上向くことが上振れの要因。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は50円(前期は1→2の株式分割前で39円)実施する方針とした。18年1月に実施した1→2の株式分割を考慮すると、実質2.6倍増配となる。前日終値ベースの期末一括配当利回りは3.98%に上昇し、配当権利付き最終日を25日に控え、配当取り狙いの買いなども向かった。併せて、昨年に続き株主優待制度を実施することを明らかにした。18年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカード1000円分を贈呈する。

■クリエイト <3024>  930円  +71 円 (+8.3%)  11:30現在

クリエイト<3024>が地合い悪の間隙を縫って8連騰、11月29日につけた戻り高値870円を上抜き新局面入り。出来高も増勢で上値追いトレンドに弾みがついている。給水・排水管や継手、バルブ、水栓金具など管工機材の卸売最大手。大阪市西区に本社を置き、大阪万博やカジノ関連で建設が活発化するホテルや商業施設の排水関連機材で商機が高まるとの思惑があり、会社側も期待を寄せている。また、水道法改正案の成立で今後水道事業の民営化が同社にとって追い風となる。10月には子会社クリテックが特定建設業の許可及び工事種類を追加取得したことで収益機会が広がっている。PER11倍台、PBR0.8倍台は依然として割安感が強い。

●ストップ高銘柄

フジタコーポレーション <3370>  915円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

プリントネット <7805>  1,002円  -300 円 (-23.0%) ストップ安   11:30現在

エンバイオH <6092>  622円  -150 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

システムズ・デザイン <3766>  661円  -150 円 (-18.5%) ストップ安売り気配   11:30現在

プレミアグループ <7199>  3,350円  -700 円 (-17.3%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、4銘柄

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