話題株ピックアップ【昼刊】:Jディスプレ、SBG、電通

注目
2019年1月23日 11時39分

■ジャパンディスプレイ <6740>  87円  +7 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

ジャパンディスプレイ<6740>が急伸。22日付のウォール・ストリート・ジャーナルが、「台湾と中国の投資家グループからの出資受け入れを模索していることが分かった」と報じており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、台湾のタッチパネルメーカー、TPKホールディングおよび中国の政府系ファンド「シルクロード基金」との協議が詰めの段階を迎えているという。これにより、財務体質の強化につながるとの期待が高まっているようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,055円  +216 円 (+2.8%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は東証1部上場銘柄のなかで断トツの売買代金を集め、一時3%を超える上昇をみせた。全体相場は先物主導で急速に下げ渋り、10時48分に日経平均はプラス転換。きょうは日銀の金融政策決定会合の結果と引け後に黒田総裁の記者会見を控えており、思惑が働いた可能性もある。日経平均寄与率の高い同社株は裁定買いの効果もあって戻り足を強めている。

■テーオーシー <8841>  794円  +16 円 (+2.1%)  11:30現在

22日、テーオーシー <8841> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.49%にあたる460万株(金額で35億7880万円)を上限に、1月23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■電通 <4324>  5,240円  +100 円 (+2.0%)  11:30現在

電通<4324>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じて、米国のデジタルマーケティング会社フィルター社の全株式を取得すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。フィルター社は、ユーザーエクスペリエンス(体験価値)とデジタルマーケティング分野を軸にしたサービスを提供しており、「Fortune100」に選出される飲料・化粧品・トイレタリーなどの大手有力企業やテクノロジー関連企業が顧客。電通は買収後、グループのグローバルネットワーク・ブランドの一つで、テクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つマークル社と知見・ノウハウを融合させ、グループが提供するサービスの拡充を図るとしている。なお、同件による19年12月期業績への影響は軽微としている。

■リコー <7752>  1,134円  +21 円 (+1.9%)  11:30現在

リコー<7752>が反発。大和証券は22日、同社の投資判断「3」から「2」へ、目標株価1200円から1400円へそれぞれ引き上げた。これまでの構造改革、収益性を重視した経営方針への転換を経て、同社の収益力が着実に向上している。加えて、会社側の事務機中心の事業から脱却を目指す戦略も着実に進展がみられており、当面は市場期待を上回る業績の推移が可能、とみている。19年3月期営業損益の予想については、前期の1156億円の赤字から黒字転換して、会社計画の850億円に対して970億円になるとしている。

■テルモ <4543>  6,316円  +106 円 (+1.7%)  11:30現在

テルモ<4543>は3日ぶりに反発している。22日の取引終了後、長崎大学と今年1月、消化管の再生医療分野で共同研究講座「消化器再生医療学講座」を開設したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。講座開設のきっかけとなった「自己筋芽細胞シートを用いた消化器再生医療と腹腔鏡デリバリーデバイスの開発」は長崎大学第3期重点研究課題(17~21年度まで)の一つで、いずれも長崎大学が特許を出願している。今後は、食道がんの合併症予防で細胞シートを使った臨床研究に実績のある江口晋教授ら移植・消化器外科と複数の講座が、十二指腸早期がん治療における細胞シート使用などに関し、テルモと協力して臨床応用を目指すとしている。

■東京製鐵 <5423>  935円  +15 円 (+1.6%)  11:30現在

東京製鉄 <5423> が続伸。22日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比10.9%増の118億円に伸びて着地したことが買い材料視された。旺盛な国内鋼材需要を背景に単価が高水準で推移したうえ、出荷数量も増加したことが寄与。鉄スクラップ価格が想定を下回ったことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の130億円→155億円に19.2%上方修正し、増益率が10.1%増→31.3%増に拡大する見通しとなった。併せて、発行済み株数の2.36%にあたる330万株(30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■アイホン <6718>  1,669円  +18 円 (+1.1%)  11:30現在

アイホン<6718>はしっかり。きょう付けの日経産業新聞で「ベトナム工場の生産能力を倍増させる」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、10億円弱を投じて2月に新棟を稼働させるとしており、これにより生産能力を従来の倍程度の年240万台程度に高めるという。モニター付きインターホンや病院向けナースコールの需要が高まっているのに対応するとしており、業績への寄与が期待されている。

