ニュージーランドの仮想通貨不正流出事件、疑惑の送金を凍結【フィスコ・アルトコインニュース】

通貨
2019年1月17日 17時36分

ニュージーランドの仮想通貨取引所クリプトピアが14日に多額の仮想通貨が不正流失したと公表している事件で、盗難にあった資産とみられる仮想通貨の送金を受けた大手仮想通貨取引所バイナンスが、同仮想通貨資産をバイナンスで凍結していることを明らかにした。

クリプトピアは15日、14日にセキュリティ被害を受けて仮想通貨が不正流出していると報告。ニュージーランドの報道機関によれば、仮想通貨イーサリアム(ETH)とセントラリティ(CENNZ)があわせて360万ドル相当流出している。クリプトピアは過去数日間オフライン状態となっており、16日からはニュージーランド警察が捜査を開始している。

これを受けてSNS上では、イーサリアムのブロックチェーン履歴を追跡できるデータサイトであるイーサスキャンを調査して、盗難された資金の行方を追跡・報告する発言が散見され、バイナンスの他にもクラーケンやコインエクスチェンジなど複数の仮想通貨取引所に盗難された資産が送金されているとの指摘が出ていた。

仮想通貨取引所バイナンスのCEOジャオ・チャンポン氏は16日、SNS上で指摘を受けていた疑惑の資産の一部の凍結に成功したことを報告し、今後も警察への協力を惜しまないとコメントしている。

ただし、今回の不正流出事件についてはクリプトピア自身による資産持ち逃げを疑う声も出ている。同取引所が被害を受けたと報告する14日の前日に、クリプトピアのウォレットから別のウォレット宛てにイーサリアム240万ドル相当、セントラリティ118万ドル相当を移動していることが確認されているためだ。この追跡は、取引所による大口送金を追うホエールアラートが報告している。

ニュージーランド警察は、さまざまな可能性を考慮して「オープンマインド」で捜査を続けるとしており、今後の動向が注目される。

《SI》

提供:フィスコ

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