4日の米国市場ダイジェスト:大幅上昇746.94ドル高、パウエル議長の発言を好感

市況
2019年1月7日 7時47分

■NY株式:大幅上昇746.94ドル高、パウエル議長の発言を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は746.94ドル高の23433.16、ナスダックは275.35ポイント高の6738.86で取引を終了した。12月雇用統計で非農業雇用者数が前月比31.2万人増と大きく予想を上振れ、平均時給の伸びが加速し、買いが先行。高官レベルでの米中貿易協議再開の決定や、パウエルFRB議長が金融政策の調整余地について言及し投資家の先行き懸念が払拭され、終日大幅上昇となった。セクター別では全面高となり、特にメディアや半導体・半導体製造装置の上昇が目立った。

動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、ゴールドマンサックスが買い推奨リストに追加し、大幅上昇。米中貿易摩擦を巡る懸念が後退し、中国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が堅調推移。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、エヌビディア(NVDA)、マイクロン・テクノロジー(MU)など半導体関連株が上昇。業績下方修正を発表して急落した携帯端末のアップル(AAPL)にも買い戻しが広がった。

シティグループは最近の景気後退懸念は過剰反応で、今後1年間の世界株式のリターンは約14%増であると予想した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル買い進行108円52銭、パウエル発言で株高・利回り上昇

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円00銭から108円59銭まで上昇し、108円52銭で引けた。予想を上回った米国の12月雇用統計に加えて、パウエルFRB議長が金融市場の動向や景気次第で、政策を速やかに修正する柔軟な姿勢を表明したことが投資家心理の改善につながり、株高、米債利回りの上昇に伴いドル買い、円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1346ドルまで下落後、1.1418ドルまで上昇して1.1397ドルで引けた。良好な米雇用統計を好感したドル買いが強まったのち、パウエル議長がタカ派色を弱めたためドル買いが後退。ユーロ・円は、122円85銭から123円86銭まで上昇。リスク選好の円売りが再燃した。

ポンド・ドルは、1.2617ドルから1.2745ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9908フランまで上昇後、0.9853フランまで反落。

■NY原油:続伸、貿易摩擦問題の解消に期待感

4日のNY原油先物2月限は続伸(NYMEX原油2月限終値:47.96 ↑0.87)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比+0.87ドルの47.96ドルで通常取引を終えた。7-8日に米中貿易協議での貿易摩擦問題の解消期待に需要増加見通しが広がった。また、予想を上回った米国の12月雇用統計に加えて、パウエルFRB議長のハト派発言でリスクオンの動きも加速した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.58ドル +1.02ドル(+4.15%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.30ドル +1.62ドル(+4.08%)

ゴールドマン・サックス(GS)175.05ドル +5.54ドル(+3.27%)

インテル(INTC) 47.22ドル +2.73ドル(+6.14%)

アップル(AAPL) 148.26ドル +6.07ドル(+4.27%)

アルファベット(GOOG) 1070.71ドル +54.65ドル(+5.38%)

フェイスブック(FB) 137.95ドル +6.21ドル(+4.71%)

キャタピラー(CAT) 128.15ドル +6.64ドル(+5.46%)

アルコア(AA) 28.34ドル +2.10ドル(+8.00%)

ウォルマート(WMT) 93.44ドル +0.58ドル(+0.62%)

スプリント(S) 6.21ドル +0.20ドル(+3.33%)

《SF》

提供:フィスコ

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