前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2018年12月20日 5時30分

■すららネット <3998>  7,090円 (+1,000円、+16.4%) ストップ高

すららネット <3998> [東証M]がストップ高。同社は19日、Z会ソリューションズ(静岡県三島市)と高等教育機関向けリメディアル教育分野で業務提携したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。両社はこの提携により、Z会ソリューションズが持つ教育ソリューションの提案・提供ノウハウと、すららネットのアダプティブな学習コンテンツ・教育機関へのコンサルティング実績を組み合わせ、高等教育機関への提供を一段と強力に推進するとしている。

■フェニックスB <6190>  780円 (+104円、+15.4%) ストップ高

フェニックスバイオ <6190> [東証M]がストップ高。同社は18日、自社製品として生産している「ヒト肝細胞を有するキメラマウス」(PXBマウス)のホストマウス(親マウス)として使用しているcDNA導入ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター・トランスジェニックマウスについて、日本や米国、欧州、中国に続いてカナダで特許を取得したと発表。今回の特許取得で、出願したすべての国及び地域で知的財産権が強化されることになり、同社は今後、PXBマウスの更なる普及に向けて、米国、カナダにある子会社とともにグループ一体となって事業を展開するとしている。

■OKウェイヴ <3808>  1,507円 (+164円、+12.2%)

オウケイウェイヴ <3808> [名証C]が急反騰。同社は19日、イスラエルのテルアビブに次世代技術の研究機関「OK ISRAEL LAB」を設立したと発表。研究機関の設立は、Q&Aサイト「OKWAVE」のグローバル展開と次世代技術に基づく新規事業創出を目指し、イスラエルのテクノロジーベンチャー企業の発掘や投資、共同研究を実施することが目的。「OK ISRAEL LAB」の設立にあたっては、FinTechに携わる精密機器の輸出入やセキュリティーソフトの開発・販売を行うTandT(東京都千代田区)と業務提携している。なお同日には、人工知能(AI)による問い合わせ対応をよりスムーズに解決する「OKBIZ. for AI Agent」の新バージョンの提供開始も発表している。

■ログリー <6579>  5,150円 (+490円、+10.5%) 一時ストップ高

ログリー <6579> [東証M]が急反騰、一時ストップ高まで買われ上場来高値を更新した。同社は19日、子会社のクロストレックスがBtoB企業向けのコンテンツマーケティング改善支援サービスの提供を開始したと発表。また、19年7月をメドに、ウェブ上のユーザーの態度変容プロセス、回遊率などを掛け合わせ、分散型コンテンツの価値を可視化できるシステムを開発する予定であることも明らかにしている。

■農業総研 <3541>  5,470円 (+290円、+5.6%)

農業総合研究所 <3541> [東証M]が急反発。前日は全体相場のリスク回避ムードに流され5日ぶりに小休止となったが、19日はすかさず押し目買いが入り切り返している。10月下旬にマドを開けて上放れて以降、25日移動平均線にほとんど接触することなく上値追いを続けている。登録生産者から農産物を集め、スーパーや小売店舗の直売コーナーで販売する産地直送野菜の委託販売事業を手掛けるが、日本郵政 <6178> 傘下で投資業務を行う日本郵政キャピタルと資本提携していることが、今後の成長期待につながっている。19年8月期は営業損益段階で黒字化する見通し。さらに20年8月期は“郵政提携効果”で利益の伸びが加速する公算が大きい。

■デジタルアーツ <2326>  6,440円 (+280円、+4.6%)

デジタルアーツ <2326> が大幅反発。19日、12月11日頃から国内で13万通以上拡散されたと考えられる楽天市場を装ったばらまき型メールの解析情報を公開。この脅威に対して、同社のWebセキュリティーソフト「i-FILTER」Ver.10、メールセキュリティーソフト「m-FILTER」Ver.5および両製品のクラウドソリューションである「DigitalArts@Cloud」のいずれにも搭載されているホワイトリストデータベースの機能を利用することで、未然にブロックが可能であると実証できたとしたことが好感されたようだ。

■IBJ <6071>  714円 (+29円、+4.2%)

婚活サービスを提供するIBJ <6071> が大幅反発。同社は18日取引終了後に、韓国語教室などを運営するK Village Tokyo(東京都新宿区)の第三者割当増資を引き受け、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。第三者割当増資の払込日は19年1月4日で、引受株式数は1万3500株(議決権所有割合は55.1%)、引受価額は5億5200万円。IBJはこれを機にライフデザイン事業を拡充するとともに、国際結婚への足掛かりとし、来期以降の連結収益への寄与を見込んでいる。

