【↓】日経平均 大引け| 続落、円安背景に買い先行も主力株の上値は重い (1月17日)

市況
2019年1月17日 16時35分

日経平均株価

始値  20544.23

高値  20571.75(09:03)

安値  20342.46(11:12)

大引け 20402.27(前日比 -40.48、-0.20% )

売買高  11億4873万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆9778億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は続落も、個別株物色旺盛で値上がり銘柄数1300超

2.Fリテ1銘柄で日経平均47円の押し下げ要因、TOPIXはプラス

3.米金融大手ゴールドマンの好決算発表が投資家心理の改善につながる

4.米通商政策や英国EU離脱問題への懸念くすぶり主力株の上値は重い

5.全体売買代金は2兆円台割れと低調も中小型材料株の物色人気は旺盛

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは141ドル高と続伸。米金融大手ゴールドマン・サックスの決算が好調だったことを受け、金融株中心に買いが優勢となった。

東京市場では、前日の米株高や朝方の円安を背景に買い優勢で始まったが、日経平均株価の上値は重く買い一巡後は値を消した。ただ、値上がり銘柄数は値下がりを大きく上回った。

17日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が上昇したことや、朝方に1ドル=109円台に入る円安などを好感して買いが先行したが、その後日経平均は上値の重い展開だった。米国では金融大手を皮切りに決算発表期に突入、前日はゴールドマン・サックスが好決算を背景に買われ、投資家のセンチメント改善に一役買った。一方、トランプ米政権の通商政策に対する警戒感や英国のEU離脱問題などが先行き不透明感をもたらしており、主力株には積極的な買いが入りにくい環境。もっとも日経平均は安く引けたが、値上がり銘柄数は1300を超え、全体の64%の銘柄が上昇、ファーストリテ1銘柄で日経平均を47円押し下げており、これを除けばプラス圏の着地となっている。なおTOPIXは高く引けた。東証1部の売買代金は中小型株主導の地合いを反映して低調、2兆円を下回った。

個別では、任天堂<7974>が高く、資生堂<4911>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。クボテック<7709>がストップ高に買われたほか、ベクトル<6058>、オプトホールディング<2389>、チェンジ<3962>、ブレインパッド<3655>なども値を飛ばした。TATERU<1435>が出来高を伴い大幅高、KLab<3656>、gumi<3903>も上昇した。乃村工芸社<9716>も上値追い。

半面、ファーストリテイリング<9983>の下値模索が続き、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>、良品計画<7453>も売られた。東京エレクトロン<8035>が軟調、SCREENホールディングス<7735>の下げも目立つ。イオンファンタジー<4343>が急落、インターアクション<7725>、ブロンコビリー<3091>も大幅下落。千代田化工建設<6366>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、資生堂 <4911> 、セコム <9735> 、花王 <4452> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。押し下げ効果は約87円。うち47円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)証券商品先物、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)海運業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△トランスG <2342> [東証M]

炎症ストレス可視化マウスに関する日本特許査定を取得。

△夢の街創造 <2484> [JQ]

株主優待制度の拡充と自社株買いの実施。

△関門海 <3372> [東証2]

とらふぐ料理「玄品」を中国で展開。

△ホギメデ <3593>

4-12月期(3Q累計)最終は23%増益・通期計画を超過。

△北越コーポ <3865>

SMBC日興証券が投資評価を「2→1」へ引き上げ。

△Aiming <3911> [東証M]

スマホゲーム開発会社と資本・業務提携。

△チェンジ <3962>

出資先企業の識学 <7049> が東証マザーズ上場承認。

△テクポイント <6697> [東証M]

自社半導体がJVCケンウ <6632> のカーナビ新製品に採用。

△大和自 <9082> [東証2]

LPスタンド売却で特別利益計上。

△ベルーナ <9997>

12月売上高は21%増と3ヵ月連続プラス。

▼ブロンコB <3091>

前期経常が大幅下振れ着地。

▼千代建 <6366>

「総額1000億円規模の金融支援を要請」と報道。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クボテック <7709> 、(2)ドリームI <4310> 、(3)ベクトル <6058> 、(4)チャームケア <6062> 、(5)ホギメデ <3593> 、(6)アゴーラHG <9704> 、(7)オプトHD <2389> 、(8)チェンジ <3962> 、(9)ブレインP <3655> 、(10)T-BASE <3415>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)イオンファン <4343> 、(3)ブロンコB <3091> 、(4)インターアク <7725> 、(5)千代建 <6366> 、(6)SKジャパン <7608> 、(7)スクリン <7735> 、(8)鎌倉新書 <6184> 、(9)キムラタン <8107> 、(10)リズム <7769>

【大引け】

日経平均は前日比40.48円(0.20%)安の2万0402.27円。TOPIXは前日比5.43(0.35%)高の1543.20。出来高は概算で11億4873万株。東証1部の値上がり銘柄数は1366、値下がり銘柄数は682となった。日経ジャスダック平均は3345.00円(13.34円高)。

[2019年1月17日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.