TOPIX型への資金シフトを意識した中小型株物色に【クロージング】

市況
2019年1月17日 16時04分

17日の日経平均は続落。40.48円安の20402.27円(出来高概算11億4000万株)で取引を終えた。ゴールドマンサックスやバンクオブアメリカの予想を上回る決算を評価した米国市場の流れを受け、日経平均は20500円を回復して始まった。しかし、寄り付き直後に付けた20571.75円を高値にその後はこう着感が強まり、前日の終値を挟んでの推移となった。薄商いの中、売買代金は昨年9月10日以来の2兆円を割り込んでいる。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターではゴム製品、水産農林、小売、海運が軟調。半面、パルプ紙、証券、その他製品、その他金融、保険が堅調。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>が重石となっており、3銘柄で日経平均を約76円押し下げている。

日経平均は続落とはなったが、ファーストリテなどの影響が大きく、一方でTOPIXやマザーズは堅調となった。足元でのファーストリテの弱さを背景に、次回の日銀会合でETFの買い入れ比率が変わるかもしれないことを意識したトレードの可能性を指摘する声も聞かれている。日経225型ETFの買い入れ比率が下がり、TOPIX型ETFの比率が一段と上昇するとの思惑から、中小型株への物色が意識されているようである。

日経平均は心理的な抵抗として意識されている25日線に跳ね返される格好となったが、値上がり銘柄は6割を超えていることもあり、TOPIX型への資金シフトを意識した中小型株物色に向かいやすいだろう。取引終了後には日本電産<6594>が19年3月期予想の下方修正を発表しており、より中小型株に資金を向かわせそうである。

また、マザーズ指数は順調なリバウンドが継続しており、戻り待ちの売りが意識される950Ptに接近してきている。一部の銘柄に資金が集中している感はあるが、950Ptを明確に上放れてくるようだと、1000Ptが改めて意識されてくることになるため、個人のセンチメントをより明るくさせそうだ。

《CN》

提供:フィスコ

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