【↓】日経平均 大引け| 急落・一時700円強の下落で、年初来安値を更新 (12月20日)

市況
2018年12月20日 16時27分

日経平均株価

始値  20779.93

高値  20841.34(10:06)

安値  20282.93(14:48)

大引け 20392.58(前日比 -595.34 、 -2.84% )

売買高  18億2122万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆0043億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急落、一時700円強の下落をみせ年初来安値を大幅更新

2.米株大幅安受けリスクオフ、アルゴ売買の影響や個人の投げが下げを助長

3.日銀の決定会合は予想通りの現状維持だが、ここを境に先物に売り仕掛け

4.値下がり2000銘柄超、東証1部全体の96%の銘柄が下落する全面安

5.前日上場のソフトバンクは朝安後にプラス圏浮上、電力株にも買いが入る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは351ドル安と大幅反落し、4月2日以来8ヵ月半ぶりに年初来安値を更新した。パウエルFRB議長会見など受けてリスク回避の売りが優勢となった。

東京市場では朝方から売り優勢で、後場に入ると先物を絡めたアルゴリズム売買の影響で一気に下げ幅を広げ、日経平均株価は一時700円あまり下落、年初来安値を大幅に更新した。

20日の東京市場は前日の米国株市場急落を受けてリスクオフの流れが加速、日経平均は一時2万200円台まで水準を切り下げ、2万円大台割れも視野に置く急落に見舞われた。終値で今年3月23日につけた2万617円を大きく下回り9ヵ月ぶり新安値に沈んだ。後場取引開始前に先物に仕掛け的な売りが入り、日経平均はこれに追随する形で一気に下げ幅を広げた。日銀の金融政策決定会合では現状維持を決めたが、この結果を見極めたタイミングで海外ヘッジファンド筋による売りプログラムが作動、高速自動売買による一方通行の売りが全体を押し下げ、これが個人投資家の追い証に絡む投げ売りを誘発し、東証1部全体の96%の銘柄が下落する文字通り売り一色の波乱相場の様相を呈した。売買代金も投げ売りが噴出した関係で3兆円台に乗せている。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が軟調。東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>も下落した。太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>も下値を探った。日本エンタープライズ<4829>が急落、アウトソーシング<2427>、アイダエンジニアリング<6118>が大きく値を下げたほか、トレックス・セミコンダクター<6616>、新日本理化<4406>、グレイステクノロジー<6541>なども売られた。

半面、朝方大きく売り込まれたソフトバンク<9434>がプラス圏に切り返し、任天堂<7974>がしっかり、武田薬品工業<4502>が物色人気となった。また、四国電力<9507>、中部電力<9502>など電力株に高いものが目立つ。リソー教育<4714>が値を飛ばし、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>、ツルハホールディングス<3391>、日本CMK<6958>なども買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は武田 <4502> 、花王 <4452> 、スズキ <7269> 、東京海上 <8766> 、東ガス <9531> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。うち9円は武田1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984> 、ユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約148円。

東証33業種のうち上昇は電気・ガス業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉱業、(2)保険業、(3)石油石炭製品、(4)水産・農林業、(5)精密機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)倉庫運輸関連、(4)機械、(5)電気機器。

■個別材料株

△夢真HD <2362> [JQ]

3.62%を上限に自社株買いを実施。

△バルニバービ <3418> [東証M]

1→2の株式分割を実施。

△武田 <4502>

NY上場に伴い海外投資家の買い誘引も。

△メドレックス <4586> [東証M]

アルツハイマー治療貼付剤の早期新薬承認申請に期待感。

△ブライトパス <4594> [東証M]

東大と完全個別化がん免疫療法の共同研究契約を締結。

△リソー教育 <4714>

ゴールドマン・サックス証券が買い推奨。

△ポーラHD <4927>

グループ会社が新規美白有効成分の医薬部外品承認を取得。

△Casa <7196>

4.68%を上限に自社株買いを実施。

△青山財産 <8929> [東証2]

SMBC日興証券が新規に買い推奨。

△中部電 <9502>

三菱UFJMS証券が買い推奨。

▼翻訳センター <2483> [JQ]

岩井コスモ証券が投資判断「A」、目標株価3000円で据え置き。

▼エルテス <3967> [東証M]

第4四半期に営業外損失を計上へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)リソー教育 <4714> 、(2)武田 <4502> 、(3)スプリックス <7030> 、(4)スタティアH <3393> 、(5)enish <3667> 、(6)ツルハHD <3391> 、(7)ポーラHD <4927> 、(8)ネクシィーズ <4346> 、(9)四国電 <9507> 、(10)イマジカG <6879>

値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)トップカルチ <7640> 、(3)CDG <2487> 、(4)フォーバル <8275> 、(5)日エンター <4829> 、(6)共栄タ <9130> 、(7)マルマエ <6264> 、(8)石川製 <6208> 、(9)平田機工 <6258> 、(10)モリテック <5986>

【大引け】

日経平均は前日比595.34円(2.84%)安の2万0392.58円。TOPIXは前日比38.99(2.51%)安の1517.16。出来高は概算で18億2122万株。東証1部の値上がり銘柄数は74、値下がり銘柄数は2047となった。日経ジャスダック平均は3271.85円(89.35円安)。

[2018年12月20日]

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