前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2018年12月20日 5時20分

■国際石開帝石 <1605>  1,006円 (-78円、-7.2%)

東証1部の下落率5位。国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> などが下値を探る展開を続けている。ここ原油市況の下落基調が一段と強まっている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドル64セント安の1バレル=46ドル24セントと大幅安となり、水準的にも2017年8月以来約1年4ヵ月ぶりの安値圏に沈んだ。世界景気の先行きに不透明感が漂う一方、米国とロシアによる原油供給量の増加で需給が緩むとの思惑が急落の背景にある。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ、全体指数の足を引っ張った。東京市場でも資源開発や石油関連セクターに売りを誘っている。

■ツルハHD <3391>  10,160円 (-620円、-5.8%)

ツルハホールディングス <3391> が続急落、年初来安値を更新。18日の取引終了後、19年5月期の連結業績予想について、売上高を7436億円から7716億円(前期比14.6%増)へ上方修正したが、利益の上方修正がなかったことから、失望売りが出たようだ。5月22日付でビー・アンド・ディーホールディングス及びその完全子会社であるビー・アンド・ディーを連結子会社化したことで売上高が膨らむ見通し。ただ。新規連結に伴うのれんの償却や非支配株主に帰属する純利益などの会計処理を加味し、営業利益は418億円(同3.9%増)、純利益は253億8000万円(同2.3%増)の従来予想を据え置いたという。なお、同時に発表した第2四半期累計(5月16日-11月15日)決算は、売上高3829億4700万円(前年同期比24.4%増)、営業利益205億7500万円(同2.6%増)、純利益129億4000万円(同0.8%減)だった。

■メルカリ <4385>  2,020円 (-93円、-4.4%)

メルカリ <4385> [東証M]が4日続落、連日で上場来安値を更新した。同社は18日、英国子会社の「Mercari Europe」を解散すると発表した。同時に英国の決済関連サービスの「Merpay」も解散する。これに伴い、メルカリは欧州事業から事実上撤退する。解散に伴い、2億円前後の特別損失を19年6月期または20年6月期に計上する。フリーマーケットアプリ大手の同社は、米国とともに英国を拠点にグローバル展開を進めていた。19日の同社株には、欧州事業からの撤退を嫌気する売りが膨らんだ。

■あおぞら銀行 <8304>  3,460円 (-65円、-1.8%)

あおぞら銀行 <8304> が続落し年初来安値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、株価下落により従来の目標株価を達成したとして、投資判断を「アンダーウエイト」から「ニュートラル」へ引き上げた。目標株価は4100円で据え置いている。4-9月期の決算では与信関係収支悪化が響き、最終利益は前年比7.8%減の213億7700万円となった。一方で株式の含み益が見込めるため、19年3月期の会社計画の最終利益430億円(前年比0.1%減)は達成するとみている。また、GMOあおぞらネット銀行が2018年7月に事業開始、異業種連携による業務や収益の拡大効果にも注目している。

■久光製薬 <4530>  6,570円 (-90円、-1.4%)

久光製薬 <4530> が5日続落。19日付けの日本経済新聞朝刊で「2018年3-11月期の連結業績は営業利益が前年同期比13%減の180億円程度になったもようだ」と報じられており、これが弱材料視された。記事によると、主力の消炎鎮痛剤「モーラステープ」など医療用医薬品が薬価の引き下げや後発薬の台頭で苦戦したという。また、今年2月に東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約を結んだことで広告宣伝費が増えたとしている。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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