■ネオス <3627>  1,294円 (+52円、+4.2%)

ネオス <3627> が3日ぶり大幅反発。19日、IT機器開発・製造子会社ジェネシスホールディングスが、and factory <7035> [東証M]が宿泊施設向けに展開する「客室設置型タブレットサービス」への端末供給を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、宿泊施設の客室に設置されたタブレットにより、旅先での楽しみを増幅させるさまざまな情報の提供を行い、宿泊者に対する客室価値の向上を図るというもの。館内の案内やその土地ならではのグルメ・観光情報をはじめ、音楽・エンタメ動画など豊富なコンテンツを取り揃えており、宿泊者の目的や趣味に応じて楽しめるようになっているという。

■三社電機 <6882>  900円 (+36円、+4.2%)

三社電機製作所 <6882> [東証2]が4日ぶり大幅反発。朝方には連日で年初来安値を更新したものの、その後は切り返す動きとなっている。19年3月期通期の連結営業利益は18億5000万円(前期比25.5%増)が見込まれていることや、PER9倍台、PBR0.6倍台と割安感があることなどが見直されているようだ。なお、17日には関西電力 <9503> 及びエリーパワー(東京都品川区)と共同で、蓄電池を活用した周波数制御技術に関する実証実験を行うと発表している。これは社会全体の効率的なエネルギー基盤の構築を目指した「バーチャルパワープラント構築実証事業」の枠組みのなかで実施されるもので、期間は19年1月7日~31日までとなっている。

■日触媒 <4114>  7,180円 (+280円、+4.1%)

日本触媒 <4114> が大幅反発。SMBC日興証券が18日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を8860円から9180円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、主力の高吸水性樹脂(SAP)が積極的な顧客開拓の取り組みや競合他社の方針転換などを背景に数量成長が加速する局面を迎えたとみることや、原料プロピレンや副原料苛性ソーダの市況下落の恩恵を取り込み、SAPを中核とする機能性化学品セグメントのマージン改善が期待できること、更に中国の環境規制強化の恩恵を享受してアクリル酸のタイトな需給が続くと予想することなどを背景に、業績予想を見直し。19年3月期営業利益予想を305億円から280億円へ下方修正する一方、20年3月期を同345億円から350億円へ、21年3月期を同370億円から385億円へ上方修正している。

■CRI <3698>  3,235円 (+105円、+3.4%)

CRI・ミドルウェア <3698> [東証M]が4日ぶりに反発。18日の取引終了後、同社のWeb動画ソリューション「LiveActPRO(ライブアクトプロ)」が、セブン&アイ・ホールディングス <3382> が運営する総合通販サイト「オムニ7」に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。オムニ7は、西武・そごう、イトーヨーカドー、アカチャンホンポ、Loftが集結した、本・雑誌・CD・DVD・ファッション・コスメや食品などの商品を幅広く取り揃えたオムニチャネルサービス。同サイトではこれまでにも「動画」コンテンツの活用を進めていたが、利用者がより快適にかつ効果的に動画を視聴する環境を実現するため、画質の高さや省データサイズなどを強みとする「LiveActPRO」を採用することになったとしている。なお、LiveActPROは、オムニ7だけではなく、セブン&アイグループのそごう・西武のサイトでも活用が広がっており、今後、グループ内の各種サイトでも展開される予定としている。

■オプトHD <2389>  1,704円 (+50円、+3.0%)

オプトホールディング <2389> が大幅反発。19日の午前中、子会社オプトが過去実績データを基に複数の運用型広告媒体で最適な予算アロケーションを自動算出するシミュレーションツールを開発、提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。媒体や広告フォーマットの多様化が進んだことで、メディアごとの最適な予算アロケーションがプロモーションの効果最大化に向けて重要な要素となっているが、同社が開発した予算配分シミュレーションシステム「AlloSim(アロシム)」は、過去実績データを基にした複数の広告媒体での最適な予算アロケーションを、機械学習により自動算出することを可能としたのが特徴。これにより、広告主に対して、今まで以上に高品質の予算シミュレーションを提供でき、より効果的な予算アロケーションを提案できるとしている。

■東海カーボン <5301>  1,438円 (+42円、+3.0%)

東海カーボン <5301> が大幅反発。19日付けの日本経済新聞朝刊で「米国企業の買収が2019年12月期の営業利益を20億円程度、押し上げる見通しだ」と報じられており、来期業績への期待が高まっているようだ。買収したのはカーボンブラックの米大手シド・リチャードソン・カーボン(テキサス州)とその関連会社で、18年12月期の収益貢献は4ヵ月間だが、来期は通年で貢献する予定だという。また、記事によると売上高は300億円程度の押し上げになるとしている。

