【↓】日経平均 大引け| 4日続落、米株急落受け連日の年初来安値更新 (12月21日)

市況
2018年12月21日 16時29分

日経平均株価

始値  20310.50

高値  20334.73(09:19)

安値  20006.67(11:26)

大引け 20166.19(前日比 -226.39 、 -1.11% )

売買高  20億6731万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆5573億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日続落、米国株急落を受け連日の年初来安値更新

2.一時2万円大台割れ寸前まで売り込まれるも、後場は下げ渋る展開

3.前場は不安心理が増幅され、東証1部全体の96%の銘柄が下げる

4.33業種全面安で、海運、自動車、不動産、保険などの下げ目立つ

5.投げ売りにより全体売買代金は3兆5000億円台に大きく膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは464ドル安と大幅続落し年初来安値を更新した。一時、600ドルを超す下げとなり17年10月以来の水準に達した。米金融政策や政府機関閉鎖を懸念して売りが優勢となった。

東京市場では、前日の米国株市場でNYダウが急落した流れを受け、広範囲に売りがかさみ日経平均株価は一時2万円割れ寸前まで売られる場面があった。引けにかけては下げ渋った。

21日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が大きく売り込まれた地合いを引き継ぎ、リスクオフの流れが強まり、一時は売り一色の展開に陥った。前引け時点では、値下がり銘柄数は2000を超え、全体の96%が下落する一方通行の下げ相場となった。後場は押し目買いが入り下げ渋ったが、連日の年初来安値更新で昨年9月中旬以来約1年3ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。原油市況の下落や円高の進行が重荷となった。また、世界景気減速懸念がくすぶるなか、トランプ政権の政策や人事を巡る不透明感が、海外投資家などを中心に売り人気を加速させた。業種別でも33業種全面安で、海運や自動車のほか、内需では不動産や保険株などの下げも目立った。なお、東証1部の売買代金は3兆5000億円台と大きく膨らんでいる。

個別では、任天堂<7974>が軟調、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も大きく売られた。トヨタ自動車<7203>が安く、ソニー<6758>も下値模索。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。アイ・エス・ビー<9702>がストップ安となり、日本ハウスホールディングス<1873>、ツルハホールディングス<3391>なども大きく値を下げた。ジャパンディスプレイ<6740>の下げも目立つ。N・フィールド<6077>も安い。

半面、ソフトバンク<9434>も買い優勢。ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>も底堅さを発揮した。コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>が大幅高に買われたほか、ネクソン<3659>も物色人気。東亜ディーケーケー<6848>、九州リースサービス<8596>などが値を飛ばし、マネックスグループ<8698>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約53円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、SBG <9984> 、KDDI <9433> 、中外薬 <4519> 、トヨタ <7203> 。押し下げ効果は約85円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)精密機器、(2)空運業、(3)食料品、(4)電気機器、(5)サービス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)その他金融業、(2)不動産業、(3)海運業、(4)その他製品、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△コカBJH <2579>

「清涼飲料を27年ぶりに値上げ」との報道。

△フリービット <3843>

1.57%を上限に自社株買いを実施。

△エコモット <3987> [東証M]

「CES2019」のデンソー <6902> ブースで共同展示。

△日本オラクル <4716>

上期経常が11%増益で着地・9-11月期も12%増益。

△ノーリツ <5943>

今期最終を一転11%増益に上方修正。

△オプトエレ <6664> [JQ]

前期経常を2.3倍上方修正。

△アズビル <6845>

みずほ証券が買い推奨に格上げ。

△ウシオ電 <6925>

6.26%を上限に自社株買いを実施。

△アイペット <7323> [東証M]

株主優待制度を新設。

△大塚家具 <8186> [JQ]

「中国大手と資本関係視野に業務提携へ」との報道。

▼カルナバイオ <4572> [JQG]

18年12月期業績予想を下方修正。

▼日エスコン <8892>

日証金が20日付から貸借取引で注意喚起銘柄に指定。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ミツウロコG <8131> 、(2)コカBJH <2579> 、(3)フルサト <8087> 、(4)九州リース <8596> 、(5)東亜DKK <6848> 、(6)わかもと <4512> 、(7)酉島 <6363> 、(8)オープンドア <3926> 、(9)ネクソン <3659> 、(10)伊藤園 <2593>

値下がり率上位10傑は(1)アイエスビー <9702> 、(2)日本ハウス <1873> 、(3)オリンピック <8289> 、(4)ソリトン <3040> 、(5)ウイルプラス <3538> 、(6)ファイズ <9325> 、(7)ジンズメイト <7448> 、(8)昭文社 <9475> 、(9)沢藤電 <6901> 、(10)エレマテック <2715>

【大引け】

日経平均は前日比226.39円(1.11%)安の2万0166.19円。TOPIXは前日比28.97(1.91%)安の1488.19。出来高は概算で20億6731万株。東証1部の値上がり銘柄数は225、値下がり銘柄数は1886となった。日経ジャスダック平均は3189.14円(82.71円安)。

[2018年12月21日]

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