【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高や円安を追い風に買い優勢 (1月11日)
始値 20296.45
高値 20389.89(14:08)
安値 20294.74(11:26)
大引け 20359.70(前日比 +195.90 、 +0.97% )
売買高 12億9595万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5029億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、上昇基調の続く米国株や足もと為替の円安を好感
2.米中貿易摩擦問題の緩和期待に加え、パウエル発言が円高基調に歯止め
3.取引時間中は中国株などアジア株市場が軒並み高く、投資家心理が改善
4.先物主導で裁定買いを呼び込み、ファストリテが日経平均を押し上げる
5.値上がりと値下がり銘柄数が拮抗、売買代金はオプションSQで膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは122ドル高と5日続伸した。米中貿易交渉の進展期待に加え、パウエルFRB議長が今後の金融政策に対して柔軟な姿勢を示したことも好感された。
東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時220円強の上昇をみせる場面もあった。ただ、3連休前で上値に重さもみられた。
11日の東京市場は前日の米国株市場でNYダウが5日続伸と戻り足を強めていることや外国為替市場でドルが買われ、1ドル=108円台前半と円安方向に振れたことが追い風材料となった。米中貿易摩擦問題の緩和期待に加え、パウエルFRB議長の発言から、直近はFRBが金融政策正常化ペースを遅らせるとの思惑がやや後退したことで、円高にも歯止めがかかっている。中国株などアジア株が高かったことも不安心理を和らげた。先物主導で裁定買いを誘発、ファストリテが6%超の上昇で日経平均を119円押し上げている。値上がり銘柄数は値下がりを上回ったものの、どちらも1000を超え拮抗している。ただ、業種別騰落率では33業種中28業種が上昇し、値下がりは5業種にとどまっている。なお、東証1部の売買代金は2兆5000億円と膨らんだが、オプションSQ算出に絡む商いの上乗せが反映されている。
個別では、売買代金トップのファーストリテイリング<9983>が3000円を超える上昇をみせた。武田薬品工業<4502>も商いを膨らませ値を上げたほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。任天堂<7974>が買われ、ソニー<6758>もしっかり。安川電機<6506>もプラスで引けた。PR TIMES<3922>がストップ高寸前に買われたほか、マニー<7730>、システムインテグレータ<3826>も値を飛ばした。シャープ<6753>が物色人気、日立製作所<6501>も高い。
半面、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が軟調、良品計画<7453>が大きく値を下げ、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も売りに押された。村田製作所<6981>が下落し、資生堂<4911>、イオン<8267>も安い。技研製作所<6289>が大幅安、吉野家ホールディングス<9861>、ゼンショーホールディングス<7550>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、オリンパス <7733> 、SBG <9984> 、武田 <4502> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約159円。うち119円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ヤマハ <7951> 、KDDI <9433> 、キッコマン <2801> 、大塚HD <4578> 。押し下げ効果は約34円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)不動産業、(3)電気・ガス業、(4)電気機器、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)小売業、(2)水産・農林業、(3)倉庫運輸関連、(4)食料品、(5)陸運業。
■個別材料株
△SHIFT <3697> [東証M]
上期経常を69%上方修正。
△PCIHD <3918>
3.56%を上限に自社株買いを実施。
△PRTIME <3922>
3-11月期(3Q累計)経常が35%増益で着地。
△エヌリンクス <6578> [JQ]
3-11月期経常は通期計画を超過、初配当と株式分割も発表。
△進和 <7607>
9-11月期(1Q)経常は84%増益で着地。
△マニー <7730>
9-11月期(1Q)経常は35%増益で着地。
△トランザク <7818>
9-11月期(1Q)経常は20%増益で着地。
△ライフコーポ <8194>
3-11月期(3Q累計)経常が7%増益で着地。
△トーセイ <8923>
今期税引き前は10%増で4期連続最高益、7円増配へ。
△乃村工芸社 <9716>
3-11月期(3Q累計)経常が11%増益で着地。
▼価値開発 <3010> [東証2]
今期最終を一転赤字に下方修正、対純資産で53%の赤字。
▼アズ企画設計 <3490> [JQ]
3-11月期(3Q累計)経常は79%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)PRTIME <3922> 、(2)未来工業 <7931> 、(3)マニー <7730> 、(4)SI <3826> 、(5)進和 <7607> 、(6)ティアック <6803> 、(7)ライフコーポ <8194> 、(8)オリンパス <7733> 、(9)PCIHD <3918> 、(10)日立 <6501> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)オオバ <9765> 、(3)技研製 <6289> 、(4)松竹 <9601> 、(5)ゼンショHD <7550> 、(6)吉野家HD <9861> 、(7)毎コムネット <8908> 、(8)キユソ流通 <9369> 、(9)ファンケル <4921> 、(10)モノタロウ <3064> 。
【大引け】
日経平均は前日比195.90円(0.97%)高の2万0359.70円。TOPIXは前日比7.72(0.51%)高の1529.73。出来高は概算で12億9595万株。東証1部の値上がり銘柄数は1033、値下がり銘柄数は1003となった。日経ジャスダック平均は3294.85円(17.40円高)。
[2019年1月11日]
株探ニュース