話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、LIXILグ、川崎汽

注目
2019年1月21日 11時41分

■サンバイオ <4592>  12,580円  +2,040 円 (+19.4%)  11:30現在

サンバイオ<4592>は5連騰で1万2000円台に乗せ上場来高値を更新した。18日取引終了後、同社が研究開発を進めている再生細胞薬「SB623」の新規適応症として慢性期脳出血プログラムを追加したことを発表、これを好感する買いが流入した。「SB623」は脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、その結果運動機能を回復させる効用が見込める画期的新薬として市場の関心が高く、昨年来、株価大幅上昇の原動力となっている。

■LIXILグループ <5938>  1,590円  +139 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

LIXILグループ<5938>は10時1分に売買を再開し大幅続伸している。きょう付けの日経ビジネス電子版が「創業一族の潮田洋一郎会長が、MBO(経営陣が参加する買収)で日本の株式市場から退出し、さらにシンガポールに本社も移そうとしていることが明らかになった」と報じており、TOBへの思惑から買いが入っている。記事によると、LIXILグループは昨年、MBO・本社移転・シンガポール上場という一連の計画を検討することを取締役会で決議したとの関係者の話を伝えている。これに対して会社側では、「取締役会ではこれらについて検討および決議を行った事実は一切ない」とのコメントを発表している。

■東京建物 <8804>  1,292円  +83 円 (+6.9%)  11:30現在

東京建物<8804>は4連騰。前週末18日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を1000万株(発行済み株数の4.61%)、または100億円としており、取得期間は2月6日から12月31日まで。資本効率の向上及び株主還元の拡充が目的としている。

■川崎汽船 <9107>  1,533円  +61 円 (+4.1%)  11:30現在

川崎汽船<9107>は3日続伸。19日付の日本経済新聞は、同社は「2020年3月期に4期ぶりの復配を検討する」と報じた。村上英三社長が復配の方針を明かしたという。同社の19年3月期は統合したコンテナ船事業の不振に加え、保有船舶の売却や減損など構造改革の実施で、200億円の最終赤字を見込む。ただ足もとの海運市況は堅調で、20年3月期以降は黒字を継続できるとみている。

■JXTG <5020>  604.7円  +22.2 円 (+3.8%)  11:30現在

JXTGホールディングス<5020>、国際石油開発帝石<1605>など原油関連株が上値指向。前週末18日のWTI原油先物価格は1ドル73セント高と急伸、1バレル=53ドル80セントまで上昇しており、米国株市場ではシェブロンが2%超の上昇をみせるなどエネルギー関連株が買われNYダウ押し上げに寄与した。米中貿易摩擦懸念の後退が原油の需要鈍化に対する思惑を後退させたほか、足もと米国内のリグ稼働数が大きく減少していることで供給過剰への懸念も弱まった。これを受けて東京市場でも資源開発関連や石油元売り企業の株価が刺激されている。

■デンカ <4061>  3,485円  +120 円 (+3.6%)  11:30現在

デンカ<4061>が続伸している。同社はきょう、自動車業界の電動化に伴う放熱材料のグローバルな需要拡大に対応するため、総額約80億円の設備投資を実施し、生産能力を拡大すると発表。将来の業績への寄与などが期待されているようだ。具体的には、2020年下期の稼働開始を目指し、大牟田工場(福岡県)でセラミックス基板増強に約40億円を投じる計画。また、シンガポール子会社では約40億円を投資して球状アルミナの製造設備を増強し、稼働開始は21年上期を予定している。

■ステラ ケミファ <4109>  2,894円  +97 円 (+3.5%)  11:30現在

ステラ ケミファ<4109>が3日続伸、ここ半導体関連株に見直し機運が台頭するなか、半導体洗浄用フッ素化合物で圧倒的な国内シェアを有する同社株に対する買い戻しも勢いを増している。株価は年初からきょうの高値まで19%近い上昇をみせており、日経平均の9%上昇と比較しても反発力の強さを明示している。また、同社は電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の電解液を手掛けており、トヨタ自動車<7203>とパナソニック<6752>の車載用2次電池分野での連携に改めて注目が集まるなか、テーマ買い対象の一角として光が当たっている。

■村田製作所 <6981>  14,230円  +465 円 (+3.4%)  11:30現在

村田製作所<6981>が一時600円以上水準を切り上げたほか、TDK<6762>、日東電工<6988>、ローム<6963>など電子部品株が総じて強い動きとなっている。iPhone最新モデルの販売不振などで下値を模索していた米アップル株だったが、目先底入れを確認し前週末まで4日続伸とジリ高歩調に転じている。これがアップルの有力サプライヤーである電子部品大手メーカーの株価を刺激している。

■武田薬品工業 <4502>  4,419円  +123 円 (+2.9%)  11:30現在

武田薬品工業<4502>が続伸、全体指数が急速に伸び悩むなかも高値圏で売り物を吸収する強さをみせている。アイルランドの製薬大手シャイアーの巨額買収がマーケットの関心を集めたが、当初は資金面の負担が大きいとの見方もあったが、徐々に勝ち残りを目指すグローバル戦略としての評価が優勢に変わってきた。株式需給面でも今月30日に想定されるTOPIX浮動株比率の見直しに伴い、連動型ファンドの買いが見込まれるとの思惑もポジティブに作用している。