■大和冷 <6459>  1,136円 (+32円、+2.9%)

大和冷機工業 <6459> が3日ぶりに反発。19日、福岡県太宰府市に新工場を建設し、現福岡工場を移転して19年1月から生産を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。新工場は店舗用の冷凍・冷蔵ショーケースや対面ショーケースなどショーケース事業の成長を図るため、生産体制の拡充や生産リードタイムの短縮などを図るために建設する。投資額は約10億円。なお、18年12月期業績への影響は軽微としている。

■トランスジェニック <2342>  471円 (+13円、+2.8%)

トランスジェニック <2342> が反発。18日の取引終了後、京都大学発ベンチャーの京ダイアグノスティクス(京都市左京区)が開発した大腸がん転移に関与するリン酸化Trioを認識する抗体について、販売契約を締結したと発表しており、これが好感された。Trioリン酸化は、がん細胞の運動を促進するため、がん転移のマーカーになることが期待されており、京ダイアグノスティクスが開発したTrioリン酸化抗体は、大腸がんにおける予後予測の研究に貢献する見通し。今回の契約で、トランスGは同Trioリン酸化抗体を研究用試薬として19年2月から販売を開始する予定という。なお、同件による19年3月期の業績への影響は軽微としている。

■東日システム <3316>  687円 (+18円、+2.7%)

東京日産コンピュータシステム <3316> [JQ]の上げ足が止まらない。データセンターを中心に、ビッグデータ分析、ヘルプデスク、常駐支援などのマネジメントサービスが好調で収益を押し上げている。19年3月期営業利益は前期比5.3%増の5億4000万円を計画するが増額修正の可能性が高いとみられる。さらに日産自動車 <7201> と仏ルノーの関係に今後変化が生じた場合、主要顧客として抱える日産系メーカーやディーラー向けのシステム改修や再構築需要が大きいとの思惑があり、中期成長力に対する上振れ期待もある。

■明豊ファシリ <1717>  500円 (+13円、+2.7%)

明豊ファシリティワークス <1717> [JQ]が続伸。18日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月25日付で東証ジャスダックから東証2部へ市場変更することになったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は、オフィスの構築や施設建設時の発注者を支援するコンストラクションマネジメントが主な事業。19年3月期単独業績予想は、売上高49億6000万円(前期比18.3%減)、経常利益6億2000万円(同1.5%増)を見込んでいる。

■じげん <3679>  537円 (+11円、+2.1%)

じげん <3679> が4日ぶり反発。朝方に連日で年初来安値を更新したが、その後は切り返す動きとなった。同社は18日取引終了後に、業務支援システムの開発などを手掛けるマッチングッド(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。シナジーを期待した買いなどが流入したようだ。マッチングッドは、人材紹介会社や人材派遣会社、企業の採用担当者向けに採用管理業務を支援する基幹クラウドシステム「matchingood(マッチングッド)」を提供している企業。じげんはグループで人材紹介会社向けに採用管理基幹システムを提供するブレイン・ラボとの協業で、顧客社数の拡大や商品ラインアップの拡充などを図るとしている。なお、株式譲渡実行日は19年1月4日を予定し、マッチングッドの株式取得の相手先や取得価額は非公表としている。

■JAL <9201>  3,960円 (+65円、+1.7%)

日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> がいずれも上昇、業種別騰落率でも「空運」は33業種中で値上がり率断トツに買われた。米国とロシアによる原油供給量の増加が確認され、需給が一段と緩むとの思惑から前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドル64セント安と急落、1バレル=46ドル台まで水準を一気に切り下げ、約1年4ヵ月ぶりの安値水準となった。これに伴い、空運セクターは燃料代が低下し利益採算が向上するとの思惑が買いの根拠となっている。

■アズワン <7476>  7,680円 (+80円、+1.1%)

アズワン <7476> が反発。18日夜のテレビ東京系ニュース・報道番組「ガイアの夜明け」で、線虫を用いて人の尿からがんを検査する「N-NOSE」を研究開発するHIROTSUバイオサイエンス(東京都港区、以下ヒロツバイオ)が紹介されたことを受けて、ヒロツバイオに出資しているアズワンに関心が高まったようだ。アズワンは、昨年7月にヒロツバイオが実施した第三者割当増資をトッパン・フォームズ <7862> やエイベックス <7860> 、イチネンホールディングス <9619> 、みらかホールディングス <4544> などと引き受け、約3億円を出資している。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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