懸念材料の織り込み進む、株価は上昇基調へ、SMBC日興証券(花田浩菜)

経済
2019年1月16日 11時50分

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

1/16付の「DailyOutlook」では、PERを低位に留める懸念材料について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『日経平均の水準は、TOPIXの予想EPSから試算したレンジでみると予想PERで12倍を下回る水準にある。2014年以降の平均予想PERは13.8倍であり、日経平均の割安感は相当強まっている。PERが12倍として日経平均を試算すると、3月末:21,530円、6月末:21,827円となる』と伝えています。

続けて、そもそも、PERが低位に留まっているのは、米中通商問題への不透明感や米金融政策への懸念などにあるとみられることを挙げ、『同問題に関する交渉は進展しており、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長は金融政策について柔軟な姿勢を示した。また、企業業績の下方修正懸念でPERが低下する局面では、実際に業績の停滞感が顕在化してくると、株価に織り込み済みと捉えられPERは一段と低下せず、切り上がる傾向がある』と分析しています。

さらに、『投資家の不安心理を示すとされる米VIX指数は急速に低下しており、株式市場は落ち着きを取り戻しつつある。今月中下旬から本格化する3月期決算企業の第3四半期決算発表で、業績悪化が伝わったとしてもそれほどネガティブ視されないのではないか。来期は増益が見込まれており、株価はPERの切り上がりで反転し、その後EPSの伸びも加わった上昇を見込む』とまとめています。

最後にレポートでは、『TOPIXの予想EPSから試算した日経平均のレンジ』をグラフにして紹介していますので、詳しくは1/16付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《ST》

提供:フィスコ

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