■ラクス <3923>  1,887円  +50 円 (+2.7%)  11:30現在

ラクス<3923>が5日続伸している。前週末18日の取引終了後に発表した12月度の月次全社売上高が前年同月比35.7%増と高成長を維持していることが好感されている。IT人材事業は営業日数が少なかった影響で同11.7%増にとどまったものの、成長の牽引役である「楽楽清算」(クラウドのみ)が同61.8%増となったことが貢献した。

■アルプスアルパイン <6770>  2,207円  +49 円 (+2.3%)  11:30現在

アルプスアルパイン<6770>が続伸。きょう付けの日経産業新聞で「自動運転を想定した運転席の入出力デバイス『タッチインプットモジュール』を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。同モジュールは、ダッシュボードにすえた大型ディスプレー、肘置き近くにあるタッチパネルで構成され、空中で手を動かすだけで、ディスプレーを操作できるジェスチャー入力を可能にしたのが特徴で、動作をリアルタイムに追随して映像を出力するという。車載向け次世代システムとして提案するとあり、自動運転分野の入出力デバイスで他社に先行する技術として注目されているようだ。

■日本郵船 <9101>  1,846円  +37 円 (+2.1%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇。米中貿易摩擦への懸念が後退し、中国の先行き経済鈍化への警戒感も緩和されている。また、足もと為替が円安方向に振れていることは運賃ドル建て決済の海運セクターには追い風。前週末にバルチック海運指数が堅調だったことや、川崎汽が20年3月期に4期ぶりの復配を検討すると報じられたことなども買いの足場となっているもよう。

■東京エレクトロン <8035>  14,405円  +250 円 (+1.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が上昇、全体相場に出遅れていたが、足もと底練りから戻りに転じつつある。米国ではアプライドマテリアルズやエヌビディアなどが大幅高となるなど半導体セクターに買いが集まっており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は一時約3%の上昇でほぼ6週間ぶり高値を更新している。東京市場でも半導体製造装置や半導体素材を手掛ける銘柄が、これに追随する動きとなっている。

■三井金属 <5706>  2,533円  +44 円 (+1.8%)  11:30現在

三井金属<5706>が3日続伸。きょう付けの日経産業新聞で、「燃料電池車(FCV)向け電池の触媒で、貴金属の白金の含有量を2~3割減らした新製品を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、白金と組み合わせる材料を従来の炭素から酸化物に変更することで、白金を減らしても同等の性能を維持できるようにしたという。また、既にサンプル出荷を始めており、20年代前半にも商用化するという。白金は、天然資源の7割を南アフリカ産に頼っていることから、白金の含有量を減らすことで、供給面の不安が低減されるほか、製造コスト削減にもつながることが期待できることから、報道への注目度が高まっているようだ。

■ナガオカ <6239>  917円  +150 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

石油プラント内部装置大手のナガオカ <6239> [JQ]が連日ストップ高で買い気配に張りついている。17日大引け後、スクリーン・インターナルの大口受注を獲得したと発表しており、これを好材料視する買いが続いている。プラスチックの原料であるプロピレンの需要増加が見込まれており、世界各地でプロピレン・プラントに対する設備投資意欲が高まっている。今回、欧州で新設のプロピレン・プラントの建設計画があり、プロセス・ライセンスを保有する米UOP社の認証メーカーとしてスクリーン・インターナルを長年製造供給してきた実績が評価された。受注金額は約14億4700万円。契約納期は20年11月で、来20年6月期から製造に着手する予定だ。

■アクトコール <6064>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

アクトコール <6064> [東証M]がストップ高買い気配。18日大引け後に発表した18年11月期の連結経常利益は前の期比15.1%増の3.1億円に伸び、減益予想から一転して増益で着地。続く19年11月期も前期比37.8%増の4.3億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期に不動産開発や赤字だった飲食事業など不採算部門から撤退したことで、採算が大きく改善する。近年の多角経営方針の見直しを行い、住生活関連総合アウトソーシング事業、不動産総合ソリューション事業、決済ソリューション事業といった主力事業の拡大に注力していく。

■ワタベウェディング <4696>  702円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

ワタベウェディング<4696>がストップ高。今年に入って、政府は新天皇即位に伴う新元号を即位1カ月前の4月1日に公表することを表明、これを境にブライダル関連に物色の矛先が向いている。同社は海外挙式で強みを持つ総合ウエディングの大手で株価は出遅れていたが、「目先は玉移動など株式需給面の思惑も取り沙汰」(国内中堅証券)され、売り圧力が限定的とみた短期資金の流入で一気に人気化した。

●ストップ高銘柄

ベストワンドットコム <6577>  6,650円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

ジェイホールディングス <2721>  557円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

ETFSパラ <1675>  11,410円  +220 円 (+2.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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