話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、壱番屋、省電舎HD

注目
2018年12月26日 15時20分

■トヨタ自動車 <7203>  6,146円  +67 円 (+1.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>など自動車株が総じて堅調な値動き。足もと外国為替市場ではドルが買い戻されており、きょう前場取引時間中に1ドル=110円台後半までドル高・円安に振れたことで、前日に大きく売り込まれた同社株をはじめ為替感応度の高い自動車セクターは売り一服となった。ただ、米国との通商摩擦問題などを抱え、空売り筋の買い戻しは入っても実需買いの動きには乏しく、戻り足も総じて重い展開となっている。

■ストライク <6196>  1,670円  -394 円 (-19.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

25日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は1%減益で着地」が嫌気された。ストライク <6196> が12月25日大引け後(15:00)に決算を発表。19年8月期第1四半期(9-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比1.3%減の2.3億円となり、9-2月期(上期)計画の7.9億円に対する進捗率は29.1%にとどまり、さらに前年同期の47.4%も下回った。

⇒⇒ストライクの詳しい業績推移表を見る

■象印マホービン <7965>  890円  -180 円 (-16.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位

25日に決算を発表。「今期経常は3%減益へ」が嫌気された。象印マホービン <7965> が12月25日大引け後(15:30)に決算を発表。18年11月期の連結経常利益は前の期比22.2%減の66億円になり、19年11月期も前期比3.1%減の64億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。

⇒⇒象印マホービンの詳しい業績推移表を見る

■壱番屋 <7630>  3,850円  -175 円 (-4.4%)  本日終値

壱番屋<7630>は4日続落し、年初来安値を更新した。同社は25日引け後に、3~11月期の連結決算を発表し、売上高は374億2400万円(前年同期比1.6%増)だったが、連結営業利益は33億7900万円(同7.9%減)と増収減益となった。第3四半期累計の国内既存店売上高は2.1%増、内訳では客数は1.0%増、客単価1.1%増だった。生産部門における人件費や修繕費上昇に加え、働き方改革などによって人件費を中心とした販管費も実質的に増加しており、客単価の引き上げなどでは吸収できなかった。なお、19年2月通期見通しは連結売上高512億円(前期比3.5%)、連結営業利益47億5000万円(前期比0.8%)と期初計画を据え置いた。

■日本精機 <7287>  1,747円  -31 円 (-1.7%)  本日終値

日本精機<7287>が6日続落し新安値。全般軟調相場のなか株価は下値を探る展開にあるが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティング「ニュートラル」を継続した。目標株価は2000円で据え置いた。同社は二輪車用計器の大手で四輪車用でも実績を持つ。同証券では、四輪車事業の利益拡大が不透明と指摘。来期はヘッドアップディスプレイ(HUD)の売り上げが拡大期に入るが、同時に開発費負担の増加も続くことから四輪車事業の大幅な増益は見込みづらい、とみている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,947円  -96 円 (-1.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が朝高後に軟化し6日続落。全体相場は後場に入り日経平均が小幅マイナス圏に沈むなど買いが続かない状況にあるが、その地合いの弱さを東証1部売買代金トップの同社株が暗示する形となっている。米国株の急落が同社株の保有株式の含み益減少につながるとの思惑が買いを手控えさせている。市場では「保有するエヌビディアやARMなどのここ最近の下げがきつく、当面は両銘柄が戻り足に転じることが、同社株反騰の条件となりそうだ」(国内ネット証券)との見方が出ていた。

■省電舎ホールディングス <1711>  346円  +80 円 (+30.1%) ストップ高   本日終値

省電舎ホールディングス<1711>がストップ高。同社は省エネを支援するコンサルティング事業を展開している。業績は低迷しているが、18年4~9月期は営業赤字幅が縮小するなど改善傾向にある。25日取引終了後、ISO審査登録機関のBMトラダ・ジャパン(大阪市住之江区)と独占的業務提携契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■プロパティエージェント <3464>  837円  +126 円 (+17.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

プロパティエージェント <3464> が一時ストップ高。昨日までの全体相場急落で逆に上昇している配当利回りや優待利回りへの注目が高まっている。同社の配当と株主優待の利回りを合算したトータル利回りは前日終値ベースで7.17%と高水準でこれを意識した買いが向かったようだ。同社の株主優待制度は毎年9月末に100株以上を保有する株主に対し、一律3000円分のクオカードを贈呈するというもの。19年3月末は上記に加え、東証1部指定を記念し、記念株主優待と配当増額を実施する。200株以上を保有する株主にはクオカード1000円分を追加で贈呈するほか、配当では期末一括配当に記念配当5円が上積みされる。株価は低迷が続くが19年3月期経常利益は8期連続で過去最高益を更新する見通しであり、業績面と株主還元面から見直し買いが入ったもよう。

■トライステージ <2178>  240円  +35 円 (+17.1%)  本日終値

トライステージ<2178>は急騰。同社は25日取引終了後、19年2月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は微減額したものの、営業利益を5億3700万円から6億5800万円(同36.2%減)へ増額、また経常損益は5900万円の赤字から1億1100万円の黒字に上方修正しており、これが好感された。テレビ事業でメディア枠の仕入量適正化などのリスク低減施策が奏功したほか、新規及び既存顧客企業において好採算の番組やコマーシャルのローンチにより足もとの収益性が改善傾向にあること、DM事業においてダイレクトメール取扱通数が伸長したこと、人件費の低減効果などが反映された。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  137円  +17 円 (+14.2%)  本日終値

ソレイジア・ファーマ<4597>が急騰。がん領域の新薬開発を主力とするバイオベンチャー。26日取引開始前に開発品「SP-04」の第3相臨床試験を日本において開始したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入した。SP-04は、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素であるスーパーオキシドディスムターゼ類似物質で、神経細胞を薬物誘発性の酸化ストレスに起因する損傷から保護する作用を有し、これにより末梢神経障害を抑制する効果が期待されている。

●ストップ高銘柄

ぱど <4833>  201円  +50 円 (+33.1%) ストップ高   本日終値

双信電機 <6938>  362円  +80 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値

リボミック <4591>  367円  +80 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値

ワンダコーポ <3344>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

アイビー化粧品 <4918>  993円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

ビットワングループ <2338>  568円  -150 円 (-20.9%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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