■SUBARU <7270>  2,404.5円  -153 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

SUBARU<7270>が大幅続落している。一部報道で、群馬製作所(群馬県太田市)での完成車の生産を停止していると報じられており、業績への影響を懸念した売りが出ているようだ。記事によると、部品メーカーから調達している部品に不具合が見つかったことが要因としており、生産再開のメドもたっていないとしている。

■資生堂 <4911>  6,077円  -163 円 (-2.6%)  11:30現在

資生堂<4911>、コーセー<4922>など化粧品関連株が続落。米中貿易交渉に依然として不透明感が漂うなか、ここマクロ指標の発表を受け中国景気の減速感が再認識され、直近は精密機器メーカーの受注急減などでミクロ面からも中国需要の減退を裏付ける形となった。化粧品業界は中国のインバウンド需要による恩恵を大きく享受しているセクターで、「目先は中国関連株安の流れに巻き込まれる形で見切り売りを誘っている」(国内ネット証券アナリスト)という。

■ハーモニック <6324>  3,450円  -90 円 (-2.5%)  11:30現在

ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が反落。同社は精密減速機メーカーで企業の設備投資需要が収益に大きく影響するが、海外では中国向け比率が高い。22日取引終了後に18年10~12月期の受注高が前年同期比75.7%減の41億円になったと発表、これが大きく嫌気されている。米中貿易摩擦の影響が中国の設備投資意欲を減退させる背景となっており、中国関連株の象徴である同社株の動向は他の関連銘柄にも影響を与える可能性がある。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,014.5円  -13.5 円 (-1.3%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>といった石油関連株が続落。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前日比1.23ドル安の1バレル52.57ドルに下落した。国際通貨基金(IMF)が19年の世界経済成長見通しを下方修正したほか、中国の景気減速懸念の高まりに伴う原油需要の伸び悩みが懸念された。これに伴い石油関連株に売りが先行している。

■西松屋チェーン <7545>  902円  -7 円 (-0.8%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が安い。22日の取引終了後に発表した1月度(12月21日~1月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.1%減と9カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。プライベートブランド「スマートエンジェル」のテレビCMや、初売りセールの実施で玩具、消耗品を中心に育児・服飾雑貨は好調に推移したが、値下げにより冬物衣料の単価が低下したことで客単価が伸び悩んだ。なお、全社売上高は同2.6%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  14,150円  -110 円 (-0.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が軒並み軟調。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数などの主要指数が大幅下落、世界景気の減速懸念から半導体関連銘柄が幅広く売りに押された。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.8%安に売り込まれている。東京市場でもシンボルストックである東エレクは年初から着実に戻り歩調にあったが、目先75日移動平均線に跳ね返される格好となった。

■シャノン <3976>  1,438円  +300 円 (+26.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

シャノン<3976>がストップ高カイ気配。22日の取引終了後、富士通<6702>グループの富士通コミュニケーションサービスと、マーケティング導入運用定着支援で業務提携すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の提携により、富士通コミュニケーションはシャノンのマーケティングオートメーションをクラウド上で提供するツール「SHANON MARKETING PLATFORM」の代理販売と導入・運用支援サービスを行うという。また、シャノンは顧客の創出や富士通コミュニケーションサービスへの顧客紹介などを手掛けるとしている。

■デュアルタップ <3469>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在

デュアルタップ<3469>がストップ高。業務提携先のクラウドポート(東京都渋谷区)が提供する、さまざまな貸付ファンドに投資できるオンラインマーケット「Funds」サービスを開始。なかで「大田区XEBECファンド#1」の募集をこの日に開始しており、これが注目されている。「Funds」は、個人がスマホひとつで1円から手軽にファンドへの投資を行い、分配金を得ることできるサービス。デュアルタップは「Funds」上で「XEBEC」を中心とした東京23区の不動産に関係したファンドの組成を行っている。

●ストップ高銘柄

日本モーゲージサービス <7192>  1,334円  +300 円 (+29.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

Amazia <4424>  2,100円  +400 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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