話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、クボテック、ベルトラ
■三菱UFJ <8306> 577.1円 -4.3 円 (-0.7%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが安い。前日のニューヨーク市場はキング牧師の誕生日のため休場だったが、この日のNYダウ先物が下落していることが警戒されている。また、東京債券市場で10年債利回りが一時マイナス0.005%に低下したことも、大手銀行の業績悪化要因となることを嫌気する売りが出た。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,839円 -29 円 (-0.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は4日ぶりに反落。株価は戻り基調にあっただけに、この日は利益確定売りが出た様子だ。ただ、市場からは同社株の上値余地を指摘する見方が出ている。SMBC日興証券は21日、同社株の投資判断を「1」でカバレッジを再開した。目標株価は1万2000円としている。株価は世界的なIT関連株の下落の影響を受けて大きく値を下げたが、第3四半期での評価損など短期の悪材料を必要以上に織り込んでおり、割安感は強まっていると指摘。ビジョン・ファンドからの大手ライドシェアなど大型IPOの増加やコンセンサスを上回る業績、米通信大手スプリントの再編の可能性など、19年は同社の評価を高めるポジティブイベントが増加する、とみている。
■クボテック <7709> 413円 +80 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
クボテック<7709>が急騰。株価は前週16日に大口資金が流入して突発人気化、17日には1300万株超の大商いをこなしストップ高に買われた。液晶向けなど表示装置用検査機器を手掛けるが足もとの業績は低迷している。ただ需給相場の素地があり、直近は貸株制限など規制が入ったことが、「逆に売り崩しが難しくなり、買い戻しを誘った」(市場関係者)との見方から人気を助長している部分もあるようだ。
■Jストリーム <4308> 476円 +80 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
Jストリーム <4308> [東証M]が急反発。21日大引け後、RPA(事務用ロボット)を利用し、多量の動画登録を代行するYouTube登録代行サービスの提供を開始したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。YouTube動画登録代行サービスは、アップロードの定例作業をRPAソフトに置き換えることで、ミスのない作業と時間の短縮を実現するサービス。YouTubeを広告・宣伝、販売促進や広報目的に利用する企業が増加するなか、運用効率化ニーズを取り込む狙いだ。サービス料金は初回プログラムカスタマイズ15万円、動画登録費用は月額7万5000円(30本まで)に設定している。
■日本モーゲージサービス <7192> 1,034円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
日本モーゲージサービス <7192> がストップ高。21日大引け後、19年3月期の期末一括配当を従来計画の10円→35円(前期は8円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。足もとの好調な業績を踏まえ、普通配当を12円積み増すほか、東証1部指定記念配当を見直し13円増額する。併せて、株主優待制度を拡充すると発表したことも好感された。新制度では100株以上保有株主に対し、クオカード3000円分を贈呈。さらに継続保有期間1年以上3年未満株主にカタログギフト4500円相当、3年以上保有株主には同9000円相当を追加で贈呈する。現行は100株以上保有株主にクオカード1000円分、1500株以上保有で宿泊優待券1枚が追加される。前日終値ベースの配当と株主優待を合計した利回りは7.35%に上昇しており、高利回り狙いの買いなどが殺到した。
■MSOL <7033> 5,230円 +595 円 (+12.8%) 一時ストップ高 本日終値
マネジメントソリューションズ<7033>が急反発。同社は21日取引終了後に、こころみ(東京都渋谷区)と資本・業務提携を行うことを決めたと発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。こころみは、対話AIシステム向けソリューションである高齢者会話メソッドの提供などを通じて、シニアマーケットでの課題をコミュニケーションの力によって解決するソリューションを開発・展開している企業。MSOLは提携を機に、こころみ社が培ったハウハウを自社のネットワークを生かしてBtoB事業の展開を促進するほか、高齢者会話メソッドを活用し、さまざまな会話シナリオの開発・提供を進めるとしている。なお、契約提携日は1月31日を予定し、MSOLはこころみ社が第三者割当増資で発行する普通株式を2000万円を上限に取得する。
■パートナーエージェント <6181> 433円 +33 円 (+8.3%) 一時ストップ高 本日終値
パートナーエージェント<6181>が一時ストップ高。5日移動平均線を絡め年初から動意含みとなっていたが、上値追い態勢を一気に強めてきた。同社は婚活支援ビジネスに展開、業績は好調に推移している。21日取引終了後、連結子会社を通じ、適正価格で提供できる挙式披露宴「スマ婚」を展開するメイション(東京都新宿区)の全株式を取得し子会社化することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■ベルトラ <7048> 822円 +48 円 (+6.2%) 一時ストップ高 本日終値
ベルトラ<7048>が連日の急騰。同社は昨年12月25日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄。海外や国内旅行の現地体験型オプショナルツアー専門のオンライン予約サイトを運営しており、足もとでは目先の値幅取りを狙った買いが入った様子だ。市場では、今年の「10連休」や「働き方改革」による有給休暇義務化が、同社への追い風になるとの観測が浮上している。
■ザインエレクトロニクス <6769> 968円 +54 円 (+5.9%) 本日終値
ザインエレクトロニクス <6769> [JQ]が高い。21日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の3800万円→1億8200万円に4.8倍上方修正したことが買い材料視された。民生機器市場向け半導体の販売低迷で売上高は計画を16.0%も下回ったものの、販管費の削減が奏功し、採算が改善したことが寄与。投資有価証券売却益や繰延税金資産を計上したことも最終利益を大きく押し上げた。
■ファインデックス <3649> 564円 +31 円 (+5.8%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ファインデックス<3649>が3日ぶりに反発。同社はきょう、「視線分析型視野計ゲイズアナライジングペリメーターGAP」を開発し、医薬品医療機器総合機構(PMDA)への届け出が受理されたと発表。視線分析型視野計GPAは、ヘッドマウント型の自動視野計で、現在主流となっている自動視野計に比べて軽量化、小型化を実現。眼科診療に加え、健康診断や人間ドッグなどでの利用が想定されている。なお、2月中旬頃から国内の医療機関や健診施設に医療機器ディーラーを通じて販売を開始するとしている。
株探ニュース